記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司
「ページ数を増やせば検索に強くなると聞いて、地域名を差し替えたページを100本作りました。でも、順位が上がるどころか、もともと上位だったページまで下がってしまって……」。ここ最近、こうしたご相談が目に見えて増えています。
生成AIで記事を書けるようになり、ページを量産する作業のハードルは一気に下がりました。以前なら1本書くのに数時間かかっていたものが、いまは数分で形になります。
ところが2026年9月7日、GoogleのJohn Mueller氏がこの「量産」について述べた内容が、海外のSEOメディアで報じられました。量産されたページが原因で、Googleのシステムがサイト全体に対する信頼を失ってしまう可能性がある、という内容です。
この記事では、Googleが何を問題視しているのかを公式ドキュメントに沿って整理したうえで、中小企業のサイトで実際に起きやすい量産のパターン、自社サイトの確認手順、そしてすでに作ってしまった場合の直し方までをまとめます。ページ数を増やす方向で迷っている方は、着手前に一度目を通していただければと思います。
Googleが示した見解|「サイトへの信頼を失う」とはどういうことか

2026年9月7日にMueller氏が投稿した内容
発端は、あるサイト運営者からの相談でした。ドメイン名・技術・属性といったリストを組み合わせて、考えられるすべての組み合わせのページを自動生成している。しかし検索での成績が振るわない、という内容です。
これに対してMueller氏は、その作り方を「プログラマティックSEOのやり方に聞こえる」と指摘したうえで、次のような趣旨の回答をしています。こうしたやり方のプログラマティックSEOは、スパム、あるいはスパムすれすれ、もしくは低品質なサイトになってしまうことが多い、というものです。
そのうえで、印象的だったのが次の一文でした。「私たちのシステムは、古いページを根拠に、あなたのサイトがユーザーに良い価値を提供するという信頼を失ってしまっている可能性があります」という表現です。
ここで注目したいのは「古いページを根拠に」という部分です。過去に作った量産ページの印象が、いま公開している新しいページの評価にまで影を落としている、と読める言い方になっています。
なお、Mueller氏は「こうしたやり方の」という限定をつけて話しており、テンプレートを使ったページ生成すべてを否定しているわけではありません。また「失ってしまっている可能性がある」という留保つきの表現である点も、正確に読み取っておきたいところです。
「多くのページを立ち上げるのは簡単、価値を提供するのは難しい」
Mueller氏は同じ投稿のなかで、「多くのページを持つ何かを立ち上げるのは簡単だが、ユーザーに本当の価値を提供するのは難しい」とも書いています。プログラマーであれば簡単にできてしまい、コード生成ツールがある今はさらに簡単になった、という前置きつきです。
そして「多少の価値はあるページが大量にできあがるが、全体像はそれほど魅力的ではない」と続けます。1ページずつ見れば「まあ間違ってはいない」内容でも、サイト全体として見たときに読者の役に立つ塊になっていない、という指摘です。
さらに、生成したデータを増やして「PHPとは何か?」といった説明ページを足していっても、ユーザーにとって有用にはならない、とも述べています。ページを足すこと自体が価値の追加にはならない、というのがGoogle側の一貫した立場です。
回復には「時間と相当な労力」がかかる
今回の投稿でもう一つ重いのが、立て直しにかかるコストについての言及です。Mueller氏は「これを解決するには、価値を示すための時間と相当な労力がかかる傾向があります」と書いています。単に古いページを消せば済む、という書き方にはなっていません。
比較の目安として、スパムやコアアップデートの問題に取り組んでいる他のSEO担当者の事例を見てみるとよい、とも案内しています。つまり、数日で戻るような話ではなく、月単位の取り組みを想定しておく必要がある、という意味合いです。
筆者がご相談を受けた事例でも、量産ページを整理してから検索での動きが変わるまでに数か月かかったケースがあります。ページを増やす判断は数日でできますが、その判断を取り消すには、その何倍もの時間が必要になるということです。
これは「ペナルティ」の話ではない
誤解されやすい点なので先に整理しておきます。今回のMueller氏の発言は、手動対策(いわゆる手動ペナルティ)が科されるという話ではありません。Search Consoleに警告が届くわけでもありません。
述べられているのは、Googleの評価システムがサイト全体をどう見積もるか、という話です。だからこそ、「どこを直せば解除されるか」が明示されず、対処が難しくなります。
Mueller氏自身も、相談者のサイトがスパムだと言っているわけではない、と断りを入れています。ただし、システムから見たときの信頼が下がるという現象は、スパム認定とは別に起こりうる、というのが今回の要点です。

