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Google検索の動画枠が激減|中小企業の動画SEO対策

記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司

「YouTubeに動画を出したら、会社名で検索したときに検索結果へ動画が並んで表示されていたのに、最近まったく出なくなりました」。8月に入ってから、こうしたご相談を立て続けにいただいています。

実際、2026年8月に入ってから、Google検索の「動画カルーセル」の表示率が大きく下がったという観測データが複数の調査から出ています。ブランド名検索を追跡した調査では、8月12日を境に急減したと報告されています。順位が落ちたわけでも、ペナルティを受けたわけでもありません。検索結果に用意されている枠そのものが減っているのです。

とはいえ、何が起きているのかを正確につかんでおかないと、必要のない修正に時間を使ってしまいます。逆に、動画を使った集客の設計を見直すよい機会でもあります。

この記事では、今回観測されている変化の中身を数字で確認したうえで、Googleの公式ドキュメントに書かれている動画SEOの要件、中小企業のサイトで今すぐ確認できること、そしてWordPressでの具体的な設定までを順番に整理します。

目次

2026年8月、Google検索から動画カルーセルが減っている

動画カルーセルの表示率が下がっていく推移のイメージ

Semrushの計測では3割超から2割未満へ

SEO業界メディアのSearch Engine Roundtableが2026年8月19日に報じたところによると、Google検索に動画カルーセルが表示される割合が、目に見えて低下しています。

同記事が引用しているSemrushの検索結果モニタリングツールでは、動画カルーセルの出現率がこれまで30%強で推移していたのに対し、直近では20%を下回る水準まで落ちています。検索10回のうち3回は出ていた枠が、2回未満になったという規模の変化です。

この計測は広範なキーワード群を対象とした海外の調査であり、日本語検索の数値をそのまま表したものではありません。ただ、Googleの検索結果の構成はグローバルで足並みをそろえて変わることが多く、日本でも同じ方向の動きが起きている可能性は高いと考えられます。

ブランド名検索では約85%減という報告も

より極端な数字も報告されています。1,200件のFortune 1000・Forbesリスト掲載ブランドの社名検索を毎日追跡している調査では、動画カルーセルの表示率が30%超から約5%へ落ちたと報告されています。

この調査の担当者は「8月12日に検索結果の見え方に2つの大きな変化があった。動画カルーセルを表示するブランドが85%減少した」とLinkedIn上で報告しています。追跡対象が社名・ブランド名の検索に限られている点は割り引く必要がありますが、下げ幅の大きさは無視できません。

ここで押さえておきたいのは、影響がとくに大きいのが「会社名・ブランド名で検索したとき」だという点です。中小企業にとって社名検索は、名刺交換や紹介のあとに相手が必ず通る入口にあたります。ここで自社の動画が並んでいたかどうかは、印象を左右する要素でした。

8月のスパムアップデートとは別の動きと考えられる

混同しやすいので整理しておきます。Googleは2026年8月18日に「2026年8月スパムアップデート」の展開開始を告知しました。順位が動いた時期が近いため、動画カルーセルの減少もその一環だと受け取られがちです。

しかし今回観測されている動画枠の減少は、スパムアップデートの告知より約6日早い8月12日ごろから始まっています。時系列が合いません。さらに、スパムアップデートは特定サイトの順位を調整するものであり、検索結果に出す枠の種類そのものを減らす性質のものではありません。

つまり、これは順位変動ではなく検索結果のレイアウト変更に近い現象だと見るのが自然です。原因を取り違えて自社サイトを修正しても、動画枠は戻りません。

そもそも動画カルーセルとは何か

検索結果の中に置かれた動画枠の構造を表したイメージ

検索結果に横並びで表示される動画の枠

動画カルーセル(video carousel)とは、Googleの検索結果ページの途中に、動画のサムネイルが横並びで数本表示される枠のことです。左右にスワイプまたはスクロールすると、さらに動画が出てくる形式になっています。

