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AI検索の引用6割は自社サイト|1.4万件の調査結果

記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司

「AIが答えを出してしまうなら、もう自社のホームページは要らないのではないですか」。このご相談を、この半年で何度いただいたか分かりません。

たしかに検索結果の見え方は大きく変わりました。AIによる概要が上に出て、青いリンクをクリックしないまま用事が済んでしまう場面も増えています。

ところが2026年8月、その空気を正面から検証した調査が公開されました。AIが地域のお店や会社をすすめるとき、いったい何を根拠にしているのかを1万4,472件の引用から数えあげたものです。

結論から書きます。GoogleのGeminiが最も多く引用していたのは、その会社自身のホームページでした。全体のおよそ6割を占め、ディレクトリ・口コミサイト・掲示板を全部合わせた数より多かったのです。

この記事では、その調査の中身を数字で追いながら、中小企業が明日から手を動かせる形に落とし込んでいきます。同時に「この調査で分かっていないこと」も正直に整理します。

目次

AI検索の引用元、最多は「自社サイト」だった

AI検索の引用元の内訳を虫眼鏡で調べるイメージ

まず、どんな調査だったのかを押さえておきます。数字の意味は、測り方が分からないと読み取れないためです。

1,487回の質問と1万4,472件の引用を数えた

調査を行ったのは、米国で地域SEOを手がけるSteady Demandというチームです。共同創業者のベン・フィッシャー氏は、GoogleビジネスプロフィールのダイヤモンドプロダクトエキスパートにGoogleから選ばれている人物です。

調査では「この街でいちばんいい水道業者は」といった地域検索の質問を、GeminiのGrounding(根拠付け)機能を通じて1,487回投げています。対象は米国の大都市圏50か所と、10種類のサービス業種です。

そのうえで、AIが答えの根拠として実際に挙げたリンクを1件ずつ記録しました。集まった引用は合計1万4,472件。さらに、AIが名前を出した企業をGoogleで引き直し、実際の星評価と口コミ件数まで突き合わせています。

報告書は2026年8月6日に公開され、8月20日に追記が入りました。米SearchEngineLandも8月19日にこの調査を取り上げています。

引用の約6割が「その会社のホームページ」

最大の発見は、引用元の内訳でした。1万4,472件のうち59.9%、つまり約6割が、その地域企業自身のウェブサイトを指していたのです。

これはディレクトリ(業者一覧サイト)、口コミプラットフォーム、掲示板の三者を合計した数より多い数字です。AIは既存のまとめサイトを右から左へ流しているのではなく、個々の会社のページを取りに行っていたことになります。

調査を統括したフィッシャー氏は、この点について「AIがSEOを殺した」という語り方が実態より先走っていると指摘しています。薄い内容のサイトしか持たない事業者は、AI検索でも不利なままだ、という読み方です。

なお、この比率は引用元をどう分類するかで多少動きます。報告書チーム自身が分類の監査を行い、修正後に61.1%から58.7%へ下がったと明かしています。「ちょうど60%」ではなく「おおむね6割」と受け取るのが正確です。

「サイトはもう要らない」への一つの回答

筆者がご相談の場でよくお伝えしているのは、ホームページは「集客の窓口」であると同時に「自社について正しい情報が置いてある唯一の場所」だということです。

今回の数字は、その後者の役割がAI時代にむしろ重くなったことを示しています。AIが自社を説明するとき、その説明の元ネタとして最も多く参照されるのが自社サイトだからです。

ただし注意も必要です。報告書自身が「これは引用のシェアであって、順位を決める要因が証明されたわけではない」と断っています。AIがすでに1社を選んだうえで、営業時間や料金を確かめるために公式サイトを引いた、という順番もありうるからです。