プログラマティックSEOとは?ページ量産の仕組み

テンプレート+データで大量のページを作る手法
プログラマティックSEOとは、1つのページのひな形(テンプレート)を用意し、そこにデータを流し込むことで大量のページを自動生成する手法です。日本語では「ページの量産」「自動生成ページ」と呼ばれることもあります。
たとえば「【地域名】の【サービス名】なら当社へ」というひな形を作り、地域名を全国1,700以上の市区町村に差し替えれば、それだけで1,700ページができあがります。作業としてはプログラムを一度書くだけです。
この手法そのものは新しいものではありません。ただ、生成AIの登場で本文まで自動で書けるようになったことで、「一見すると人が書いたように読める量産ページ」が簡単に作れるようになった点が、以前との大きな違いです。
掛け合わせで爆発的にページが増える
量産が問題になりやすいのは、複数の軸を掛け合わせたときです。今回Mueller氏に相談が寄せられたサイトも、ドメイン名・技術・属性という複数のリストの、考えられるすべての組み合わせを作っていました。
地域50件×サービス10件だけで500ページ、そこに業種10件を掛ければ5,000ページになります。手作業では絶対に到達しない数のページが、一晩で公開できてしまうわけです。
問題は、この5,000ページの大半に読者がいないことです。「A市の外壁塗装(戸建て向け)」と「B市の外壁塗装(戸建て向け)」の中身が地域名以外ほぼ同じであれば、読者にとっては同じページが5,000枚あるのと変わりません。
すべての量産が悪いわけではない
ここは誤解のないように書いておきます。テンプレートを使ってページを作ること自体が禁止されているわけではありません。
大手の求人サイトや不動産サイト、価格比較サイトは、いずれもテンプレートとデータベースでページを生成しています。それでも検索で評価されているのは、1ページごとに固有のデータ、つまりそのページでしか手に入らない情報が入っているからです。
逆に言えば、差し替えているのが地域名や商品名といった「見出しの単語」だけで、中身に固有の情報がないページは、量が増えるほどリスクになります。この線引きが、今回のテーマの核心部分です。
「とりあえず記事を増やす」も同じ構図になりうる
プログラマティックSEOという言葉を聞くと、プログラムを書ける人だけの話に聞こえるかもしれません。しかし実務では、そうでないケースのほうが多くなっています。
生成AIに「このキーワードで記事を書いて」と指示し、出てきた文章をほぼそのまま公開する運用を毎日続ければ、技術的にはプログラムを使っていなくても、できあがるものは同じです。Googleが見ているのは作り方ではなく、結果としてできたページの中身だからです。

Googleのスパムポリシーはどう定めているか

「大量生成されたコンテンツの不正使用」という項目
Googleは検索セントラルの「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」のなかに、大量生成されたコンテンツの不正使用(英語表記ではscaled content abuse)という項目を設けています。今回のMueller氏の発言も、この項目が土台になっています。
公式ドキュメントでは、この行為を「ユーザーの役に立つためではなく、主に検索順位を操作する目的で多数のページを生成すること」と説明しています。判断の軸は、ページの数そのものではなく「何のために作ったのか」という目的に置かれています。
さらに、この行為は「独自性のないコンテンツを大量に作り、ユーザーにほとんど価値を提供しないものに典型的に見られる」とも記されています。作り方が何であれ、という但し書きが添えられている点も重要です。
公式ドキュメントが挙げている具体例
Googleは同ポリシーのなかで、該当する例をいくつか挙げています。ひとつは、生成AIツールなどを使って、ユーザーへの価値を加えないまま多数のページを生成することです。
次に、フィードや検索結果をスクレイピングして、価値の乏しいページを大量に作ること。そして、異なるウェブページの内容をつなぎ合わせたり組み合わせたりしただけで、価値を加えていないものも挙げられています。
さらに、量産していることを隠す目的で複数のサイトを作る行為、そして内容がほとんど意味をなさないのに検索キーワードだけは含まれているページを多数作る行為も明記されています。最後の例は、地域名だけを差し替えたページに近い構図です。
AIを使ったかどうかは判断基準ではない
実務でいちばん誤解されているのがこの点です。Googleは、コンテンツを生成AIで作ったこと自体を問題視しているわけではありません。
スパムに関するポリシーの本文には、独自性のないコンテンツを大量に作ることについて「どのように作られたかを問わない」と明記されています。さらに2024年3月にGoogleが公開した公式ブログでは、この判断が自動化によるものか人の手によるものか、あるいはその組み合わせかを問わない、という趣旨で説明されました。
つまり、人間がライターを大量に雇って同じことをしても、判断は変わらないということです。使ったツールの種類は、この項目の判断材料になりません。
逆に、生成AIを下書きや構成づくりに使い、そこに自社の実務経験や独自データを足して仕上げているのであれば、この項目には該当しません。Googleが見ているのは「作り方」ではなく「できあがったページが読者の役に立つか」だからです。
違反した場合に起こること
Googleは、スパムに関するポリシーに違反したサイトについて、検索結果での順位が下がるか、まったく表示されなくなる可能性があると説明しています。表現としては幅がありますが、いずれも流入が減る方向です。
加えて、今回Mueller氏が述べたように、システム側の評価としてサイト全体の見立てが下がるという形でも影響が出ます。ポリシー違反として名指しされなくても、結果として順位が落ちる状況はありうる、と考えておくのが安全です。

