記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司
「ホームページからの問い合わせが月に何件あったのか、正直よく分かっていません」。中小企業の経営者の方から、こうしたご相談をいただくことが増えています。アクセス解析のツールは入れてある。けれども画面を開いても数字の意味が分からず、結局ずっと放置している、というパターンです。
問い合わせ件数の計測は、本来ならGoogleアナリティクス側で「コンバージョン」として設定する必要がありました。この設定にはタグの知識が必要で、社内に担当者がいない会社では手が出しづらい作業でした。
その状況が変わりつつあります。GoogleがWordPress向けに提供している公式プラグイン「Site Kit」に、問い合わせフォームの送信数や商品の購入数を自動で集計して表示する「Site Goals(サイト目標)」という機能が正式に追加されました。WordPress.orgのプラグインページに掲載されている変更履歴によると、バージョン1.187.0で試験機能の扱いが外れ、すべての利用者が使える状態になっています。
この記事では、Site Goalsで何が見られるようになったのか、対応しているプラグインは何か、使い始めるまでに何をすればよいのかを、中小企業のWeb担当者の方に向けて順を追って整理します。あわせて、出てきた数字をSEOの改善にどうつなげるかという実務の話まで踏み込みます。
Googleが公開した「Site Goals」とは何か

Site Kitのバージョン1.187.0で正式機能になった
Site Kit(サイトキット)は、Googleが自ら開発・提供しているWordPress用のプラグインです。Search Console、Googleアナリティクス、AdSense、PageSpeed Insightsといった複数のGoogleツールの数字を、WordPressの管理画面にまとめて表示してくれます。
WordPress.orgのプラグインディレクトリには、Site Kitの有効インストール数が「500万以上」と表示されています。日本国内でも、制作会社が納品時に入れているケースを含めると、相当な数のサイトで動いていると考えられます。
今回追加されたSite Goalsは、そのSite Kitの管理画面に新しく増えたセクションです。WordPress.orgの変更履歴には「Remove “Site Goals” feature flag(機能フラグの削除=一般提供)」と記載されており、一部の利用者だけが試せる段階を終えて全体に展開されたことが分かります。このバージョンが公開されたのは2026年9月7日です。
「問い合わせが何件あったか」がWordPressの画面に出る
Site Goalsがやってくれることは、大きく言えば2つです。1つは、サイト上で起きた「意味のある行動」を自動で見つけて記録すること。もう1つは、その件数と内訳をWordPressの管理画面にグラフと数字で表示することです。
ここでいう「意味のある行動」とは、問い合わせフォームの送信完了、商品の購入完了、カートへの商品追加といった動きを指します。ページを見ただけの訪問と、実際に連絡をくれた訪問とを区別して数えてくれる、と考えていただければ分かりやすいはずです。
これまでは、この「区別して数える」ための設定を人の手で行う必要がありました。Googleアナリティクスの管理画面を開き、フォーム送信後に表示されるサンクスページのURLを条件に指定し、キーイベントとして登録する。タグマネージャーを使う場合はさらに手順が増えます。この作業が不要になった、というのが今回の変更の中身です。
タグを自分で書かなくてよくなった背景
Site Goalsは、Site Kitがもともと持っていた「プラグインコンバージョントラッキング」という仕組みの上に乗っています。この機能は以前「拡張コンバージョントラッキング」と呼ばれていたもので、名称が変わりました。
仕組みそのものはシンプルです。Site Kitが、サイトで有効になっているプラグインの一覧を確認します。その中に対応済みのフォームプラグインやECプラグインがあれば、Site Kitが自動でJavaScriptをページに出力し、送信完了や購入完了のイベントを拾ってGoogleアナリティクスへ送ります。
筆者がこれまで中小企業のサイトを見てきた経験で言うと、コンバージョン計測が設定されていないサイトは決して珍しくありません。アクセス数だけは見ているけれど、そのアクセスが問い合わせにつながったかどうかは分からない。この状態だと、SEOに投資すべきかどうかの判断材料が揃わないという問題が起きます。
Site Goalsで見られる2種類のレポート

