記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司
「最近、Googleで自社名を検索すると、AIの回答が画面いっぱいに出てきて、自社サイトのリンクが下のほうに追いやられている気がします」。先週、栃木県内の製造業のご担当者からこんなご相談をいただきました。
気のせいではありません。2026年8月27日から28日にかけて、Googleが検索結果の「AIによる概要(AI Overviews)」の見せ方を変えていることが海外のSEO専門家から相次いで報告され、Google側も一部の検索語でそうした表示を行っていることを認めました。
これまでAIによる概要は、最初は数行だけが表示され、続きを読むには「もっと見る」を押す必要がありました。ところが一部の検索語では、その「もっと見る」を押さなくても、最初から長文の回答が展開された状態で表示されます。さらに、AIモードで使う「何でも聞いてください」の入力欄まで一緒に開いた状態で出てきます。
結果として、従来の検索結果(いわゆる10本の青いリンク)は、画面のかなり下へ押し下げられます。中小企業のサイトにとっては、クリック数に直接効いてくる変化です。
この記事では、何が起きているのかを事実に沿って整理したうえで、中小企業のWeb担当者・経営者が今日から確認できること、そして打てる手を具体的にまとめます。あわてて何かを作り直す必要はありませんが、見られ方が変わっている以上、測り方と整え方は少し変える必要があります。
Googleが試す「AI概要の全文表示」とは何か

2026年8月27日に海外SEO専門家が発見
最初に報告したのは、米国のSEO専門家クリス・ロング氏です。2026年8月27日、同氏はX(旧Twitter)で「Googleが一部の検索語について、AIモードの入力欄を最初から表示している」と投稿しました。
翌8月28日には、検索業界の情報サイトSearch Engine Roundtableを運営するバリー・シュワルツ氏が、自分の環境でも同じ現象を再現できたと報告しています。実際の画面を録画したGIF画像も公開されました。
つまり、ひとりの環境だけで起きた表示の乱れではなく、Googleが意図的に行っているテストである可能性が高い、というのが現時点での業界の見方です。
その後、Googleの広報担当者は取材に対してこの表示を認めています。一部の検索語について、システムが有用と判断したトピックではAIによる概要が動的に展開される、という説明です。
Google検索のロビー・スタイン副社長も、8月28日にX上で同じ趣旨の説明をしています。あわせて、ユーザーがすでに下へスクロールし始めている場合は、読んでいる位置を見失わせないように展開を取りやめる仕組みが入っているとも述べています。
つまり、すべての検索でこうなるわけではありません。またGoogle検索セントラルの公式ブログやドキュメントでの正式な告知は出ておらず、恒久的な仕様変更として発表された段階でもない、という点は最初に押さえておいてください。
「もっと見る」ボタンが消えるとどうなるか
従来のAIによる概要は、画面に収まる程度の短い要約だけを見せる作りでした。全文を読みたい人は「もっと見る」を押して展開する、という二段構えです。
この作りには、検索する側にとっての意味がありました。短い要約で足りなければ、そのまま下にスクロールして通常の検索結果を見に行けたからです。AIの回答と、各社のサイトへのリンクが、ほぼ同じ画面の中に共存していました。
今回の表示では、対象となった検索語について、その「もっと見る」がありません。最初から長い回答が全部開いた状態で出てくるため、通常の検索結果にたどり着くには、かなりの距離をスクロールする必要があります。
筆者が普段クライアント様の検索結果を確認している感覚で言えば、スマートフォンでは画面2〜3枚分ほど下に押し下げられる形になります。1位のサイトであっても、指を何度も動かさなければ目に入りません。
ただし、通常の検索結果が消えるわけではありません。順番はそのままで、位置だけが下がる形です。この違いは対策を考えるうえで重要なので、混同しないようにしてください。
「何でも聞いてください」の入力欄が同時に開く
もうひとつの変更点が、AIモードの追加質問欄が最初から開いている点です。回答のすぐ下に「何でも聞いてください」といった入力欄が置かれ、続けて質問できる状態になっています。
これは、検索した人の次の行動を「サイトを見に行く」から「もう一度AIに聞く」へ誘導する設計だと考えられます。会話を続けてもらうほど、検索はGoogleの画面の中で完結します。
シュワルツ氏はこの変化について、サイトを運営する側にとって歓迎できるものではない、という趣旨の見解を示しています。一方で、以前から予想されていた流れでもある、とも述べています。
なお、ここでGoogleを批判する意図はありません。検索する人にとって使いやすい形を探した結果として、こうしたテストが行われていると理解するのが妥当です。私たちに必要なのは、その前提で自社の打ち手を考えることです。