中小企業のサイトで起きやすい量産の3パターン

パターン1:地域名だけを差し替えたページ
もっとも多いのがこれです。「宇都宮市の外壁塗装」「小山市の外壁塗装」「栃木市の外壁塗装」といったページを、市区町村の数だけ用意する形です。
作った側の意図は理解できます。地域名で検索する人に見つけてほしい、という考え方は自然だからです。ただ問題は、地域名以外の中身が完全に同じになっているケースがほとんどだ、という点にあります。
読者の立場で考えると分かりやすくなります。宇都宮市の方が「宇都宮市の外壁塗装」のページを開いたときに知りたいのは、宇都宮市での施工実績、その地域特有の気候や住宅事情、対応エリアや訪問にかかる時間といった、その地域ならではの情報です。それが一切ないページは、地域名が入っているだけの一般論のページになります。
パターン2:キーワードだけ変えたAI記事の毎日投稿
2つ目は、キーワードツールで拾った語句を生成AIに渡し、出てきた記事をそのまま毎日投稿していく運用です。数か月で数百本になることも珍しくありません。
この方式の落とし穴は、記事どうしの内容が少しずつ重なることです。「SEO対策とは」「SEOとは何か」「SEO対策の基本」といった記事が別々に存在し、書いてあることはほぼ同じ、という状態になりがちです。
この状態になると、どのページを検索結果に出せばよいのかGoogle側も判断しづらくなります。結果として、本来なら評価されたはずの1本の記事まで順位が伸び悩むことがあります。
パターン3:サービス×業種の掛け合わせページ
3つ目は、自社のサービスと想定業種を掛け合わせたページ群です。「歯科医院向けホームページ制作」「工務店向けホームページ制作」「士業向けホームページ制作」といった形が典型です。
これは、業種ごとの課題や実績がきちんと書き分けられていれば非常に有効なページになります。実際、業種特化のページから問い合わせが増えた事例は多くあります。
ただし、業種名を差し替えただけで、書いてある課題も解決策も実績も全部同じであれば、パターン1と変わりません。分かれ目は「そのページにしか書けない中身があるかどうか」だけです。
3つに共通する見分け方
判断に迷ったときは、次の問いを立ててみてください。「このページと隣のページを並べて、固有名詞を隠したとき、読者は違いを説明できるか」という問いです。
説明できないのであれば、それは1ページに統合したほうがよいページ群です。逆に、明確に違いを説明できるなら、そのページ群は分けて持つ価値があります。