「動画」というモード(タブ)に切り替えなくても、通常の検索結果の中に現れるのが特徴です。ハウツー系のキーワードや、商品名・社名の検索でよく見かける枠でした。

この枠に入る動画の多くはYouTubeにアップロードされたものですが、自社サイトに埋め込んだ動画が入ることもあります。動画は目に留まりやすいため、検索結果内で相対的に強い露出を得られる枠でした。

動画モード・Google画像・Discoverとの違い

Googleの公式ドキュメント「動画SEOのベストプラクティス」では、動画が表示され得る場所として、メインの検索結果ページ、動画モード、Google画像検索、そしてDiscoverの4つが挙げられています。

今回減っているのはこのうち「メインの検索結果ページ」に出る動画カルーセルです。動画モードのタブや、Google画像検索での動画バッジ付き表示までが同時に消えたという報告は、現時点では確認できていません。

この区別は大切です。動画そのものがGoogleのインデックスから外れたのではなく、通常検索での見せ方が変わったという理解が正確だからです。動画を探しているユーザーは、動画モードに切り替えれば従来どおり到達できます。

2024年に専用の構造化データはすでに廃止されている

ここでひとつ、過去の経緯を押さえておきましょう。Googleはかつて、動画カルーセル専用の構造化データ(ItemListを使ったマークアップ)を限定公開で提供していました。しかし2024年、この仕組みへの対応を終了しています。

理由は「テストの結果、規模を広げて使うほどの有用性が確認できなかった」というものでした。ドキュメントからは該当のコード例や推奨プロパティの記述が削除されています。

つまり、動画カルーセルはもともとサイト側のマークアップで狙って出せる枠ではなくなっていました。Googleが自動的に選んで表示する枠だったので、今回の減少に対してサイト側の設定で直接抗う手段は、そもそも用意されていないのです。

なぜ減っているのか|考えられる3つの見方

検索結果の枠配分が変わり動画枠が減る様子のイメージ

AI検索へのスペース配分が変わった可能性

もっとも有力視されているのが、検索結果の上部を占めるAI関連の表示が増えたぶん、他の枠が押し出されたという見方です。

AIによる概要(AI Overviews)やAIモードの表示面積は、この1年で明らかに広がりました。検索結果1ページに載せられる要素の数は有限ですから、どこかが増えればどこかが減ります。動画カルーセルは縦方向に場所を取る枠なので、削られる候補になりやすいと考えられます。

ただしこれはあくまで推測です。Googleは今回の変化について公式な説明を出していません。断定的に語られている解説を見かけたら、その根拠が何かを確認することをおすすめします。

動画の「有用性」判定が厳しくなった可能性

2つ目は、その検索語に対して動画を出すことがユーザーの役に立つかどうかの判定基準が引き上げられた、という見方です。

Googleはもともと、すべての検索語に対して同じ枠を出しているわけではありません。公式ドキュメントにも「すべての機能がすべてのクエリで表示対象になるわけではない」と明記されています。社名検索で動画が減ったという今回の観測は、社名を調べるユーザーが本当に動画を求めているのか、という判断が見直された結果とも読めます。

実務の感覚としても、社名で検索する人の多くは、所在地・電話番号・事業内容といった基本情報を求めています。動画が最優先とは限らない、という判断には一定の合理性があります。

Googleは公式には説明していない

3つ目として、単なる表示テストである可能性も残っています。Googleは検索結果の見せ方について常時いくつもの実験を走らせており、数週間で元に戻ることも珍しくありません。

2026年8月20日時点で、Googleから動画カルーセルの縮小に関する公式アナウンスは出ていません。公式発表がない変化に対して、サイトを大きく作り替えるのは避けるべきです。

筆者がクライアントに伝えているのは、「観測して記録は残す。ただし、動画を消したり大量に作り直したりはしない」という方針です。可逆な対応にとどめておけば、枠が戻ったときにも損をしません。

中小企業のサイトに起きること

中小企業サイトの動画経由の流入が変化するイメージ

YouTube頼みの集客が影響を受けやすい

もっとも影響が出やすいのは、集客の入口をYouTubeに大きく寄せていた企業です。動画を作ってYouTubeに上げ、Google検索の動画枠から見つけてもらう。この流れの入口が細くなります。