2位はReddit|掲示板1つがディレクトリ業界を上回った

掲示板コミュニティの引用がディレクトリ全体を上回ることを示す天秤のイラスト

1位が自社サイトだったのは、ある意味で安心できる話でした。しかし2位に入った顔ぶれは、多くの方の想像から外れていると思います。

Reddit 13.7%対、ディレクトリ全体10.3%

引用元の2位はRedditでした。全引用の13.7%を占めています。Redditは米国最大級の掲示板型コミュニティで、日本でいえば匿名の情報交換板に近い存在です。

一方、Angi・Thumbtack・HomeAdvisorといった地域サービス系ディレクトリを全部足しても10.3%にとどまりました。掲示板サイト1つが、業者一覧サイト業界のすべてを上回ったことになります。

これは偶然のサンプルではありません。報告書はブートストラップ再標本化という統計手法で検証し、Redditの比率が12.9〜14.5%、ディレクトリ全体が9.8〜10.9%の範囲に収まると示しています。差が偶然ゼロになる可能性は否定されました。

日本ではどう読み替えるか

日本にはRedditと同じ規模のサービスはありません。ただ、構造としては「第三者が実名や匿名で交わす、生の会話」がAIに拾われているということです。

国内でそれに当たるのは、業種によってX(旧Twitter)、note、地域の口コミサイト、業界特化の掲示板、Yahoo!知恵袋などでしょう。共通するのは、企業が発注して作った紹介文ではないという点です。

報告書は「大手ディレクトリに登録しておけば大丈夫」という従来の定番アドバイスが、掲示板1つに負けはじめていると表現しています。多くの地域SEOの手引きは、この経路にまったく触れていません。

やってはいけないのは「自作自演」

ここで一つ、はっきり書いておきます。報告書も明確に釘を刺していますが、これはコミュニティに自社の書き込みを仕込めという話ではありません。

Googleは検索とAI検索の双方について、評価を操作する目的の投稿をスパムとして扱う方針を示しています。ディレクトリ登録と違い、会話の自作自演は発覚したときの毀損が大きく、費用対効果も割に合いません。

現実的な打ち手は、実際のお客様が語りたくなる出来事を作ることと、話題に上ったときに正確な情報へたどり着ける自社サイトを用意しておくことの二つです。遠回りに見えて、これがいちばん確実です。

星の数はAIが厳しくしたわけではなかった

AI推薦企業と通常検索の星評価を比較するイラスト

「AIは評価の高い店だけを選ぶらしい」という話をよく聞きます。今回の調査は、その通説を実測で確かめています。

AI推薦は平均4.75、通常検索は4.84

AIが名前を挙げた企業4,216社をGoogleで引き直すと、平均星評価は4.75、4.5以上が90%、4.0以上が97%でした。数字だけ見ると、たしかに優良店ばかりです。

しかし報告書は対照群も用意しました。同じ都市・同じ業種で、AIとは無関係にGoogleの場所検索から拾った9,364社です。こちらの平均は4.84、4.0以上が99.6%でした。

つまり通常のGoogle検索で出てくる顔ぶれのほうが、AIが挙げた顔ぶれよりわずかに高評価だったのです。差は0.08〜0.10ポイントで、統計的にも実在する差だと確認されています。

口コミを増やせばAIに載る、ではない

この結果が示すのは、品質のハードルはAIが新しく作ったものではなく、その下にある検索の層にもとから存在していたということです。AIが特別に厳しく選別しているわけではありません。

さらに興味深いのは、AI推薦を受けた企業の中で「何度も推薦される会社ほど星が高い」という関係がほぼ見られなかった点です。相関は0.013と、事実上ゼロでした。

AI推薦を受けた企業のうち14%は口コミ件数が50件未満です。件数の多さがそのまま入場券になっているわけではない、と読めます。

では何が効いているのか

報告書の示唆は明快です。おおよそ4.0を下回ると露出そのものが厳しくなる。しかしそこを超えたあとは、口コミ件数を追加で積み上げてもAIの引用は増えにくい、という整理です。