従来のAI概要と何が違うのか|3つの変更点

変更点1:表示される文章量が数倍になる
最も分かりやすい違いが、最初に見える文章の量です。従来は3〜5行程度だった要約が、今回のテストでは見出し付きの長文回答として展開されます。
これはAIモードで得られる回答とほぼ同じ密度です。つまり、AIモードという別タブでしか見られなかった体験が、通常の検索結果の中に移植されつつある、という理解ができます。
読む側からすると、疑問がその場で解決してしまう確率が上がります。「詳しくはどこかのサイトで」と思う前に、必要な情報が揃ってしまうわけです。
変更点2:通常の検索結果の位置が大きく下がる
文章量が増えれば、その分だけ下の要素は押し下げられます。従来のAIによる概要でも検索結果は下がっていましたが、今回はその距離が明確に伸びています。
Search Consoleに表示される「掲載順位」は、あくまで検索結果一覧の中で何番目かを示す数値です。順位が1位のままでも、実際の画面での見えやすさは下がっている可能性があります。
順位は変わっていないのにクリック数だけが減っている、という状態は、この数か月で多くのサイトが経験しています。今回のテストが本格展開されれば、その傾向はさらに強まると考えられます。
変更点3:引用リンクの見え方が変わる
AIによる概要には、回答の根拠となったサイトへのリンクが付きます。従来は「もっと見る」を押すと、引用元がカルーセル(横スクロールの一覧)で並ぶ作りでした。
今回のテストでは最初から全文が展開されるため、引用リンクも最初から見える位置に来ます。展開の手間がなくなる分、引用されているサイトにとっては露出のチャンスが増えるという見方もできます。
言い換えれば、AIの回答の中に自社の名前が出てくるかどうかの重要度が、これまで以上に高まります。10位以内に入っているかよりも、回答の根拠として選ばれているかどうかが問われる場面が増えていきます。
ただし、引用されたからといってクリックされるとは限りません。回答で満足した人はリンクを押さないため、引用の増加がそのまま流入増につながる保証はない点も、あわせて押さえておいてください。