なぜ1ページではなくサイト全体が沈むのか

Googleはサイト単位でも品質を見積もっている
今回の発言でいちばん怖いのは、影響が量産ページだけにとどまらない点です。Mueller氏は「古いページを根拠に、サイトが良い価値を提供するという信頼を失っている可能性がある」と述べています。
これは、Googleの評価がページ単位だけで完結していないことを示しています。サイト全体としてどの程度信頼できるか、という見積もりが存在し、それが個々のページの評価にも影響する、という構造です。
Googleは過去にも、サイト内に役に立たないコンテンツが大量にあると、サイト全体の検索での成績に影響する、という趣旨の説明をしてきました。今回の発言も、その延長線上にあります。
丁寧に書いた1本まで巻き添えになる
実務でいちばん惜しいのがこのパターンです。時間をかけて丁寧に書いた本命の記事があるのに、同じサイト内に量産ページが数百本あるせいで、その1本が伸びない、という状況が起こります。
担当者から見ると「良い記事を書いているのに評価されない」という感覚になり、原因が特定しにくくなります。原因が本命記事そのものではなく、まったく別の場所にあるからです。
量産ページは、置いておくだけでコストがかかっている資産だと考えたほうが実態に近いといえます。放置しても増えていくのは維持費だけ、という状態です。
クロールの予算も食いつぶす
もう一つ見落とされやすいのが、クロールへの影響です。Googleがサイトを巡回する量には上限があり、これはクロールバジェットと呼ばれます。
価値の低いページが数千枚あると、その巡回に時間が使われ、本当に見てほしい新着ページや更新ページへの巡回が後回しになります。記事を更新してもなかなか反映されない、という症状につながります。
加えて、Googleは巡回したページをすべてインデックスに登録するわけではありません。Search Consoleで「クロール済み – インデックス未登録」が大量に出ている場合、量産ページが含まれていないか確認する価値があります。
AI検索でも同じことが起きている
この問題は通常の検索結果だけの話ではありません。AIによる概要やAIモードが引用元を選ぶ際にも、そのサイトが信頼できる情報源かどうかが効いてきます。
Googleは、AI機能で成果を出すための特別なファイルや専用の施策は必要なく、通常のSEOの延長で考えてよいという趣旨の案内を出しています。裏を返せば、通常の検索で信頼を失っているサイトは、AI検索でも同様に選ばれにくくなるということです。

自社サイトに量産ページがないか確認する手順

手順1:公開ページの総数を数える
まずは自社サイトに何ページあるのかを把握します。WordPressであれば管理画面の「投稿」と「固定ページ」の一覧に件数が表示されます。
ここで、社内の誰も正確な数を答えられない場合は要注意です。把握していないページ群がある、というだけで確認の価値があります。
あわせて、Search Consoleの「ページ」レポートでインデックス登録済みの件数も確認します。管理画面の件数と大きく開きがあるなら、その差がどこから来ているかを追います。
手順2:6か月間の表示回数がゼロのページを洗い出す
次に、Search Consoleの検索パフォーマンスで期間を過去6か月に設定し、「ページ」タブでデータをエクスポートします。ここに出てこないページが、6か月間ほとんど検索結果に表示されていないページです。
サイトの全URL一覧と突き合わせれば、表示回数が実質ゼロのページを機械的に抽出できます。この作業は表計算ソフトで十分できますし、専門的な知識も要りません。
筆者が自社サイトで同じ棚卸しを行ったときは、半年以上前に公開した196本のうち、101本が6か月間の表示回数が実質ゼロという結果でした。日々更新しているサイトでも、確認してみると想像以上の数が眠っています。
手順3:似ているページどうしを並べて比べる
洗い出したページのなかから、タイトルが似ているものを2〜3本選んで並べます。ブラウザのタブを並べて、上から順に読み比べるだけで構いません。
ここで先ほどの問いを使います。固有名詞を隠したとき、この2本の違いを読者に説明できるか、という問いです。説明できなければ統合の対象になります。
実際にやってみると、想像していたより多くのページが「同じことを言い換えているだけ」だと気づくはずです。書いた本人が読み比べるのが、いちばん確実な検査になります。
手順4:Search Consoleのインデックス状況を確認する
Search Consoleの「ページ」レポートを開き、「登録されていない理由」の一覧を見ます。ここに「クロール済み – インデックス未登録」が大量に並んでいる場合、Googleが巡回したうえで登録に値しないと判断したページがそれだけあるということです。
もちろん、この項目にはRSSフィードやカテゴリー一覧など、元々インデックス不要なURLも含まれます。記事や固定ページのURLだけを抜き出して数えるのが実務上のコツです。
記事のURLが多数含まれているなら、Googleからの評価がすでに下がっているサインとして受け取ってよいでしょう。ここを起点に整理の計画を立てます。
量産してしまったページの直し方と回復までの期間

