記事執筆者:認定SEOコンサルタント 三田健司
「ホームページをリニューアルしたのに、検索からの問い合わせがかえって減った」「制作会社に『SEO対策済み』と言われたが、何をしてくれたのか分からない」。ホームページ制作のご相談を受けていると、こうした声をよく伺います。
SEO対策(検索エンジン最適化)は、公開した後に付け足すものだと思われがちです。しかし実際には、ページの構成やURL、見出しの付け方、表示の速さなど、制作の段階でしか決められないことが検索での見つかりやすさを大きく左右します。
さらにこの1年で、Googleの検索はAIによる概要やAIモードが広がり、Google自身が生成AI検索向けの公式ガイドを公開するなど、前提が大きく変わりました。この記事では、その変化を踏まえて、制作前・制作中・公開前後に分けて組み込むべきSEO対策と、制作会社の選び方、公開後に自社で続けることを整理します。
筆者は全日本SEO協会認定SEOコンサルタントとして、Web制作とSEOに10年以上携わり、延べ1,000件以上のご相談に対応してきました。
制作とSEOの両方を手がけてきた立場から、リニューアルで順位を落とさないための注意点も含めてお伝えします。
ホームページ制作の段階でSEOを考えるべき理由

ホームページは、公開してから直せる部分と、作り直さないと直しにくい部分があります。まずは、なぜ制作の段階でSEOを考える必要があるのかを確認しておきましょう。
公開後には直しにくい「土台」がある
ページの分け方、URLの付け方、サイト全体のメニュー構成は、ホームページの土台にあたります。公開後に変えるとURLが変わり、それまで検索で評価されていたページの評価を引き継ぐための転送設定などが必要になります。
土台の設計は、公開後に直すほど手間と費用がかかるため、デザインを決める前の段階で検索のことを考えておくのが効率的です。家を建ててから柱の位置を変えられないのと同じだと考えると分かりやすいでしょう。
リニューアルで検索順位が下がる典型例
リニューアルの後に検索からの流入が落ちる原因で多いのは、URLが変わったのに旧URLからの転送をしていない、よく読まれていたページを削除してしまった、という2つです。デザインが新しくなっても、検索エンジンにとっては別のサイトに見えてしまうことがあります。
もうひとつ多いのが、制作中に設定していた「検索に出さない設定」(noindex)を外し忘れたまま公開してしまうケースです。この場合、どれだけ内容を整えても検索結果に表示されません。
筆者が相談を受けた中にも、公開から数か月たってからこの設定に気づいたケースがありました。リニューアルの際は、公開前後の確認手順を最初から制作の工程に入れておくことが大切です。
SEOは「検索する人の役に立つか」で決まる
Googleは、検索する人にとって役に立ち、信頼できる情報を上位に表示することを目指していると説明しています。小手先のテクニックよりも、誰に何を伝えるページなのかがはっきりしていることが基本です。
制作の段階でSEOを考えるとは、検索する人の疑問に答えるページを、見つけやすく読みやすい形で用意することだと言い換えられます。後の章で説明する設計や技術の話も、すべてこの考え方につながっています。
言い換えると、SEOのために特別なページを作るのではなく、お客様に必要なページをきちんと作ることが、そのままSEOになるということです。この考え方を制作会社と共有しておくと、打ち合わせの判断がぶれにくくなります。
この1年で変わったこと|AI検索時代のホームページ制作

ここでは、ホームページ制作に関わるこの1年ほどの主な変化を整理します。旧来の「SEO対策のコツ」だけでは追いつかない部分があるので、制作を依頼する前に押さえておきましょう。
Googleが生成AI検索向けの公式ガイドを公開した
Googleは2026年5月、検索の生成AI機能向けにサイトを最適化するための公式ガイドを公開し、同年7月10日にも更新しています。このガイドでは、生成AI検索への最適化は検索体験の最適化であり、SEOの一部だという考え方が示されています。
同じガイドには、Google検索に表示されるために新しい機械向けのファイルやAI用のテキストファイルを作る必要はない、構造化データも生成AI検索に必須ではない、と書かれています。AI検索のために特別な仕掛けを作るより、従来のSEOの基本を丁寧に行うことが近道だと言えます。
また、AIのために文章を細かく分割する必要はない一方、段落とセクションで整理し、見出しで明確な構造を示すことは推奨されています。制作の段階で見出しの構成をきちんと設計しておく意味は、むしろ大きくなっています。