そこから先で差がつくのは、サイトの中身と、第三者の場での言及だと報告書は述べています。星の管理は土台であって、伸びしろは別の場所にあるということです。

なお、口コミ件数を人為的に増やす施策は、Googleが2026年に明文化したレビュー規定に抵触する可能性があります。判断に迷う場合は、施策の中身を事前に確認したほうが安全です。

業種によって引用元がまったく違う

歯科・法律・自動車整備で引用元が異なることを示すイラスト

ここまでの数字は全業種を合計したものです。ところが業種ごとに分けると、引用元の顔ぶれは大きく入れ替わります。

弁護士・歯科・自動車整備で生態系が別

米国の交通事故専門弁護士では、自社サイトに加えて法律業界専用の評価サイトが並びました。SNSや掲示板はほとんど登場しません。

歯科医院では、医療分野に特化した予約・評価サービスが引用の中心でした。これらは他の業種ではほとんど顔を出しません。

反対に自動車整備は、調査した10業種の中で最もReddit依存が強い分野でした。水道・空調・電気・害虫駆除といった住宅系は、自社サイトと一般ディレクトリとSNSに比較的均等に散っています。

自社の業種で何が引用されているか調べる

ここから導ける実務は一つです。他社の成功事例をそのまま真似るのではなく、自分の業種でAIが実際に何を引いているかを見ることです。

手順は難しくありません。GeminiやChatGPTに「◯◯市で△△を頼むならどこがいいですか」と尋ね、回答に付いている引用リンクを控えるだけです。これを日を変えて何度か繰り返します。

集まったリンクを種類ごとに分けると、自社の業種でどの媒体が効いているかが見えてきます。歯科なら医療系ポータル、士業なら業界団体のサイト、というように優先順位が変わってくるはずです。

全国系ディレクトリは「最低ライン」

報告書は、全50都市すべてに登場した媒体があることも報告しています。全国規模のディレクトリやレビュー団体で、いわばどこでも顔を出す常連です。

ここに載っていること自体は差別化になりません。競合も同じように載っているからです。報告書はこれを「テーブルステークス(参加費)」と表現しています。

差がつくのは、自分の地域や業種でだけ重みを持つ媒体を見つけられるかどうかです。日本でいえば、商工会議所、業界団体、地域のポータルサイトなどが該当します。

同じ質問でも答えが変わる「グラウンディング・ドリフト」

同じ質問でも引用元が分散するグラウンディング・ドリフトのイメージ

報告書の著者が「今回いちばん大きな発見」と位置づけているのは、引用の内訳ではありません。AIの答えが安定しないという事実のほうです。

一言一句同じ質問でも、一致は約4割

調査では同じ内容を3通りの言い回しで尋ね、引用元がどれだけ重なるかを測りました。平均一致率は約40%でした。

驚くのはその次です。言い回しをまったく変えず、一言一句同じ質問を続けて3回投げる実験も行っています。それでも引用ドメインの重なりは40〜46%程度にとどまりました。

さらに、AIが内部で自動生成する検索語そのものが、呼び出しごとにほとんど重なっていませんでした。共有された検索文字列はわずか0〜7%です。

3時間半後、翌日と時間を空けて再実行しても、一致率は同日の範囲とほぼ変わりませんでした。つまり原因は「その日のうちにウェブが更新された」ことではありません。AIは質問されるたびに、どう検索するかをその都度ばらばらに決めているのです。報告書はこれをグラウンディング・ドリフトと名づけました。

Google検索の順位は約9割一致する

「地域検索はもともと結果が揺れるものではないか」という反論を想定して、報告書は対照実験も走らせています。同じ500組の条件を、今度はGoogleの地図枠(ローカルパック)に対して繰り返したのです。

結果は、Googleの地図枠が同じ店舗を1位に出す確率が約90%。対してGeminiが同じ企業を挙げる確率は約7%でした。同じ地域データを使いながら、この差です。