オンラインストアのパフォーマンス
Site Goalsのレポートは、大きく2つの区画に分かれています。1つ目がEC向けの「オンラインストアのパフォーマンス」です。
ここで確認できる指標は、購入率、購入件数、カート追加率、カートに追加された商品数、エンゲージメント率です。ただし、これらが常にすべて並ぶわけではありません。購入イベントが検知されていれば購入率と購入件数が主役になり、カート追加しか検知されていない場合はカート追加率が主役になる、という形で表示が変わります。
ネットショップを運営している会社であれば、売上につながる流れのどこで人が離れているかを把握する手がかりになります。エンゲージメント率は、どちらの場合でも表示されます。
このセクションが表示されるのは、Site Kitが「purchase(購入)」や「add_to_cart(カート追加)」といったイベントを検知した場合です。ECプラグインを入れていないサイトでは、この区画は出てきません。
リード獲得のパフォーマンス
2つ目が「リード獲得のパフォーマンス」です。物販をしていない一般的な会社のサイトで関係してくるのは、ほぼこちらだと考えてよいでしょう。
指標はフォーム完了率、フォーム完了数、エンゲージメント率が中心です。「今月、問い合わせフォームから何件の送信があったか」「サイトを訪れた人のうち何%が送信まで至ったか」が、WordPressの管理画面で分かるようになります。
こちらの区画が表示される条件は、「submit_lead_form」「contact」「generate_lead」といったイベントをSite Kitが検知していることです。問い合わせフォームを設置しているサイトであれば、対応プラグインを使っている限り自動的に条件を満たします。
「何が成果を生んだか」も並べて見られる
Site Goalsが単なる件数表示にとどまらないのは、成果に貢献した要素を並べて見られる点です。流入チャネル、成果につながった上位ページ、記事の投稿者といった切り口で、どこからの訪問が問い合わせや購入につながったかを確認できます。
訪問者の種類(新規かリピートか)、デバイスの種類、国、都市といった分け方にも対応しています。同時に表示できる指標のタイルは最大6つまでとされており、自社にとって意味のある指標を選んで並べる形です。
同じ区分で対応プラグインを複数入れているサイトでは、さらに「詳細なデータ内訳」を有効にできます。プラグインごと・フォームごとにタブが分かれ、どのフォームが何件を生んでいるかを比べられる仕組みです。ただしGoogleは、この詳細な内訳については有効にしてから収集が始まるため、過去にさかのぼったデータは表示されないと明記しています。

対応しているWordPressプラグイン一覧

ネットショップ向けの対応プラグイン
Site Goalsが自動で認識するプラグインは、公開時点で決まったものに限られています。EC系として挙げられているのは、WooCommerce と Easy Digital Downloads の2つです。
WooCommerceはWordPressでネットショップを作る際の定番で、国内でも導入例が多いプラグインです。Easy Digital Downloadsは、その名のとおりデジタル商品の販売に特化したものになります。
これら以外のカートシステムを使っている場合、たとえば外部のASPカートに遷移させる方式を採っている場合は、Site Goalsの集計対象にはなりません。この点は導入前に確認しておいてください。
問い合わせフォーム向けの対応プラグイン
リード獲得側で対応しているとされるのは、Contact Form 7、Mailchimp、Ninja Forms、OptinMonster、Popup Maker、WPForms です。
日本の中小企業サイトで圧倒的に使われているContact Form 7が含まれているのは、実務上とても大きい意味を持ちます。制作会社に依頼して作ったWordPressサイトであれば、問い合わせフォームがContact Form 7で組まれている可能性は高いはずです。
つまり、多くの会社にとっては「新しくプラグインを入れる」という作業すら不要で、Site Kitを最新版に更新するだけで条件が揃う、という状況になります。
対応外のプラグインを使っている場合
Googleは、対応プラグインは今後のリリースで追加される可能性があるとしています。現時点で一覧に入っていないからといって、恒久的に対象外だと決めつける必要はありません。
また、一覧にないプラグインであっても、認識されているイベント名を使っている場合には「その他のソース」「その他のフォーム完了」といったタブに数字が現れることがあると説明されています。まったく何も出ないとは限らない、という理解でよいでしょう。
日本国内でよく使われるSnow Monkey FormsやMW WP Formなどは、現時点の一覧には見当たりません。これらを使っているサイトでは、従来どおりGoogleアナリティクス側で計測を設定する方法を検討することになります。