AIによる概要・AIモードでリンクの見え方が変わった
GoogleのAIモードは2025年9月に日本語でも使えるようになり、検索結果の上部にAIがまとめた回答が表示される場面が増えました。2026年10月には、AIモードの回答の中のリンクを増やす変更や、手続き系の検索で公式サイトを上部に表示する枠のテストも発表されています。
AIの回答の中で自社のページが紹介されるかどうかも、もとをたどれば、ページが検索エンジンに登録され、内容がはっきりしているかどうかにかかっています。会社名やサービス名、所在地などの基本情報を、ページ上で正確に分かりやすく書いておくことが大切です。
なお、AIの回答の中で紹介されるための確実な方法は、Googleからは示されていません。特定の書き方をすればAIに必ず取り上げられる、とうたうサービスには慎重に向き合いましょう。
Search ConsoleでAI機能での表示回数が見られるようになった
Googleが無料で提供しているSearch Console(サーチコンソール)では、2026年8月31日までに、生成AI機能での表示回数を確認できるレポートが全サイトに提供されました。現時点で分かるのは表示回数で、クリック数や検索語句は含まれていません。
新しいホームページを公開したら、Search Consoleへの登録を制作の工程に含めておくと、通常の検索に加えてAI機能での表示の傾向も追えるようになります。登録をしていないと、こうしたデータは後からさかのぼって見ることができません。
AIで作った文章やタイトルにも人の確認が必要
Googleは2026年10月1日に生成AIコンテンツに関するガイダンスを更新し、公開前に人が事実を確認しレビューすることの重要性を強調しました。その対象は本文だけでなく、タイトルやメタディスクリプション、構造化データ、画像の代替テキストにも及ぶとされています。
ホームページ制作でもAIで文章を作る場面が増えていますが、会社の情報や料金、サービス内容に誤りがあれば信頼を損ないます。AIを使う場合でも、最後は社内の担当者が内容を確かめる工程を必ず残しておきましょう。
制作前に決めること|目的・キーワード・ページ構成

制作会社に依頼する前に、自社で決めておきたいことがあります。この準備ができているかどうかで、完成後の検索での見つかりやすさが大きく変わります。
ホームページの目的と、来てほしいお客様を決める
最初に決めるのは、ホームページで何を達成したいのかです。問い合わせを増やしたいのか、採用につなげたいのか、来店してほしいのかによって、必要なページも、狙う検索の言葉も変わります。
あわせて、どんなお客様に来てほしいのかを具体的に書き出しておきましょう。「栃木県内で、初めてホームページを作る小さな会社の経営者」のように、地域や業種、悩みまで書けると、ページの中身を決めやすくなります。
目的が複数ある場合は、優先順位を付けておきましょう。トップページで一番目立たせる内容や、各ページの最後に置く問い合わせへの導線は、この優先順位で決まります。
お客様が検索する言葉を書き出す
次に、そのお客様がどんな言葉で検索するのかを考えます。サービス名や地域名だけでなく、「費用」「相場」「選び方」「比較」など、悩みを表す言葉も一緒に書き出すのがポイントです。
現場では、社内で使っている呼び方とお客様の検索する言葉が違っていることがよくあります。たとえば社内では「外構工事」と呼んでいても、お客様は「庭 コンクリート 費用」のように探していることがあるので、お客様の言葉で書き出すことが大切です。
Googleの検索窓に言葉を入れたときに出る候補や、検索結果の下に出る関連する検索も参考になります。書き出した言葉は、似たものごとにまとめておくと、次のページ構成を考えるときに役立ちます。