ただし、YouTube内での検索や関連動画からの流入までがなくなるわけではありません。減るのはあくまで「Googleの通常検索結果に出る動画枠」経由の分です。YouTubeアナリティクスの流入元別データを見れば、どの経路がどれだけ減ったかを切り分けられます。

動画を作ること自体が無駄になったわけではない、という点は強調しておきます。問題は、露出の経路をひとつに依存していた構造のほうにあります。

自社サイトに動画を埋め込んでいる場合

自社サイトのページにYouTube動画やMP4を埋め込んでいる場合はどうでしょうか。Googleの公式ドキュメントによれば、第三者のプラットフォームから埋め込んだ動画は、自社ページ側とプラットフォーム側の両方でインデックスされる可能性があります。

今回の変化で動画カルーセルへの掲載機会が減っても、そのページ自体が通常のテキスト検索結果に出る力は変わりません。ページの本文がしっかり書けていれば、動画枠に依存しない集客は維持できます。

逆に、動画を貼っただけで本文がほとんどないページは、この局面で弱くなります。動画を置いたページには、その動画の内容をテキストでも読める形で残しておくことが有効です。

会社名で検索したときの見え方が変わる

社名検索での見え方は、商談前後の印象を左右します。動画カルーセルが消えたぶん、その位置に何が入るかを確認しておきましょう。

実際に検索してみると、動画枠の代わりにナレッジパネル、SNSの投稿カルーセル、他社サイトの記事などが繰り上がっているケースがあります。自社に関する情報が並ぶ場所に、意図しない内容が入り込んでいないかを見ておく価値はあります。

とくにネガティブな話題を扱う第三者ページが繰り上がってきた場合は、別の対策が必要になります。社名周りの見え方は、動画の有無だけで決まるものではありません。

まず確認すべき3つのこと

Search Consoleで動画の表示回数を確認するイメージ

Search Consoleの「動画」検索での見え方を見る

最初に見るべきはGoogle Search Consoleです。検索パフォーマンスのレポートには「検索での見え方」というフィルタがあり、そこで「動画」を選ぶと、動画として表示された分の表示回数とクリック数だけを抜き出せます。

8月上旬と8月中旬以降を比べて、この数値がどう動いたかを記録しておきましょう。ここが減っていて、通常のウェブ検索の数値が変わっていないのであれば、今回の変化の影響を受けたと判断できます。

数字を残しておくことには実務的な意味があります。3か月後に「あのとき何が起きたのか」を思い出せるからです。スクリーンショットを1枚保存しておくだけでも十分です。

動画インデックスレポートで登録状況を確かめる

Search Consoleには「動画インデックス登録」というレポートもあります。ここでは、インデックスされた視聴ページのうち何本の動画が実際にインデックスされているか、されていない場合はその理由が確認できます。

今回の変化はGoogle側の表示方針の問題なので、通常はこのレポートの数値に変化は出ません。もし動画のインデックス数まで減っていたら、それは別の技術的な問題が起きている可能性があります。

よくある原因は、サムネイル画像のURLが毎回変わってしまうケースです。Googleの公式ドキュメントは「サムネイルURLが頻繁に変わると動画をインデックスできない場合がある」と明記しており、安定したURLの使用を求めています。

実際に検索して目視で確認する

ツールの数値だけでなく、実際に検索して自分の目で見ることも大切です。自社名、主力サービス名、よく順位を確認しているキーワードの3種類を、スマートフォンとパソコンの両方で検索してみてください。

その際、ログイン状態やこれまでの検索履歴によって結果が変わるため、シークレットウィンドウ(プライベートブラウズ)を使うと素の状態に近い結果が見られます。

動画枠が消えている場合、その位置に何が入っているかまでメモしておくと、次の打ち手が見えてきます。枠が消えたこと自体より、代わりに何が入ったかのほうが重要です。

Google公式が示す動画SEOの要件

Google公式が示す動画SEOの要件を確認するイメージ

まず動画を見つけられる状態にする

枠の増減に振り回されないためには、土台をきちんと整えておくことが結局いちばん効きます。Googleの公式ドキュメント「動画SEOのベストプラクティス」には、押さえるべき条件が具体的に書かれています。