Site Goalsを使い始めるまでの手順

手順1:Site Kitを1.187.0以上に更新する
まずWordPressの管理画面で「プラグイン」を開き、Site Kit by Google のバージョンを確認します。1.187.0より古い場合は「更新」をクリックしてください。
プラグインの更新は、本来ならバックアップを取ってから行うのが安全です。自動バックアップが設定されているかどうか分からない場合は、制作を依頼した会社に確認してから進めることをおすすめします。
Site Kit自体をまだ入れていない場合は、「プラグイン → 新規追加」で「Site Kit by Google」と検索し、インストールして有効化します。その後、Googleアカウントとの接続を行う流れです。
手順2:Googleアナリティクスを接続する
Site Goalsを表示するには、Googleアナリティクスの接続が必須です。Site Kitの管理画面から「設定」を開き、接続済みサービスの一覧にアナリティクスが入っているかを確認します。
未接続の場合は、画面の案内に従ってGoogleアカウントでログインし、使用するプロパティを選びます。すでに別の方法でアナリティクスのタグを入れているサイトでは、タグが二重にならないよう注意が必要です。この点は後段でも触れます。
なお、Site Kitは管理者ごとに個別のGoogleアカウント接続が必要な作りになっています。複数の管理者がいる会社では、それぞれが自分のアカウントで接続しないとデータを見られません。
手順3:プラグインコンバージョントラッキングを有効にする
3つ目の条件が、プラグインコンバージョントラッキングの有効化です。Googleの説明では、この設定は通常は初期状態で有効になっているとされています。
設定箇所は、Site Kitの「設定」内にあるアナリティクスのセクション、またはGoogle広告のセクションのいずれかです。どちらから操作しても同じ設定を変更する形になっており、両方のサービスに同時に適用されます。
ここまでの3つが揃い、なおかつSite Kitが対応イベントを1つ以上検知すれば、ダッシュボードにSite Goalsのセクションが現れます。逆に言えば、フォーム送信が1件も発生していない新しいサイトでは、しばらく何も表示されません。
手順4:テスト送信で動作を確かめる
設定が終わったら、自社の問い合わせフォームから実際にテスト送信を行ってみてください。件名に「テスト」と入れておけば、営業時間中に社内で混乱することもありません。
ただし、送信した数分後にSite Goalsの数字が動くわけではない点に注意してください。Googleアナリティクスのデータが集計され、Site Kit側に反映されるまでには時間差があります。Site Kit全般について、接続直後は「データを収集しています」という表示が数日続くことがあるとGoogleは案内しています。