1つのページに1つのテーマを割り当てる
まとめた言葉のグループごとに、受け皿となるページを1つずつ決めていきます。たとえば「ホームページ制作」「ホームページ制作 費用」「ホームページ 保守」は、それぞれ別のページで答えたほうが分かりやすい場合が多いです。
1つのページにあれもこれも詰め込むと、何のページなのかが伝わりにくくなります。反対に、ほとんど同じ内容のページを何枚も作ると、どのページを表示すべきか検索エンジンが迷う原因になります。
筆者がよくおすすめするのは、ページ構成を表にして、ページ名・狙う言葉・そのページで答える疑問を1行ずつ書く方法です。この表があるだけで、制作会社との打ち合わせがぐっと具体的になります。
リニューアルなら「今あるページの成績」を確認する
リニューアルの場合は、今のホームページのどのページが検索から読まれているのかを先に確認しておきましょう。Search Consoleの検索パフォーマンスを見れば、ページごとの表示回数やクリック数が分かります。
検索から読まれているページは、URLと内容をできるだけ引き継ぐのが原則です。やむを得ずURLを変える場合は、旧URLから新URLへの転送(301リダイレクト)の一覧を、制作の段階で作っておくと安心です。
制作中に組み込むこと|タイトル・見出し・URL・内部リンク

ページの構成が決まったら、制作の中で一つひとつのページに検索のための工夫を組み込んでいきます。ここは制作会社に任せきりにせず、内容を確認したい部分です。
ページごとに固有のタイトルと説明文を付ける
タイトルは、検索結果でクリックされるかどうかを左右する大事な要素です。ページごとに内容を表す固有のタイトルを付け、すべてのページが会社名だけ、といった状態は避けましょう。
検索結果に表示される説明文は、ページ内の文章からGoogleが選ぶことも多いですが、メタディスクリプションとして要約を用意しておくと、使われる場合があります。どちらも、狙う言葉を不自然に詰め込まず、内容が伝わる文にすることが大切です。
現場の例として、すべてのページのタイトルが「株式会社◯◯|ホーム」のままになっているサイトを見かけることがあります。ページごとにタイトルを書き分けるだけで、検索結果でどのページが何を扱っているのかが伝わりやすくなります。
見出しで内容の流れが分かるようにする
見出しは、読む人が内容をつかむための目次のような役割を持ちます。大見出しの下に小見出しを置く、という階層を守り、見出しだけを読んでもページの流れが分かるようにしましょう。
前の章で触れたとおり、Googleの生成AI向けのガイドでも、見出しによる明確な構造は推奨されています。デザインの都合で、見た目を大きくするためだけに見出しのタグを使うことは避けてください。

URLは短く、内容が分かる形にする
URLは、一度公開したら変えないのが原則です。そのため、制作の段階で、短く、内容が推測できる形に決めておきます。
たとえばサービス紹介なら「/service/web-design/」のように英単語で表すと、管理もしやすくなります。日付や連番だけのURLは、後から見て何のページか分からず、運用の手間が増えがちです。
日本語のURLも使えますが、共有したときに長い記号の列に変換されて読みにくくなることがあります。どちらを選ぶ場合も、サイト全体で書き方のルールを統一しておくことが大切です。
関連するページ同士を内部リンクでつなぐ
内部リンクとは、自社サイトの中のページ同士をつなぐリンクのことです。サービス紹介のページから料金のページへ、料金のページから事例のページへ、というように、読む人が次に知りたい情報へ自然に進めるようにつなぎます。
検索エンジンも、リンクをたどってページを見つけ、ページ同士の関係を理解します。どこからもリンクされていないページは見つけてもらいにくいので、メニューや本文から必ず1本はリンクを張っておきましょう。
内部リンクの文字は「こちら」ではなく、「料金の目安はこちらのページ」のようにリンク先の内容が分かる言葉にしましょう。読む人にとっても、検索エンジンにとっても、リンク先の中身が伝わりやすくなります。
技術面の土台|表示速度・スマホ対応・ページの重さ