選択肢は「育てる」「まとめる」「消す」の3つ
すでに量産してしまったページへの対処は、大きく3つに分かれます。中身を足して1本のページとして育てるか、複数を1本に統合するか、検索対象から外すかです。
判断の順番としては、まず「そのテーマで問い合わせにつながる見込みがあるか」を考えます。見込みがあるなら育てる、テーマが近いページが複数あるなら統合する、どちらでもないなら外す、という流れです。
ここで大切なのは、全部を一度に処理しようとしないことです。数百ページを一晩で消すと、何が効いたのか分からなくなりますし、必要だったページまで巻き込む危険があります。
育てる場合|そのページにしかない情報を足す
残すと決めたページには、他のページに書いていない情報を足します。地域ページであれば、その地域での施工実績、担当者の名前、現地の写真、対応にかかる時間、地域特有の事情などです。
ここで足すべきは、検索して調べれば書けることではなく、自社にしかない一次情報です。実際に手を動かした人しか書けない内容が入って初めて、そのページは独自のページになります。
逆に、文字数を増やすためだけに一般論を足すのは逆効果です。中身の薄いページが、中身の薄い長いページになるだけで、評価は変わりません。
まとめる場合|統合して301リダイレクトを設定する
内容が重なっているページが複数ある場合は、いちばん成績のよいページに情報を集約します。他のページの良い部分を移したうえで、残りは統合先へ301リダイレクトを設定します。
301リダイレクトは、そのURLが恒久的に別の場所へ移動したことをGoogleに伝える仕組みです。これを設定しておくと、統合されたページが集めていた評価を統合先に引き継ぎやすくなります。
WordPressであればリダイレクト用のプラグインで設定できます。設定後は、旧URLを実際にブラウザで開いて、統合先に飛ぶことを必ず確認してください。
外す場合|noindexと削除の使い分け
残す価値も統合先もないページは、検索結果から外します。方法は主に2つで、noindexタグを入れて検索結果に出さないようにするか、ページ自体を削除するかです。
社内やお客様への案内で必要なページなら、noindexを選びます。まったく不要なページであれば削除し、サーバー側で404を返すか、関連するページへ301リダイレクトします。
ここで注意したいのが、robots.txtでブロックするやり方です。robots.txtは巡回を止める指示であって、検索結果からの除外を保証するものではありません。検索結果に出したくないのであれば、noindexを使うのが正しい方法です。
さらに気をつけたいのが、robots.txtでブロックしたうえでnoindexも付ける、という組み合わせです。ブロックされているとGoogleはページを読めず、noindexの指示に気づけません。Googleの公式ドキュメントでも、noindexを効かせるにはrobots.txtでブロックしないことが条件だと説明されています。
回復にかかる期間の目安
ここは正直にお伝えしておきます。整理を始めてから検索での動きが変わるまでには、相応の時間がかかります。Mueller氏も「時間と相当な労力がかかる傾向がある」と述べています。
まず、変更した内容がGoogleに認識されるまでにクロールの時間が必要です。ページ数が多いサイトでは、すべてのページが再度巡回されるまでに数週間から数か月かかることもあります。
そのうえで、サイト全体の見立てが変わるにはさらに時間がかかります。数か月単位の取り組みとして計画を立てるのが現実的で、来月には戻るという前提で進めると途中で挫折しやすくなります。なお、回復する時期や順位の戻り幅を確約することは誰にもできません。
整理と並行して「1本の深いページ」を作る
整理だけをしていると、成果が見えないまま時間が過ぎていきます。そのため、削る作業と並行して、本命のテーマで納得のいくページを作ることをおすすめしています。
Googleに対して「このサイトは価値を提供している」と示すには、示すための材料が必要です。整理は材料を減らす作業なので、それだけでは信頼を取り戻す証拠になりません。
筆者が関わる案件では、月に何十本も足すのをやめ、週1本でいいので実務の知見が入った記事に切り替えていただくことが多くあります。作る本数が減っても、問い合わせが増えるケースは珍しくありません。

よくある質問(FAQ)