報告書の結論は「これは検索の問題ではなくAIの問題だ」。従来型のランキングは安定していて、揺れは生成型の回答という仕組みそのものから来ている、という整理です。

1回の結果で一喜一憂しない

実務への影響は、思っているより大きいはずです。「AIに聞いたらうちが出てこなかった」という報告を受けて、あわてて対策を打つ場面を筆者も何度か見てきました。

今回のデータに従えば、その1回は測定ではなく標本です。翌日に同じ質問をすれば違う答えが返ってくる可能性が高く、良い結果も悪い結果も単独では判断材料になりません。

AI検索での見え方は、点ではなく分布として捉える。同じ質問を日と時間を変えて5回、10回と記録し、出てきた割合で評価する。これが現時点で取りうる、いちばん誠実な測り方です。

GeminiとChatGPTは別物|引用元の重なりは8%

GeminiとChatGPTの引用元がほとんど重ならないことを示すイラスト

ここまではGeminiの話でした。では他のAIはどうなのか。報告書は同じ1,487問をChatGPTの検索モードにも投げています。

同じ質問で同じ企業を挙げるのは4.2%

まったく同じ文面の質問に対して、両者が引用したドメインの重なりは平均8%でした。9割以上は別の情報源を見ていたことになります。

推薦する企業そのものが一致したのは、わずか4.2%です。業種別に見るとさらに極端で、交通事故専門弁護士では重なりが0.5%、いちばん近い自動車整備でも14.9%にとどまりました。

引用元の傾向も対照的でした。7月末時点で、Geminiは自社サイトが59.9%だったのに対し、ChatGPTは15.9%。代わりにChatGPTはコミュニティ・SNS系が41.7%、一般ディレクトリが34.6%を占めていました。

ChatGPTのReddit引用が0%になった

ここに8月20日の追記が加わります。報告書チームが同じ1,500問を再実行したところ、ChatGPTのReddit引用比率が41.7%から0.0%になっていました。減少ではなく、引用集合からの完全な消失です。

その分は自社サイト(15.9%→42.8%)と一般ディレクトリ(34.6%→40.8%)、地域サービス系ディレクトリ(3.0%→11.6%)へ移りました。念のための追加検証150問でも、Redditの引用はゼロだったと報告されています。

なお、この変化はChatGPT固有のものです。同日に実施したGeminiのサンプルではRedditの比率が6.7%で、従来の水準とほぼ変わりませんでした。別の調査機関の一般ウェブ向け集計では、同じ期間にReddit比率が3.83%から0.52%へ、86.4%の減少にとどまっています。

「AI対策」をひとまとめにしない

この一連の数字が教えてくれるのは、AI検索対策という言葉を単数形で扱うのは無理があるということです。

Geminiに強い施策がChatGPTでも効くとは限りません。Geminiは自社サイトを、ChatGPTは第三者の場を見る傾向が強いという、ほぼ正反対の性格が観測されているからです。

しかも8月の変化が示すとおり、その性格は数週間で入れ替わることがあります。特定のエンジンの癖に最適化するより、どの経路から見ても情報が整っている状態を作るほうが、結果的に安上がりです。

中小企業が今日からできる5つのこと

中小企業が今日からできる5つの対策を示すチェックリストのイラスト

ここまでの数字を、手を動かせる形に落とします。特別なツールも、新しいファイルも必要ありません。

1サービス1ページで、事実を本文に書く

引用の6割が自社サイトだったということは、自社サイトの書き方がそのままAIの説明文の材料になるということです。

まず、提供しているサービスを1つずつ別ページに分けます。「事業内容」の1ページに全部を詰め込むと、AIから見ると「この会社が何をいくらでやるのか」が取り出しにくくなります。

各ページには、対応できる内容、対応エリア、料金の考え方、所要期間、担当者の経歴を本文のテキストで書きます。画像の中の文字やPDFだけに情報を置くと、読み取られない可能性が高くなります。