検索で評価されるには、ページの中身に加えて、きちんと表示され、快適に使えることも欠かせません。技術面の土台は制作会社の腕が出る部分なので、確認のポイントを押さえておきましょう。
コアウェブバイタルは今もランキングに使われている
コアウェブバイタルは、表示の速さ、操作への反応の速さ、表示中のレイアウトのずれにくさを測る指標です。Googleのページエクスペリエンスのドキュメント(2026年9月22日更新)では、コアウェブバイタルはランキングシステムで使われていると明記されています。
一方で同じドキュメントには、ページエクスペリエンスが十分でなくても、Googleは最も関連性の高い内容を表示しようとする、とも書かれています。速さだけで順位が決まるわけではありませんが、内容が同程度のページが並ぶ場面では差がつく要素だと考えておきましょう。
表示の速さは、GoogleのPageSpeed Insightsという無料のツールで、URLを入れるだけで確認できます。公開前の段階で一度測っておき、公開後に数値が大きく悪化していないかを比べられるようにしておくと安心です。
スマホで見たときの読みやすさを確かめる
中小企業のホームページでも、スマホから見られる割合が高いことは珍しくありません。パソコンの画面だけで確認せず、実際のスマホで、文字の大きさ、ボタンの押しやすさ、表の見え方を確かめましょう。
特に、電話番号をタップして発信できるか、問い合わせフォームがスマホで入力しやすいかは、問い合わせの数に直結します。制作の途中段階からスマホで確認できるよう、制作会社に依頼しておくと安心です。
現場では、パソコンでは見やすかった料金表が、スマホでは横にはみ出して読めなくなっていた、という例がよくあります。表を使うページは、スマホでの表示を必ず確認しておきましょう。
ページを重くしすぎない|Googlebotの2MBの上限
Googleは2026年2月、検索のためのクロールで、Googlebotが対応するファイルの先頭2MBまでを取得し、それを超えた部分は無視するとドキュメントで明記しました。この上限は圧縮前のデータに適用されます。
一般的な会社のホームページでこの上限に届くことはまれですが、ページ作成ツールで部品を大量に重ねたページや、文章や画像のデータをHTMLに直接埋め込んだページでは、重くなりすぎることがあります。1ページに詰め込みすぎず、軽く作ることは、表示速度とクロールの両方にとって有利です。

画像の大きさと代替テキストを整える
画像は、ページを重くする最大の原因になりやすい部分です。表示する大きさに合わせて縮小し、適切な形式で圧縮してから掲載しましょう。
あわせて、画像には代替テキスト(alt属性)を設定します。画像の内容を短く説明する文を入れておくと、目の不自由な方の読み上げにも、検索エンジンが画像を理解するのにも役立ちます。
写真をスマホで撮ってそのまま載せると、1枚で数MBになることも珍しくありません。WordPressなら、画像を圧縮するプラグインを使うと、更新のたびに手作業で縮小する手間を減らせます。
公開直前・直後のチェック|noindex・サイトマップ・Search Console

制作の最後に、公開の前後で確認すべきことがあります。ここでの確認漏れは、検索に表示されないという致命的な結果につながるので、チェックリストにして進めましょう。
検索に出さない設定を外したか確認する
制作中のサイトは、検索に出ないようにnoindexの設定や、WordPressの「検索エンジンでの表示」のチェックで非公開にしていることがよくあります。公開のときには、この設定が外れているかを必ず確認してください。
確認は、公開したページのソースを開いて「noindex」という文字が残っていないかを見る方法が手軽です。WordPressの場合は、管理画面の「設定」→「表示設定」のチェックも見ておきましょう。
公開した日のうちに、noindexの有無を確認する習慣をつけておくと安心です。Search ConsoleのURL検査を使えば、ページが検索に登録できる状態かどうかも確かめられます。