まず、動画の埋め込みには一般的なHTML要素を使うことが求められています。具体的には video、embed、iframe、object の各要素です。これらで参照されている動画をGoogleは見つけられます。

逆に避けるべきこととして、URLのフラグメント識別子(#以降)で動画を読み込むこと、スワイプやクリックといったユーザー操作に頼って動画を読み込むことが挙げられています。JavaScriptで動画を差し込んでいる場合は、レンダリング後のHTMLに動画要素が現れているかを、Search ConsoleのURL検査ツールで確認してください。

インデックスされるための条件

動画がGoogleの動画機能に載る資格を得るには、いくつかの条件を満たす必要があります。公式ドキュメントが挙げているのは次のような点です。

動画を埋め込んだ視聴ページがインデックスされていること。さらに、そのページが検索結果である程度うまく機能していること。ページがインデックスされているからといって、動画も自動的にインデックスされるとは限らないと明記されています。

加えて、動画が他の要素の背後に隠れていないこと、有効なサムネイルが安定したURLで用意されていることも条件です。会員限定などのペイウォールを設けている場合は、ペイウォール用の構造化データを追加することでGoogleが動画を認識できるようになります。

サムネイルは安定したURLで用意する

サムネイル画像の要件は、意外とつまずきやすい部分です。公式ドキュメントは、対応形式としてBMP・GIF・JPEG・PNG・WebP・SVG・AVIFを挙げ、サイズは最小60×30ピクセル、大きいほうが望ましいとしています。

また、サムネイルファイルはGooglebotとGooglebot Imagesがアクセスできる必要があります。robots.txtでブロックしていたり、ログインが必要な場所に置いていたりすると読み取れません。透過については、ピクセルの80%以上でアルファ値が250より大きいことが求められています。

一部のCDNは有効期限の短いURLを発行します。この場合サムネイルのURLが頻繁に変わってしまい、インデックスに失敗する原因になります。動画ごとに固有で安定したサムネイルURLをひとつ用意してください。

視聴ページを動画ごとに分ける

公式ドキュメントは、動画ごとに専用の視聴ページ(watch page)を作ることを推奨しています。視聴ページとは、その動画を見ることがユーザーの主な訪問目的になっているページのことです。

動画のランディングページ、番組の再生ページ、ニュース動画のページ、スポーツのハイライトページなどが視聴ページにあたります。一方で、埋め込んだ動画について論じているブログ記事、商品ページに置いた360度動画、複数の動画を同列に並べた一覧ページは、視聴ページとは見なされません。

ここは中小企業のサイトでよく誤解される部分です。「動画一覧ページを作れば動画SEOになる」と考えてしまいがちですが、公式の定義では逆です。1ページ1動画で、そのページのタイトルと説明文をその動画に固有の内容にすることが求められています。

WordPressサイトでの具体的な設定

WordPressで動画の構造化データを設定するイメージ

YouTube埋め込みでできること・できないこと

WordPressでYouTube動画を埋め込む場合、ブロックエディタの「YouTube」ブロックを使うか、URLをそのまま貼るだけで自動的にiframeが生成されます。この時点でGoogleが認識できる形にはなっています。

ただし、YouTubeに置いた動画のファイル本体をGoogleが取得できるかどうかは、YouTube側の設定に依存します。動画プレビューやキーモーメントといった機能を使うには、Googleが動画ファイルを取得できる必要があると公式ドキュメントに書かれています。

そのため、自社サイトへの埋め込みだけで動画機能をすべて有効にするのは難しい面があります。実務では、YouTube側の設定と自社サイト側の設定は別物として扱うのが現実的です。

構造化データ(VideoObject)の入れ方

動画の情報をGoogleに正確に伝えるには、VideoObject構造化データを使います。動画の名前、説明、サムネイルURL、アップロード日、再生時間などを記述する形式です。