なぜGoogleはAIモードを標準にしようとしているのか

この1年でAI検索は「別のタブ」から「入口」になった
AIモードは当初、検索結果の上部にあるタブのひとつでした。使いたい人が自分で切り替える、実験的な機能という位置づけです。
そこからの1年で、Googleは段階的にAIモードを前面に出してきました。Chromeのアドレスバーからも呼び出せるようになり、検索トップページの入力欄そのものもAIを前提とした作りに変わっています。
今回の「AI概要が最初から全文表示される」テストは、その延長線上にあります。ユーザーが自分で切り替えなくても、AIの回答が最初から目の前にある状態を作ろうとしている、と読み取れます。
検索する側の行動が変わってきている
背景には、検索する人の使い方の変化があります。単語を2〜3個並べる検索から、話し言葉に近い長い文章で聞く検索へ、少しずつ比重が移っています。
「下野市 ホームページ制作」ではなく「栃木県で予算50万円くらいでホームページを作ってくれる会社を探しているのですが、どんな点を比べればいいですか」といった聞き方です。この形の質問に対して、リンクの一覧だけを返すのは効率が悪くなります。
Googleがこうした長い質問への回答体験を強化しているのは、生成AIサービスへの流出を防ぐという競争上の理由もあると考えられます。ただしこれは業界の推測であり、Googleが公式に述べたものではありません。
Google自身は「発表は透明性のため」と説明している
関連して、2026年8月28日にGoogleの検索担当ジョン・ミューラー氏が興味深い説明をしています。「Googleがアップデート名を公表するのは、主にサイト運営者に対する透明性のためだ」という趣旨の発言です。
そのうえで同氏は、サイト運営者が実際に何か行動すべき変更については、ポリシー・ヘルプセンター・開発者向けドキュメント・公式ブログのいずれかで、通常はシステム変更よりかなり前に告知する、と述べています。
言い換えると、アップデート名が発表されても、そこにサイト側がすべき具体的な作業が含まれているとは限らないということです。
なお、この発言はコアアップデートやスパムアップデートなど、名前の付いた順位変動の告知についての回答です。今回のAI概要の表示変更について述べたものではありませんので、その点は分けて受け取ってください。
逆に言えば、公式ブログやドキュメントの更新は見逃さないほうがよい、という話でもあります。行動が必要なときは、そちらに先に書かれるからです。
中小企業のサイトに起きる変化

表示回数は増え、クリック率は下がる形になりやすい
AIによる概要が絡む検索では、表示回数(インプレッション)とクリック数の関係が崩れます。順位も表示回数も維持しているのに、クリックだけが減るという形です。
これは自社サイトの品質が落ちたわけではありません。回答が画面の上を占めた結果、そこまでたどり着く人の数が減っているだけ、というケースが多くあります。
ここで慌てて記事を書き換えたり、大規模なリニューアルに踏み切ったりするのは危険です。原因の切り分けをしないまま手を入れると、うまくいっていた部分まで壊してしまう恐れがあります。
「調べもの」の検索語ほど影響が大きい
影響の出方は、検索語の性質によって差があります。「〜とは」「〜のやり方」「〜の相場」といった調べもの寄りの検索語は、AIの回答だけで完結しやすく、影響を受けやすい傾向があります。
一方で、「株式会社アクセス・リンク」のような会社名の指名検索や、「下野市 ホームページ制作 相談」といった具体的な行動を伴う検索語は、比較的影響が小さいと考えられます。最終的にどこかへ問い合わせる必要があるからです。
問い合わせに直結する検索語ほど、AIの回答で置き換えにくいという構造は覚えておいて損がありません。逆に言えば、アクセス数だけを追いかけていた集客設計ほど、影響を強く受けます。
会社名の周辺情報を見られる機会が増える
もうひとつ見落とされがちなのが、AIが会社名について語る場面が増えるという点です。「〇〇株式会社はどんな会社ですか」と聞かれたとき、AIはネット上の情報をまとめて答えます。
このとき参照されるのは、自社サイトだけではありません。口コミサイト、まとめ記事、掲示板の書き込みなども材料になり得ます。
検索候補(サジェスト)にネガティブな言葉が並んでいる会社は、AIの回答にもその文脈が混ざる可能性があります。会社名の見え方を整えておくことは、AI検索の時代にはこれまで以上に意味を持ちます。
なお、事実と異なる情報が広がっている場合や、権利侵害にあたる可能性がある場合は、対応の可否や方法が法律の解釈に関わります。判断に迷うときは弁護士など専門家にご相談ください。