XMLサイトマップを用意してSearch Consoleに登録する
XMLサイトマップは、サイトにあるページの一覧を検索エンジンに伝えるファイルです。WordPressなら標準機能やプラグインで自動的に作られることが多いので、作られているかを確認します。
公開したら、Search Consoleにサイトを登録し、サイトマップを送信しておきましょう。新しいサイトや、ページの多いサイトでは、検索エンジンにページを見つけてもらう助けになります。
公開の直後は、トップページや主要なサービスのページについて、Search ConsoleのURL検査からインデックス登録をリクエストしておくのもよい方法です。登録を約束するものではありませんが、新しいページを知らせるきっかけになります。
旧URLからの転送が働いているか確かめる
リニューアルの場合は、制作の段階で作った転送の一覧をもとに、旧URLにアクセスして新URLに転送されるかを実際に確かめます。数が多い場合は、検索からの流入が多かったページから優先して確認しましょう。
公開から数週間は、Search Consoleで「見つかりませんでした(404)」のページが増えていないか、表示回数が急に落ちていないかを見ておくと、問題に早く気づけます。
転送の確認は、公開の当日と1週間後の2回行うのがおすすめです。公開直後は問題がなくても、後からサーバーの設定を変えた際に転送が外れてしまうことがあるためです。
会社の基本情報をページとGoogleビジネスプロフィールでそろえる
会社名、住所、電話番号、営業時間などの基本情報は、ホームページの会社概要とGoogleビジネスプロフィールで同じ表記にそろえておきましょう。表記がばらばらだと、お客様が迷うだけでなく、検索エンジンが同じ会社だと判断しにくくなることがあります。
地域のお客様を対象にした業種では、Googleマップでの見つかりやすさも集客に大きく影響します。ホームページの公開と合わせて、Googleビジネスプロフィールの情報も見直しておくのがおすすめです。
業種別に押さえたいポイント

ホームページ制作のSEOは、業種によって力を入れるべき部分が少しずつ違います。代表的な業種ごとに、制作の段階で意識したい点を整理します。
地域の店舗・サービス業
飲食店、美容室、整体院、工務店など、地域のお客様が中心の業種では、「地域名+業種」で探されることが多くなります。所在地やアクセス、対応エリアを分かりやすく書き、Googleビジネスプロフィールと情報をそろえることが基本です。
対応エリアが広い場合でも、地域名だけを入れ替えた中身の薄いページを大量に作るのは避けましょう。エリアごとの施工事例や、その地域ならではの情報があるときに、ページを分ける意味が出てきます。
医療・士業などの専門サービス
クリニックや歯科、法律事務所、税理士事務所などは、健康やお金、法律に関わる内容を扱います。こうした分野では、誰が書いたのか、どんな資格や経験を持つ人が監修しているのかを明示することが、信頼を伝えるうえで特に大切です。
医療機関のホームページは医療広告ガイドラインの対象になるなど、業種ごとの規制にも注意が必要です。表現に迷う場合は、弁護士など専門家にご相談ください。
BtoB企業・製造業
会社同士の取引が中心のBtoB企業や製造業では、担当者が比較検討のために詳しい情報を探しています。製品の仕様、対応できる加工や素材、導入までの流れなど、具体的な情報を載せたページが検索の受け皿になります。
業界の専門用語で検索されることも多いので、社内で当たり前に使っている言葉こそページに書いておきましょう。カタログのPDFだけを置くのではなく、主要な情報はページの文章として載せておくのがおすすめです。
現場の例として、問い合わせにつながった検索の言葉を調べると、製品名ではなく「◯◯ 加工 小ロット」のような加工方法と条件の組み合わせだった、ということがよくあります。こうした言葉に答えるページを用意すると、比較検討中の担当者に見つけてもらいやすくなります。
ネットショップ(EC)
ネットショップでは、商品ページの数が多くなりやすく、似た商品のページが重複しがちです。商品ごとに固有の説明文を書き、メーカーの説明文をそのまま使うだけにならないよう注意しましょう。
色やサイズ違いでURLが増える場合は、どのURLを代表として検索に出すのかを決めておく必要があります。こうした設定はショップの仕組みによって異なるので、制作の段階で制作会社と確認しておきましょう。
商品の在庫切れや販売終了のページをどう扱うかも、制作の段階で決めておきたい点です。すぐに削除するのか、関連する商品へ案内するのかによって、お客様の使いやすさも検索での扱いも変わります。
SEOに強いホームページ制作会社の選び方