WordPressの場合、SEOプラグインの中には動画用の構造化データを自動出力する機能を持つものがあります。テーマが独自にJSON-LDを出力している場合もあるため、まずはリッチリザルトテストで現状を確認してから追加を検討してください。同じ情報が二重に出力されると、かえって混乱のもとになります。

公式ドキュメントは、サムネイルURL・名前・説明の各プロパティについて、サイト内の動画ごとに固有の内容を指定するよう求めています。使い回しは避けてください。

動画サイトマップという選択肢

Googleは動画のメタデータを伝える手段として、構造化データのほかに動画サイトマップとOpen Graphプロトコル(OGP)にも対応しています。

動画サイトマップでは、視聴ページのURL、サムネイル、タイトル、説明、プレーヤーのURLなどをXMLで記述します。動画の本数が多いサイトでは管理しやすい方法です。有効期限を指定して古い動画を検索結果から外すこともできます。

ただし注意点があります。有効期限を過去の日付にしてしまうと、公開中の動画まで検索結果に出なくなります。公式ドキュメントも「有効期限を誤って過去に設定してしまいやすい。期限がない動画には期限情報を含めないこと」と注意を促しています。

今後の動画活用をどう考えるか

動画活用の優先順位を組み立て直すイメージ

検索枠に依存しない置き方に変える

今回の一件からくみ取るべき教訓は、特定の表示枠に集客を預けきらないことです。動画カルーセルに限らず、Googleは過去にもFAQリッチリザルトなど複数の枠を縮小・廃止してきました。

枠は増えたり減ったりするものだという前提で設計しておけば、こうした変化のたびに慌てずに済みます。具体的には、自社サイトの記事ページ、Googleビジネスプロフィール、動画、SNSといった複数の入口を並行して持っておくことです。

どれかひとつが細ったときに他が支える。地味ですが、これがもっとも確実な備えになります。

動画は「引用される情報」の一部として使う

AI検索が広がるなかで、動画の役割も変わりつつあります。AIが回答を組み立てるとき、参照されるのは主にテキスト情報です。動画の中でしか語られていない内容は、AIの回答に反映されにくいのが現状です。

そこで有効なのが、動画の内容を書き起こしてページ本文に載せる方法です。動画を見たい人は動画を見て、テキストで読みたい人と機械には文章が届く。ひとつの制作物から2つの経路をつくれます。

書き起こしをそのまま貼るのではなく、見出しを立てて読みやすく整えるのがコツです。動画のページに本文がしっかりあることは、動画枠が減った局面での保険になります。

業種によって優先度は変わる

すべての業種が同じように動画に力を入れるべきかというと、そうではありません。判断の目安をいくつか挙げます。

施術や作業の様子を見せることが受注につながる業種(工務店、リフォーム、整体、美容など)では、動画の価値は検索枠の有無とは関係なく残ります。サイト内やSNSで見てもらえれば目的は果たせるからです。

一方、製造業やBtoBサービスのように、比較検討がテキスト中心で進む分野では、動画より記事コンテンツの充実を優先したほうが投資効率は高くなります。動画枠が減っている今は、優先順位を見直す機会と捉えてよいでしょう。

よくある質問(FAQ)

動画カルーセルに関するよくある質問のイメージ

動画カルーセルはもう戻らないのでしょうか

現時点ではわかりません。Googleは今回の変化について公式な説明を出しておらず、恒久的な仕様変更なのか一時的なテストなのかは明らかにされていないためです。

過去には、数週間かけて減った表示枠が再び戻った例もあります。判断を急がず、Search Consoleの数値を月単位で追いながら様子を見ることをおすすめします。

動画を作るのをやめたほうがよいですか

やめる必要はありません。今回減ったのはGoogleの通常検索結果に出る動画枠であって、YouTube内での視聴、SNSでの拡散、自社サイトでの説明といった役割までなくなったわけではないからです。

ただし、Google検索からの流入だけを目的に動画を量産していた場合は、投資の配分を見直す価値があります。動画1本にかけている時間で記事を何本書けるかを比べてみると、判断しやすくなります。