数字が出ないときに確認する5つのこと

使っているフォームが対応リストにあるか
Site Goalsの区画がいつまで経っても現れない場合、最初に見るべきは使用中のフォームプラグインです。管理画面の「プラグイン」一覧を開き、有効化されているフォーム系プラグインの名前を確認してください。
Contact Form 7、WPForms、Ninja Forms などの名前が並んでいれば対応済みです。見覚えのない名前だけが並んでいる場合は、対応外である可能性が高くなります。
もう1つ見落としやすいのが、フォームプラグインを無効化してしまっているケースです。Site Kitには、イベントを提供するプラグインが無効化されたときにSite Goalsのウィジェットへ警告を出す仕組みが追加されています。
計測タグが二重になっていないか
中小企業のサイトを点検していて頻繁に出会うのが、Googleアナリティクスのタグが二重、三重に入っている状態です。テーマの設定欄に貼り、タグマネージャーでも配信し、さらにSite Kitでも接続する。こうなると数字が実態と合わなくなります。
Site Kitを新たに接続する前に、いまサイトのどこからアナリティクスのタグが出ているのかを一度洗い出しておくことを強くおすすめします。ブラウザでサイトを開き、ページのソースを表示して測定IDが何回出てくるかを数えるだけでも、おおまかな確認はできます。
この作業に不安がある場合は、無理に自分で触らず、制作会社やSEOの担当者に確認を依頼してください。設定を誤ると、これまで蓄積してきたデータの連続性が崩れることがあります。
同意管理(クッキーバナー)でブロックされていないか
クッキー同意バナーを導入しているサイトでは、訪問者が同意するまでGoogleアナリティクスの計測をブロックする設定になっていることがあります。この場合、同意しなかった訪問者のフォーム送信はSite Goalsに反映されません。
Googleは、Site Kitを使う場合の通知と同意の要件については、サイト運営者側の責任であると案内しています。個人情報の取り扱いに関わる部分ですので、判断に迷う場合は弁護士など専門家にご相談ください。
実務上は、「同意率が低いサイトでは数字が実際より少なく出る」という前提で数字を読むことになります。件数の絶対値よりも、月ごとの増減や、ページ間の比較に使うほうが安全です。
まだ十分な期間が経っていないだけではないか
アクセス数の少ないサイトでは、そもそもフォーム送信の発生件数が少なく、グラフとして意味のある形になるまでに時間がかかります。月に問い合わせが2〜3件というサイトであれば、数週間見てようやく傾向が見えてくる、という感覚です。
Site Kit全般について、Googleは接続直後に「データを収集しています」という表示が出ることがあり、数日かかる場合があると説明しています。設定した当日に数字が出ないからといって、失敗したと判断する必要はありません。
サイトが公開状態になっているか
意外に多いのが、テスト環境やメンテナンスモードのまま確認しようとしているケースです。Site Kitは、サイトが一般公開されていること、メンテナンスモードやパスワード保護がかかっていないことを動作条件として挙げています。
加えて、WordPressのREST APIが利用できる状態であることも必要です。セキュリティプラグインでREST APIを全面的に止めている場合、Site Kitが正常に動かないことがあります。「ツール → サイトヘルス」の画面が確認の入り口になります。

Site Goalsの数字をSEO改善につなげる方法

「流入は多いが問い合わせゼロ」のページを見つける
Site Goalsを入れて最初にやるべきなのは、成果に貢献したページの一覧を眺めることです。訪問者が多いのに問い合わせにつながっていないページが見つかれば、そこが改善の候補になります。
よくある原因は3つです。1つ目は、ページの内容と検索意図がずれていること。2つ目は、問い合わせへの導線がページ内に見当たらないこと。3つ目は、内容は良いのに次に何をすればよいかが書かれていないことです。
アクセス数だけを見ていた頃には気づけなかった「集客はできているのに成果が出ていないページ」が可視化される、というのがこの機能の最大の価値だと筆者は考えています。
チャネル別に見て検索流入の質を判断する
流入チャネル別の内訳も、SEOの判断材料になります。自然検索からの訪問が問い合わせにつながっているのか、それとも指名検索やリファラーからの訪問ばかりが成果を出しているのか。この区別がつくと、SEOに投資する意味が数字で語れるようになります。
近年はAI検索経由の流入も無視できなくなってきました。Googleアナリティクス側でAIアシスタント関連のチャネルが整理されつつあり、そうした流入が成果につながっているかどうかも、あわせて見ておきたいところです。
ただし、チャネルの分類はGoogle側の定義に依存します。定義が変われば過去との比較が難しくなる点は、頭の片隅に置いておいてください。
記事の優先順位を決める材料にする
ブログ記事を継続して書いている会社では、「どのテーマの記事が問い合わせにつながったか」が分かると、次に書くテーマの選び方が変わります。閲覧数が多い記事と、成果を生む記事は、しばしば一致しません。
Site Goalsでは投稿者別の内訳も見られるとされています。複数人で記事を書いている組織では、誰が書いた記事が成果につながりやすいかを確認し、書き方を共有する材料にできます。
もっとも、記事単位で成果を追うには一定の件数が必要です。月に数件の問い合わせしかない段階で細かく分析しても、偶然の揺れを読み違えるだけになりがちです。まずは四半期単位でまとめて見ることをおすすめします。
数字を過信しないための前提
ここまで活用法を書いてきましたが、Site Goalsの数字は「サイト上で起きたイベントの記録」であって、実際の受注や売上とは別物です。フォーム送信のうち何件が商談になったかは、Site Goalsには表れません。
迷惑メールのような自動送信がフォームを通過している場合、その分も件数に乗ってきます。数字が急に増えたときは、実際の受信メールの中身と突き合わせて確認してください。