制作会社の多くが「SEO対策済み」とうたっていますが、その中身は会社によってさまざまです。依頼する前に確認したいポイントを整理します。
「SEO対策済み」の中身を具体的に聞く
「SEO対策済み」と言われたら、具体的に何をしてくれるのかを聞いてみましょう。タイトルや見出しの設計、ページ構成の提案、表示速度の対策、サイトマップやSearch Consoleの設定など、項目ごとに答えてもらえるかがひとつの目安です。
Googleは、第三者のSEOツールやサービスについて、使っても検索順位での成功は保証されないと公式のガイダンスで説明しています。「必ず1位になる」と言い切る会社には注意が必要です。
リニューアルの実績と、転送への対応を確認する
リニューアルを依頼する場合は、旧URLからの転送や、検索から読まれているページの引き継ぎに対応してもらえるかを確認しましょう。見積書に転送設定の作業が含まれているかもチェックポイントです。
過去に手がけたホームページを見せてもらい、実際にスマホで表示の速さや読みやすさを確かめるのも有効です。見た目のデザインだけでなく、使いやすさも合わせて見てください。
打ち合わせでは、「公開後に検索からの流入が減ったら、どのように原因を調べますか」と聞いてみるのもおすすめです。具体的な手順で答えられる会社は、公開後の運用まで見据えて制作していることが多いものです。

公開後のサポートと、自社で更新できるかを確認する
ホームページは公開してからが本番です。公開後に、検索の状況を見ながらページを改善する支援があるのか、更新は自社でできるのかを確認しておきましょう。
自社で更新できる仕組みになっていれば、お知らせや事例、ブログを継続して追加しやすくなります。反対に、ちょっとした修正もすべて制作会社への依頼になる場合は、その費用も見込んでおく必要があります。
ドメインとアカウントの名義は自社にする
独自ドメイン、サーバー、Search Console、Googleビジネスプロフィールなどのアカウントは、できるだけ自社の名義で契約・管理しましょう。制作会社の名義のままだと、契約を見直したいときにホームページを移せなくなることがあります。
管理の作業を制作会社に任せる場合でも、ログイン情報や権限を自社でも把握しておくことが大切です。誰が何の権限を持っているかを一覧にしておくと、担当者が替わったときにも困りません。
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公開後に自社で続けるSEO対策

公開した時点がSEOのゴールではありません。公開後に自社で続けたいことを3つ紹介します。
お客様の疑問に答える記事を増やす
お客様からよく聞かれる質問は、そのまま検索される言葉であることが多いものです。よくある質問への答えや、サービスを選ぶときのポイント、事例などを記事にして、少しずつ増やしていきましょう。
記事を書くときは、自社ならではの経験や事例を入れることが大切です。どこにでも書いてある一般論だけでは、検索する人にとっても、検索エンジンにとっても、そのページを選ぶ理由が生まれにくくなります。
月に1〜2本でも、続けることに意味があります。最初から完璧を目指さず、お客様に実際に聞かれた質問から順番に記事にしていきましょう。

Search Consoleで検索の状況を定期的に見る
月に1回程度、Search Consoleで、どんな言葉で表示されているか、どのページがクリックされているかを確認しましょう。表示回数は多いのにクリックが少ないページは、タイトルや説明文を見直す候補になります。
想定していなかった言葉で表示されている場合は、その疑問に答えるページを新しく作るきっかけにもなります。数字を見る習慣をつけることが、公開後のSEOの第一歩です。
2026年8月からは、生成AI機能での表示回数もSearch Consoleで確認できるようになっています。通常の検索とあわせて、AI機能でどのページが表示されているのかも見ておくと、今後の記事づくりの参考になります。
古くなった情報を更新する
料金、サービス内容、スタッフ、営業時間などの情報は、変わったらすぐに更新しましょう。古い情報が残っていると、お客様の信頼を損なうだけでなく、問い合わせの行き違いにもつながります。
過去に書いた記事も、内容が古くなっていれば手を入れる価値があります。新しい記事を書くことと、今ある記事を磨き直すことの両方を、無理のないペースで続けていきましょう。
筆者の会社でも、過去の記事を毎日1本ずつ見直し、古くなった情報や分かりにくい説明を書き直しています。新しい記事を増やすだけでなく、今ある記事を磨き直すことも、検索での評価を保つうえで大切だと感じています。
よくある質問(FAQ)