生成AIで書いた記事は公開しないほうがよいですか?
そのようなことはありません。Googleは、コンテンツをどう作ったかではなく、できあがったものが読者の役に立つかを見ています。生成AIの利用そのものを禁止してはいません。
問題になるのは、生成された文章をそのまま大量に公開し、自社ならではの情報が何も入っていない場合です。下書きや構成づくりに使い、実務の知見や具体的な数字を人の手で足していく使い方であれば、心配は要りません。
地域ページはもう作らないほうがよいのでしょうか?
地域ページ自体は有効です。実際に対応している地域について、実績や現地の事情を書いたページは、地域名で探している方にとって役に立ちます。
おすすめしないのは、実際には対応していない地域まで含めて機械的に量産することです。まずは主要な対応エリアを数か所に絞り、そこだけ厚く書くところから始めてください。数を増やすのは、その型ができてからで十分間に合います。
何ページ以上だと「量産」とみなされますか?
Googleは具体的な枚数の基準を公表していません。公式ドキュメントで示されているのは、枚数ではなく「主に検索順位の操作を目的として作ったかどうか」という目的の基準です。
ですので、100ページでも問題にならないサイトもあれば、30ページで問題になるサイトもあります。数えるべきは総数ではなく、そのうち何ページに固有の情報が入っているか、という割合のほうです。
ページを消すと順位が下がりませんか?
検索から流入があるページを消せば、その分の流入は当然なくなります。ですので、消す前にSearch Consoleで表示回数とクリック数を必ず確認してください。
一方、6か月間まったく表示されていないページを消しても、失う流入はありません。判断に迷う場合は、いきなり削除せずnoindexにして数週間様子を見る、という段階的な進め方が安全です。
整理したことをGoogleに知らせる方法はありますか?
更新したページについては、Search ConsoleのURL検査からインデックス登録をリクエストできます。1ページずつの操作になりますが、重要なページには行っておく価値があります。
また、サイトマップが最新の状態になっているかも確認してください。削除したURLがサイトマップに残っていると、Googleが不要な巡回を続けることになります。
他社が量産して上位にいるのはなぜですか?
検索結果は常に変動しており、ある時点で上位にあることが、その手法が安全だという証明にはなりません。特定の企業やサービスを批判する意図はありませんが、量産で上がった順位が更新のたびに大きく動く例は実際にあります。
また、上位にいるサイトが、外からは見えない独自データを1ページずつ持っている可能性もあります。見えている表面だけを真似ると、中身のない部分だけをコピーすることになりかねません。
まとめ|ページ数ではなく1本の深さで勝つ

2026年9月7日、GoogleのJohn Mueller氏は、プログラマティックSEOによって作られた低価値なページを理由に、Googleのシステムがサイト全体への信頼を失う可能性があると述べました。影響が量産ページだけでなく、サイト全体に及ぶという点が今回の要点です。
Googleのスパムに関するポリシーは、この問題を「大量生成されたコンテンツの不正使用」として定めています。基準となるのはページの枚数ではなく、ユーザーの役に立つためではなく主に検索順位の操作を目的として作ったかどうか、という目的の部分です。
そして、生成AIを使ったかどうかは判断基準になりません。人が書いても自動生成でも、できあがったページに独自の価値がなければ同じ扱いになります。
中小企業のサイトで起きやすいのは、地域名を差し替えただけのページ、キーワードを変えただけのAI記事の毎日投稿、業種名だけを差し替えた掛け合わせページの3つです。いずれも「固有名詞を隠したとき、隣のページとの違いを説明できるか」という問いで見分けられます。
すでに量産してしまった場合は、育てる・まとめる・外すの3つから選びます。まとめる場合は301リダイレクト、外す場合はnoindexか削除を使い、robots.txtでのブロックは検索結果からの除外には使わない、というのが基本の考え方です。
今日からできることを1つだけ挙げるなら、Search Consoleの検索パフォーマンスで期間を過去6か月に設定し、「ページ」タブのデータをエクスポートしてみてください。そこに出てこないページが何本あるかを数えるだけで、自社サイトの状態がかなりはっきり見えてきます。

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株式会社アクセス・リンクは、栃木県下野市を拠点に、SEOコンサルティングとホームページ制作を行っています。代表の三田健司は全日本SEO協会の認定SEOコンサルタントとして、Web制作に10年以上、延べ1,000件以上のサイトに関わってきました。
「ページを増やしたのに順位が上がらない」「どのページを残してどれを消すべきか判断できない」といったご相談を多くいただきます。Search Consoleのデータをもとに、残すページ・統合するページ・外すページを一緒に仕分けし、そのうえで何から書き直すかまでご提案しています。
自社サイトの現状を一度整理したいという方は、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。現在の状況をうかがったうえで、まず何から手をつけるべきかをお伝えします。

記事執筆・株式会社アクセス・リンク 代表取締役
Webサイト制作歴10年以上の経験を元にSEOコンサルティングを行い、延べ1,000件以上のサポート実績を誇ります。個人事業主や中小企業向けのホームページ制作やSEOコンサルティングを得意としています。
(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント
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