会社概要を「答えられる形」に整える

AIが自社について説明するとき、最初に見に行くのは会社概要ページであることが多いと報告書のコメンテーターも述べています。

所在地、設立年、代表者名、対応エリア、営業時間、電話番号、保有資格や許認可。この7項目が本文のテキストで揃っていれば、AIが答えに使える状態です。

意外と抜けがちなのが対応エリアと資格です。地域名を明記していない会社は、地域を含む質問で候補に上がりにくくなります。

クロールできる状態を保つ

どれだけ中身を整えても、読みに来られなければ意味がありません。robots.txtで意図せず全体を止めていないか、noindexが残っていないかは定期的に確認してください。

AI系のクローラーはJavaScriptを実行しない場合があります。本文がJavaScriptで後から差し込まれる作りだと、そこだけ空っぽに見えることがあります。

海外からのアクセスを一律で遮断している場合も注意が必要です。用途によっては正規のクローラーまで弾いてしまい、引用の機会そのものを失います。

自社の業種で効いている媒体を押さえる

業種ごとに引用元が違う以上、登録先も業種で選び直す必要があります。全国系の大手だけでは、競合と横並びになるだけです。

おすすめは、前の章で紹介した「AIに聞いて引用リンクを控える」を10回ほど繰り返すことです。自社と競合の名前が出た回の引用元を並べると、押さえるべき媒体が見えてきます。

Googleビジネスプロフィールの情報整備も、地域の質問では引き続き土台になります。営業時間や写真が古いままの状態は、それだけで機会損失です。

複数回・複数エンジンで確認する

最後に測り方です。GeminiとChatGPTでは引用元の重なりが8%しかないのですから、片方だけを見て判断するのは危険です。

月に1度、決めた質問文を3〜5パターン用意し、GeminiとChatGPTの両方で各3回ずつ試す。出現した回数を記録して、月ごとに並べる。これだけで、揺れに振り回されない指標になります。

Search Consoleの生成AI関連レポートも併せて確認してください。実際にAI経由でどれだけ表示され、どれだけ来訪があったかは、体感より数字のほうが正確です。

この調査を読むときの注意点

数字の扱いについても正直に書いておきます。今回の調査は米国の大都市圏50か所、10業種、ある一時点のスナップショットです。日本の検索環境にそのまま当てはまる保証はありません。

また、主にGeminiのGrounding APIを通じた測定であり、Googleの検索画面に出るAIによる概要やAIモードとは経路が異なります。報告書自身も、AIの見え方には複数のチャネルがあると注意を促しています。

対象となった10業種も、配管・空調・電気・害虫駆除・鍵・清掃・屋根・歯科・自動車整備・交通事故専門弁護士という顔ぶれです。日本の中小企業やB2Bの業種で同じ比率になるかを検証したデータは、現時点では見当たりません。

それでも参考になるのは、対照実験と統計検証を伴っている点、限界を明示している点、そして「自社サイトが引用の中心」という結論が、Googleの公式ドキュメントが以前から言っている内容と矛盾しないためです。

よくある質問(FAQ)