構造化データを追加すれば動画枠に戻れますか

戻ることを保証するものではありません。Googleの公式ドキュメントは、マークアップを追加しても特定の動画機能が検索結果に表示されることは保証しないと明記しています。

また、動画カルーセル専用の構造化データは2024年にすでに廃止されています。VideoObject構造化データの整備は動画の情報をGoogleに正しく伝えるうえで意味がありますが、消えた枠を取り戻す手段としては期待しないほうがよいでしょう。

日本語の検索結果でも同じことが起きていますか

今回引用したデータはいずれも米国の検索結果を中心に計測されたものです。日本語検索での網羅的な統計は、2026年8月20日時点では確認できていません。

ただ、Googleの検索結果の構成は世界的に足並みをそろえて変わる傾向があります。まずはご自身のキーワードで実際に検索し、Search Consoleの「動画」フィルタの数値と合わせて確認してみてください。

8月のスパムアップデートの影響ではないのですか

時系列が合いません。動画カルーセルの減少は8月12日ごろから観測されており、Googleが8月スパムアップデートの展開を告知したのは8月18日です。

スパムアップデートは検索結果に表示する枠の種類を減らす性質のものではなく、スパム行為のあるサイトの評価を調整するものです。両者は分けて考えるのが適切です。

自社サイトの動画が急にインデックスから消えました

それは今回の話とは別の問題である可能性が高いです。まずSearch Consoleの動画インデックス登録レポートで、除外の理由が表示されていないかを確認してください。

よくある原因は、サムネイルURLが不安定であること、動画が他の要素の背後に隠れていること、動画サイトマップの有効期限が過去の日付になっていることの3つです。いずれもサイト側で直せる内容です。

まとめ|表示枠の増減に振り回されない設計を

Google検索結果に並ぶ動画カルーセルのイメージ図

2026年8月に入ってから、Google検索の動画カルーセルの表示率が大きく下がっています。Semrushの計測では30%強から20%未満へ。ブランド名検索を追跡した調査では、8月12日を境に30%超から約5%へ、約85%の減少という報告が出ています。

ブランド名検索での急減は8月12日と報告されており、8月18日に告知された8月スパムアップデートより前から始まっています。そのため、順位変動ではなく検索結果の構成変更に近い現象と考えられます。Googleからの公式説明は出ていないため、原因については複数の見方があるという段階です。

動画カルーセル専用の構造化データは2024年に廃止されており、サイト側の設定でこの枠を狙って出す手段はもともとありません。つまり、今回の変化に対して技術的に抗う方法は用意されていないということです。

やるべきことは、慌てて動画を消したり作り直したりすることではなく、影響の大きさを数字で把握し、動画に依存しない集客経路を整えておくことです。Googleの公式ドキュメントが示す動画SEOの要件(安定したサムネイルURL、動画ごとの視聴ページ、固有のタイトルと説明)を満たしておけば、枠が戻ったときにも自然に恩恵を受けられます。

今日できることを1つだけ挙げるなら、Search Consoleの検索パフォーマンスで「検索での見え方」を「動画」に絞り、過去3か月のグラフを1枚保存しておいてください。この記録が、これから起きることを判断する基準になります。

動画SEO・検索表示のご相談はアクセス・リンクへ

株式会社アクセス・リンクでは、栃木県下野市を拠点に、中小企業のホームページ制作とSEOコンサルティングを行っています。代表の三田健司は全日本SEO協会の認定SEOコンサルタントとして、Webサイト制作に10年以上、延べ1,000件以上の案件に携わってきました。

検索結果での見え方が変わったとき、何が原因でどこまで対応すべきかの切り分けは、経験がないと判断に迷う部分です。Search Consoleの数値の読み方から、動画・構造化データ・記事コンテンツの優先順位づけまで、御社の状況に合わせてご提案します。

「動画の露出が減った気がする」「何から手をつければよいかわからない」といった段階でも構いません。お問い合わせフォームより、お気軽にご相談ください。

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