ホームページを公開してから、検索に表示されるまでどれくらいかかりますか?
新しいサイトの場合、検索エンジンに見つけてもらい、登録されるまでに数日から数週間かかることがあります。Search Consoleへの登録やサイトマップの送信をしておくと、見つけてもらう助けになります。
ただし、検索結果で上位に表示されるかどうかは、競合の状況や内容によって大きく異なり、期間を確約することはできません。
AI検索に対応するために、特別な設定は必要ですか?
Googleの公式ガイドでは、Google検索の生成AI機能に表示されるために、特別なファイルや構造化データは必要ないとされています。
まずは、ページが検索エンジンに登録されていること、内容が正確で分かりやすく、見出しで整理されていることを確認しましょう。
リニューアルすると、検索順位は必ず下がりますか?
必ず下がるわけではありません。旧URLからの転送を正しく設定し、検索から読まれていたページの内容を引き継げば、影響を小さく抑えられます。
一時的に順位が揺れることはありますが、公開後にSearch Consoleで状況を見ながら、問題があれば早めに手を打つことが大切です。
WordPressで作ればSEOに強くなりますか?
WordPressは、ページの追加や更新がしやすく、SEOに必要な設定も行いやすい仕組みです。ただし、WordPressで作ったというだけで検索に強くなるわけではありません。
ページの構成や中身、表示速度、公開後の更新といった、この記事で紹介したことを実行できるかどうかが結果を左右します。
ホームページ制作とSEO対策は、別々の会社に頼んでもよいですか?
別々の会社に依頼することもできます。その場合は、制作の段階からSEOの担当者に関わってもらい、ページ構成やURLを一緒に決めると、手戻りを防げます。
制作が終わった後にSEOの会社が入ると、土台から直す必要が出てくることもあります。依頼する順番とタイミングを意識しておきましょう。
まとめ|ホームページのSEOは「制作前の設計」で決まる

ホームページ制作のSEO対策は、公開後に付け足すものではなく、制作前の設計から始まります。目的とお客様、検索される言葉を決め、1つのページに1つのテーマを割り当てることが土台になります。
制作中は、ページごとのタイトルと見出し、短く分かりやすいURL、内部リンク、表示速度とスマホ対応、ページを重くしすぎないことを組み込みます。公開の前後には、noindexの外し忘れ、サイトマップとSearch Consoleの登録、旧URLからの転送を必ず確認しましょう。
AI検索が広がった今も、Googleは生成AI検索への最適化はSEOの一部だと説明しています。特別な仕掛けよりも、検索する人の役に立つページを、見つけやすく読みやすい形で用意することが変わらない基本です。
まずは、今のホームページでSearch Consoleに登録できているかを確認してみてください。登録がまだなら、それが検索での見つかりやすさを高めるための最初の一歩になります。
ホームページ制作のご相談はアクセス・リンクへ
株式会社アクセス・リンクは、栃木県下野市を拠点に、ホームページ制作、SEO対策、MEO対策、アプリ開発、AI導入支援を行っています。代表の三田健司は全日本SEO協会認定SEOコンサルタントとして、Web制作とSEOに10年以上携わってきました。
「リニューアルで検索順位を落としたくない」「SEOを考えたホームページを作りたい」といった段階からでも、お気軽にご相談ください。ページ構成の設計から公開後の改善まで、検索での見つかりやすさを意識したホームページづくりをお手伝いします。
ご相談はお問い合わせフォームからどうぞ。

記事執筆・株式会社アクセス・リンク 代表取締役
Webサイト制作歴10年以上の経験を元にSEOコンサルティングを行い、延べ1,000件以上のサポート実績を誇ります。個人事業主や中小企業向けのホームページ制作やSEOコンサルティングを得意としています。
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