AI検索の引用に関するよくある質問を表す吹き出しのイラスト

日本の中小企業にも同じ傾向が当てはまりますか

調査対象が米国のため、比率がそのまま日本に当てはまるとは言えません。都市の規模も、使われているディレクトリの顔ぶれも異なります。

ただし「AIは会社自身のサイトを根拠として引く」「エンジンごとに見ている場所が違う」という構造は、言語や地域に依存しにくい部分です。方向性の参考にはなります。

ホームページがなくてもAIに載ることはありますか

可能性はあります。Googleビジネスプロフィールや第三者のサイトに情報があれば、そこを根拠に名前が出ることはあります。

ただしその場合、自社について書かれる内容を自分でコントロールできません。古い情報や誤った情報がそのまま説明に使われても、直す手段が限られます。

対策をしたら、どれくらいで結果が出ますか

期間を確約することはできません。クロールと再評価のタイミングはページや状況によって幅があり、AI側の挙動も今回のとおり日々揺れています。

目安としては、内容を整えてから数週間から数か月の単位で見ていただくことが多いです。1〜2週間の変化だけで良し悪しを判断しないほうが正確です。

構造化データを入れればAIに引用されますか

構造化データは情報を正確に伝える助けにはなりますが、入れれば引用されるという性質のものではありません。Googleも、AI検索のために特別なファイルや記述は不要だと説明しています。

優先順位としては、本文に事実が書かれていること、ページが分かれていること、クロールできることが先です。構造化データはその後の補強と考えてください。

掲示板やSNSで自社の話題を作るべきですか

自然な形で話題になることは有効ですが、自作自演は避けてください。Googleは評価を操作する目的の投稿をスパムとして扱う方針を示しています。

現実的なのは、お客様が語りたくなる体験を作ることと、社内の知見を自社サイトで発信し続けることです。第三者の言及は、その結果として付いてきます。

口コミの星が4.0を下回っています。どうすればよいですか

まず低評価の内容を業務改善に反映させることが先決です。今回の調査でも、4.0前後が露出の実質的な下限として観測されています。

そのうえで、いただいた口コミへ丁寧に返信を続けてください。返信の内容も第三者に読まれ、AIの参照対象になります。事実と異なる投稿への対応は、内容によって法的な検討が必要になるため、弁護士など専門家にご相談ください。

まとめ|AI検索の時代も、起点は自社サイト

自社サイトがAI検索対策の起点であることを示すイラスト

1万4,472件の引用を数えた調査が示したのは、Geminiが地域の会社をすすめるとき、最も多く根拠にしているのはその会社自身のホームページだという事実でした。約6割という比率は、ディレクトリ・口コミ・掲示板の合計を上回ります。

2位に入ったのは掲示板コミュニティで13.7%。地域サービス系ディレクトリの合計10.3%を、たった1サイトで上回りました。第三者の生の会話が、登録型の一覧サイトより強く効いているということです。

星評価については、AIが特別に厳しい選別をしているわけではないことも分かりました。通常のGoogle検索で出てくる顔ぶれのほうが平均はわずかに高く、品質のハードルはもとから検索の側にあったのです。

そして、同じ質問を一言一句変えずに投げても引用元の一致は4割程度。GeminiとChatGPTの引用元の重なりは8%。AI検索での見え方は「順位」ではなく「分布」であり、1回の確認では測れません。

これらを踏まえると、中小企業がやるべきことは奇をてらったものではありませんでした。サービスごとにページを分け、会社概要に事実を揃え、クロールできる状態を保つ。業種に合った媒体を押さえ、複数のAIで複数回確認する。この5つです。

今日できる一歩として、まず自社の「会社概要」ページを開いてみてください。所在地・設立年・代表者名・対応エリア・営業時間・電話番号・保有資格の7項目が、画像ではなく本文のテキストで書かれているか。抜けがあれば、そこを埋めるところから始めるのがおすすめです。

AI検索対策のご相談はアクセス・リンクへ

株式会社アクセス・リンクは、栃木県下野市を拠点に、SEOコンサルティングとホームページ制作を行っている会社です。代表の三田健司は全日本SEO協会の認定SEOコンサルタントとして、Web制作の実務に10年以上、延べ1,000件以上の案件に携わってきました。

「AIに聞いても自社が出てこない」「サービスページをどう分ければよいか分からない」「会社概要に何を書けばよいか判断がつかない」といったご相談を、日々いただいています。今回ご紹介した内容も、実際の運用の中で確かめながらお伝えしています。

自社サイトの現状を一度整理したい方は、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。現状のページ構成を拝見したうえで、どこから手をつけるべきかをお伝えします。

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