自社への影響を確かめる手順

手順1:Search Consoleで順位とクリックを分けて見る
まず開くのはGoogle Search Consoleの「検索パフォーマンス」です。ここで大切なのは、クリック数・表示回数・平均CTR・平均掲載順位の4つを、すべて同時に表示させることです。
初期状態ではクリック数と表示回数の2つしかチェックが入っていません。上部の数値カードをクリックすると、残りの2つもグラフに追加されます。
そのうえで、期間を「過去6か月」に広げ、前年同期間と比較してみてください。順位が横ばいなのにクリック率だけが右肩下がりであれば、AIによる概要の影響を疑う価値があります。
逆に順位そのものが大きく落ちているなら、原因は別にあります。コアアップデートやスパムアップデート、あるいは技術的な問題を先に確認してください。
手順2:生成AIパフォーマンスの数値を確認する
Search Consoleには、2026年6月から「生成AIパフォーマンス」のレポートが追加されています。AIによる概要やAIモードでの表示回数を、通常の検索とは別枠で確認できるものです。
ここで注意したいのが、このレポートで見られるのは表示回数だけで、検索語句・クリック数・クリック率・掲載順位は含まれていないという点です。AIによる概要とAIモードを分けて見ることもできません。
また、Googleのヘルプでは一部のサイト所有者から順次提供している段階だと説明されています。管理画面に項目が見当たらない場合は、まだ自社に届いていないだけの可能性があります。
見方としては、ページ単位の表示回数が伸びているかどうかを確認します。表示回数が立っていれば、AIの回答に絡む場面には出ているということです。まったく立っていなければ、そもそも材料として選ばれていない可能性があります。
手順3:実際の検索結果を自分の目で見る
数値だけでは分からないことがあります。自社にとって重要な検索語を、実際にスマートフォンで検索してみてください。
このとき、ログイン状態や過去の検索履歴によって結果が変わります。シークレットモード(プライベートブラウズ)を使うと、比較的素の状態に近い結果を確認できます。
見るべきは3点です。AIによる概要が出るか、自社が引用されているか、そして自社サイトのリンクが画面の何枚目に現れるか。この3点をキーワードごとに一覧にしておくと、対策の優先順位がはっきりします。
筆者がクライアント様と作業するときは、この一覧を四半期ごとに更新しています。順位表よりも、実際の画面の見え方を記録したほうが、意思決定に使える情報になります。
手順4:問い合わせ数と並べて評価する
最後に、アクセス数と問い合わせ数を並べて見ることをおすすめします。アクセスが減っていても問い合わせが減っていなければ、失われたのは購入意欲の低い層のアクセスだった可能性が高いからです。
実務では、この形になっているケースが少なくありません。AIの回答で済む程度の軽い調べものが減り、本気で検討している人だけが残った、という状態です。
逆に問い合わせまで減っているなら、対策の優先度は高くなります。どの検索語からの流入が減ったのかを特定してから、次の手を考えてください。