導入前に知っておきたい注意点

個人情報とプライバシーポリシーの扱い
Site Goalsは、フォームに入力された氏名やメールアドレスそのものを集計するものではありません。あくまで「送信が完了した」というイベントの回数を数える仕組みです。
とはいえ、アクセス解析ツールでの計測を新たに始める以上、プライバシーポリシーの記載内容が実態と合っているかは確認しておくべきです。GoogleもSite Kitの利用にあたり、通知と同意の要件の管理はサイト運営者の責任だと明記しています。
個人情報保護法や関連ガイドラインの解釈が関わる部分ですので、判断に迷う場合は弁護士など専門家にご相談ください。
過去のデータはさかのぼれない
これは今回の機能を理解するうえで重要な前提です。Googleは、プラグインごと・フォームごとの「詳細なデータ内訳」については、有効化した時点から収集が始まり、履歴データは利用できないと説明しています。全体の件数ではなく、この細かい内訳に限った話である点にご注意ください。
つまり、いま設定しておくかどうかで、半年後に見られるデータの量が変わってきます。「必要になったときに設定すればいい」と考えていると、必要になったときに手元に何もない、という状況になりかねません。
すぐに数字を使う予定がなくても、動く状態にしておくこと自体に価値があります。作業自体は難しいものではありません。
本格的な計測設計の代わりにはならない
Site Goalsは「設定なしで最低限の成果指標が見える」ことに価値がある機能です。一方で、広告の費用対効果を厳密に測りたい、複数のフォームを目的別に分けて追いたい、といった要求には応えきれない場面があります。
そうした段階に進んだ会社は、Googleアナリティクス側でキーイベントを自分で定義し、必要に応じてタグマネージャーを使う設計へ移行していくことになります。Site Goalsは、そこに至る前の第一歩と位置づけるのが実態に合っています。
ここで特定のツールや他社サービスを批判する意図はありません。規模と目的に応じて、必要な精度の計測を選べばよいという話です。
表示速度への影響を見ておく
Site Kitは、プラグインコンバージョントラッキングを有効にするとページにJavaScriptを追加します。すでに多くのプラグインを入れているサイトでは、表示速度への影響を一度確認しておくと安心です。
Site Kit自体にPageSpeed Insightsのモジュールが含まれていますので、導入前と導入後でスコアを比べてみるとよいでしょう。極端に落ちるようであれば、他のプラグインとの組み合わせを見直す余地があります。

よくある質問(FAQ)