今日からできる対策|AIに引用されるページの作り方

結論を最初に書き、根拠を後ろに置く
AIが回答を組み立てるとき、ページ全体を等しく読むわけではありません。質問に対応する部分を探し、そこを抜き出して使います。
そのため、見出しの直後に結論を置く書き方が有利に働きます。「〇〇とは何か」という見出しの下に、まず1〜2文で定義を書き、その後に理由や具体例を続ける形です。
背景説明から入り、結論が最後に出てくる書き方は、人にとっても読みづらく、AIにとっても抜き出しにくくなります。順番を入れ替えるだけでも効果があります。
数字・日付・固有名詞を具体的に書く
AIが引用しやすいのは、検証可能な具体的な情報です。「多くの企業が」ではなく「従業員20名以下の企業では」と書いたほうが、材料として使われやすくなります。
料金、対応エリア、営業時間、実績件数、資格。こうした事実は、他社が簡単に真似できない自社固有の情報でもあります。
逆に、どのサイトにも書いてある一般論だけのページは、AIから見て「わざわざここを引く理由がない」状態になります。一般論の割合を減らし、自社でしか書けない部分を増やしてください。
誰が書いたかを明示する
情報の出どころが分かるページは、回答の根拠として選ばれやすくなります。執筆者名、所属、保有資格、そのテーマに関わってきた年数を、記事の中に書いてください。
当社では、SEOに関する記事の冒頭に、全日本SEO協会の認定SEOコンサルタントである三田健司の名前を明記しています。Web制作に10年以上携わり、延べ1,000件以上のサイトに関わってきた経験も、記事の中で具体的な形で示すようにしています。
これはAI対策というより、読む人に対する誠実さの問題でもあります。誰が言っているのか分からない情報は、人もAIも扱いに困ります。
クリックする理由をページ側に用意する
AIの回答で答えが出てしまう情報は、これから先も回答に吸収され続けます。それでもクリックされるページには、回答では代替できないものが載っています。
たとえば、実際の施工写真、料金のシミュレーション、自社にしかない事例、問い合わせフォーム、地図と駐車場の情報。文章で説明しきれないものほど、サイトを訪れる理由になります。
記事の役割を「情報を伝えること」から「行動の入口になること」へ寄せていく。この設計の見直しが、AI検索時代の実質的な対策になります。
今すぐやらなくてよいこと
逆に、あわてて手を出さなくてよいこともあります。AI検索専用の特別なファイルを設置する、といった話が定期的に出回りますが、Googleは特別な仕組みを必要としていないと繰り返し説明しています。
また、AIに引用されやすくすると称した不自然な文章の量産も避けてください。生成AIの回答を操作しようとする行為は、Googleのスパムポリシーの対象になり得ます。
やるべきことの中身は、結局のところ従来のSEOとほとんど重なります。読む人にとって役に立つページを、探しやすい形で置く。この原則は変わっていません。

業種別に見る影響の出方と打ち手

士業・コンサルティング業
「相続の手続きの流れ」「就業規則の作り方」といった手順の解説は、AIの回答で完結しやすい領域です。この種の記事だけでアクセスを集めていた場合、影響を受けやすくなります。
打ち手は、一般的な手順の解説から、判断が分かれる場面の話へ寄せることです。「こういうケースではこう考える」という実務の判断は、AIが一般論として出しにくい部分です。
あわせて、相談の入口を分かりやすくしてください。読んだ人が次に何をすればよいかが明確なページは、アクセスが減っても問い合わせが残ります。
製造業・BtoBメーカー
製造業は比較的影響が小さい業種です。求められる情報が、加工可能なサイズ、対応素材、公差、納期といった、自社にしか出せない数値だからです。
むしろAI検索は追い風になり得ます。「板厚10mmのステンレスをレーザー加工できる会社」のような条件付きの質問に対して、条件を明記しているサイトは選ばれやすくなります。
対応範囲を表で整理し、テキストとして読める形で載せておいてください。画像の中だけに数値が書かれていると、AIの回答の材料として使われません。
店舗・地域密着型のサービス業
飲食店、美容室、整体院などの地域検索では、Googleマップの枠とAIの回答が両方出る形が増えています。自社サイトのリンクは相対的に下がりますが、地図の枠は上に残ります。
そのため、Googleビジネスプロフィールの整備が引き続き効きます。営業時間、写真、クチコミへの返信といった基本を保つことが、最も費用対効果の高い作業です。
あわせて、AIの回答が地域のまとめサイトを引用する場面も増えています。自社が掲載されているポータルサイトの情報が古くないか、一度確認しておくとよいでしょう。

よくある質問(FAQ)

この変更はすでに日本でも起きていますか
2026年8月29日時点で確認されている報告は、主に米国の英語検索でのものです。日本語検索で同じ表示が標準になったという確認は取れていません。
ただし、これまでのAI関連機能は米国で先行し、その後に他の国と言語へ広がる形が繰り返されてきました。日本にも順次広がる前提で準備しておくのが現実的です。
AIによる概要を自社サイトに出さないようにできますか
技術的には、ページ単位でスニペットの表示範囲を制限する設定を使うことで、AIの回答での扱われ方に影響を与えることは可能です。ただし通常の検索結果の説明文にも同時に影響します。
説明文が出なくなればクリック率は下がります。引用されることの不利益より、検索結果で内容が伝わらない不利益のほうが大きい場合がほとんどですので、安易な設定はおすすめしません。
アクセスが減ったら記事を作り直すべきですか
まず原因の切り分けをしてください。順位が落ちているのか、順位は同じでクリック率だけが落ちているのかで、対応がまったく変わります。
クリック率だけが落ちている場合、記事の中身より、タイトルと説明文の見直しや、問い合わせにつながる要素の追加のほうが効果的です。全面的な作り直しは最後の手段です。
AI検索対策のために新しいツールを入れるべきですか
まずはSearch Consoleを使い切ることをおすすめします。生成AIパフォーマンスのレポートで、AIによる概要やAIモードでの表示回数まで無料で確認できます。ただし検索語句やクリック数までは含まれていない点はご注意ください。
有料ツールの導入は、Search Consoleで見える範囲を把握し、それでも足りない項目がはっきりしてからで遅くありません。順序を逆にすると、使いこなせないまま費用だけが増えます。
効果が出るまでどのくらいかかりますか
ページを修正してから、Googleが再度読み取り、評価に反映するまでには時間がかかります。数週間から数か月かかることもあり、期間を確約することはできません。
また、AIの回答に引用されるかどうかは、質問の仕方によっても変わります。特定の検索語で必ず引用されるようにする、といった保証ができるものではない点はご理解ください。
今回のテストは本格導入されるのでしょうか
Googleは日常的に多数のテストを行っており、そのすべてが本格導入されるわけではありません。今回のテストも、途中で取りやめになる可能性は十分にあります。
ただ、AIモードを標準の体験に近づけるという方向自体は、この1年間で一貫しています。個別のテストの行方より、その方向性を前提に準備するほうが実務的です。
まとめ|見え方は変わっても、整える対象は変わらない

2026年8月27日から28日にかけて、GoogleがAIによる概要を最初から全文表示し、「もっと見る」を省くテストを行っていることが報告されました。AIモードの入力欄も同時に開いた状態で表示されます。
この表示では、通常の検索結果が画面のかなり下へ押し下げられます。順位が同じでも、実際に見られる機会は減る形になります。
一方で、Googleの広報担当はこの表示を認めたうえで、システムが有用と判断した一部のトピックで動的に展開しているものだと説明しています。すべての検索がこうなるわけではなく、公式ブログでの正式な仕様変更の告知も出ていません。現時点では、あわてて何かを作り直す段階ではありません。
やるべきことは3つに整理できます。順位とクリック率を分けて見ること、AI経由の数値を確認すること、そして自社にしか書けない情報をページに増やすことです。
今日できる最初の一歩として、Search Consoleの検索パフォーマンスを開き、4つの指標をすべて表示させて過去6か月を眺めてみてください。順位は横ばいなのにクリック率だけが下がっているキーワードが見つかれば、そこが最初に手を入れる場所です。

AI検索時代のSEOのご相談はアクセス・リンクへ
株式会社アクセス・リンクは、栃木県下野市を拠点に、SEOコンサルティング、ホームページ制作、サジェスト対策を行っている会社です。代表の三田健司は全日本SEO協会の認定SEOコンサルタントとして、中小企業のWeb集客を支援しています。
AI検索の影響でアクセスが減っているのか、それとも別の原因があるのか。この切り分けは、Search Consoleのデータを実際に見なければ判断できません。当社では月1回60分のミーティングを通じて、数値の読み方から次の一手まで、一緒に整理していく形でご支援しています。
自社サイトの現状を一度見てほしい、という段階のご相談も歓迎しております。お問い合わせフォームより、お気軽にご連絡ください。

記事執筆・株式会社アクセス・リンク 代表取締役
Webサイト制作歴10年以上の経験を元にSEOコンサルティングを行い、延べ1,000件以上のサポート実績を誇ります。個人事業主や中小企業向けのホームページ制作やSEOコンサルティングを得意としています。
(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント
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