Site Goalsは有料ですか?
Site Kitプラグイン自体は無料で、オープンソースとして公開されています。Googleは、今後も無料であり続けるとしています。Site Goalsもその一部ですので、追加費用は発生しません。
ただし、Site Kitに含まれる個々のGoogleサービスについては、それぞれのサービスの規約と料金が適用されます。Googleアナリティクスは無料で使える範囲が広いため、中小企業のサイトで費用が発生することは通常ありません。
Googleアナリティクスの管理画面を開かなくてもよくなりますか?
日常的な確認であれば、WordPressの管理画面だけで済むケースは増えるはずです。件数の推移や上位ページの把握といった用途は、Site Goalsの画面で足ります。
一方で、期間を細かく指定した比較や、セグメントを組み合わせた分析を行いたい場合は、引き続きGoogleアナリティクス側の画面が必要です。用途によって使い分ける形になります。
Contact Form 7で複数のフォームを設置していますが、区別して数えられますか?
同じ区分で複数の対応プラグインを使っているサイトでは、「詳細なデータ内訳」を有効にすることでプラグインごと・フォームごとのタブが分かれると説明されています。資料請求フォームと問い合わせフォームを分けて見る、といった使い方が想定されます。
ただし前述のとおり、この詳細な内訳は有効化した時点から収集が始まります。分けて見たい予定があるなら、早めに有効にしておくことをおすすめします。
SEOの順位に直接影響はありますか?
Site Goalsを入れたこと自体が検索順位を動かすことはありません。これは計測のための機能であり、Googleの検索アルゴリズムとは別の話です。
影響があるとすれば間接的な形です。どのページが成果を生んでいるかが分かることで、改善すべきページの優先順位が決まり、結果としてサイト全体の質が上がっていく、という流れになります。
制作会社に任せているサイトでも自分で設定できますか?
WordPressの管理者権限があれば、画面上の操作だけで完結します。コードを書く必要はありません。
ただし、既存のタグ設定と競合しないかどうかの判断は、サイトを作った側のほうが正確にできます。保守契約がある場合は、一度相談してから進めるのが安全です。
まとめ|まず「何件あったか」を見える状態にする

GoogleのWordPress向け公式プラグインSite Kitに、問い合わせ数や購入数を自動で集計して表示するSite Goalsが追加されました。WordPress.orgの変更履歴によれば、バージョン1.187.0で試験段階を終えて一般提供になっています。
レポートは「オンラインストアのパフォーマンス」と「リード獲得のパフォーマンス」の2つに分かれ、一般的な会社のサイトでは後者が中心になります。対応プラグインにContact Form 7が含まれているため、多くの国内サイトが追加作業なしで条件を満たせる見込みです。
使い始めるための条件は3つ。Site Kitを1.187.0以上に更新すること、Googleアナリティクスを接続すること、プラグインコンバージョントラッキングを有効にすることです。そのうえでSite Kitが対応イベントを1つ以上検知すれば、ダッシュボードに表示されます。
注意点としては、プラグインごと・フォームごとの詳細な内訳は有効化した時点からしか集まらないこと、同意管理の設定によって数字が実態より少なく出る場合があること、そして本格的な計測設計の代わりにはならないことが挙げられます。数字の読み方には一定の慎重さが必要です。
今日できる一歩として、まずWordPressの管理画面を開き、Site Kitのバージョンを確認してみてください。1.187.0より古ければ更新する。それだけで、来月には「問い合わせが何件あったか」を自社の管理画面で見られる状態になります。
WordPressサイトの計測とSEOのご相談はアクセス・リンクへ
株式会社アクセス・リンクでは、栃木県下野市を拠点に、SEOコンサルティングとWordPressによるホームページ制作をご提供しています。代表の三田健司は全日本SEO協会の認定SEOコンサルタントで、Web制作歴は10年以上、延べ1,000件以上のサイトに携わってきました。
「アクセス解析を入れてあるが数字の見方が分からない」「問い合わせにつながっているページがどれか知りたい」「タグが二重になっていないか不安」といったご相談を数多くいただいています。計測環境の点検から、そこで分かった課題をもとにした記事設計・サイト改善まで、一貫してお手伝いできます。
現状の確認だけでも構いません。お問い合わせフォームより、お気軽にご連絡ください。


記事執筆・株式会社アクセス・リンク 代表取締役
Webサイト制作歴10年以上の経験を元にSEOコンサルティングを行い、延べ1,000件以上のサポート実績を誇ります。個人事業主や中小企業向けのホームページ制作やSEOコンサルティングを得意としています。
(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント
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