SEO対策

Googleにインデックスされていたページが消されてしまう5つの特徴と改善方法を解説

記事執筆:認定SEOコンサルタント 三田健司

いままでGoogleにインデックスされていたページが、急にインデックスから消えてしまった経験はありませんでしょうか?
とくにペナルティになるようなことはしていなくても、ここ最近の傾向としてGoogleのインデックスから消されてしまう事例が多く起こっています。
そこで本記事では、Googleにインデックスされていたページが消されてしまう5つの特徴と改善方法を解説いたします。
インデックスから消されたしまった経験のある方はもちろん、今後の対策としても参考にしていただければ幸いです。

インデックスから削除されてしまったページの確認方法

自分のサイトのページがインデックスから削除されたか確認する方法は簡単です。
Googleサーチコンソールを使用することで、自サイト内のどのウェブページがインデックスされているか、またどのページがインデックスから除外されているかを確認することができます。

Googleサーチコンソールのページの画面

サーチコンソールのサイドメニューにある「インデックス作成」→「ページ」を選択すると、インデックスされているページと削除されているページが一覧で表示されます。

Googleサーチコンソールのページがインデックスに登録されなかった理由の画面

このページの後半には、「ページがインデックスに登録されなかった理由」という項目があります。その中にある「クロール済み – インデックス未登録」という部分をクリックすると、Googleのクローラーがページの存在を見つけてクロールしたが、ページに何らかの問題があるためにインデックスされなかったページの一覧が表示されます。

Googleサーチコンソールのクロール済みインデックス未登録の画面

「クロール済み – インデックス未登録」の一覧には、サイトの構造上の問題があるため、仕方のないものもあります。これらについては特別な対応は必要ありません。
しかし、以前はインデックスに登録されていたページが急にこの一覧に表示されるケースが増えています。
考えられる原因は、Googleのクローラーがページを見た際に、内容が薄いためにインデックスから削除されたということです。以前はインデックスに登録されていたページが、インデックスから削除されて、「クロール済み – インデックス未登録」の一覧に表示されるページにはいくつかの特徴があることがわかりました。
これらの特徴を把握することで、自サイトにアップした大切なWebページがGoogleによって削除されずに、しっかりとインデックスに登録される手がかりが得られるはずです。

インデックスされていたページが消されてしまう5つの特徴

「クロール済み – インデックス未登録」の一覧に表示されているページには、以下の5つの特徴があります。

1.文字数が非常に少ない。
2.内容が非常に古い。
3.内容が多くの検索ユーザーにとって役に立たない。
4.動画や画像を単に紹介しているだけ。
5.他ページのコンテンツと重複率が高い。


それでは、各特徴を1つずつ見てみましょう。

文字数が非常に少ない。

1つ目の特徴は、ページ内の文字数が非常に少ないことです。
業種やテーマによって異なりますが、通常、1,000文字未満のコンテンツは削除されやすい傾向があります。しばしば目にするのは、500文字から800文字程度しかないページが削除されているということです。

文字数カウントツール

文字数カウント:http://www1.odn.ne.jp/megukuma/count.htm

文字数を計測するときは、上記のような文字数カウントツールを使用するのがおすすめです。
ページ内のコンテンツをコピーペーストすれば、ページ内で使用している文字数がすぐに分かります。
ページの文字数をカウントするときは、正味有効テキストだけを計測するようにしてください。
正味有効テキストは、下記のようなテキストです。

① そのページ独自の文章
② テキストリンクを除いた文章
③ 画像のALT説明を除く文章
④ 助詞、助動詞、句読点を含む、単語のみの並びでない文章

これまでは、上位表示を意図していないページには最低500文字の有効なテキストを記載することが推奨されており、上位表示を目指すページには少なくとも800文字以上、またSEO難易度の高いページには3,800文字以上のテキストを書くことが良いとされてきました。
しかし、2023年に入り、インデックスされたページが削除される例が多く見られ、文字数の目標を見直す必要があります。
正味有効テキスト文字数は、以下が推奨されます。

・上位表示を狙わないページ:1,000文字以上
・上位表示を目指すページ:1,500文字以上
・難易度の高いページ:3,800文字以上

もちろん、ウェブサイト内に掲載するページの中には、どうしても1,000文字以上にすることが難しい場合もあります。例えば、お問い合わせフォームやマイページのログイン画面のように、文字数を1,000文字以上にすることが制約されるページがあります。そういった特殊なページに関しては、今後も引き続き例外として扱い、文字数の増加を求めない方針を取ります。

その他のページに関しては、上位表示を意図しない場合でも、今後は文字数を1,000文字以上にする取り組みを行っていくことを目指しましょう。

文字数を増やすための工夫としては、以下のような方法があります。

【ページ内の文字数を増やす工夫】

● 「例えば~」など、具体的な事例やたとえ話を交えて説明する。
● 類似の概念やアイデアと比較することで、読者に理解を深めてもらう。
● 過去の事例やエピソードを振り返り、関連する経験を共有する。
● 記事内で述べた内容を実際に実行する手順を分かりやすく解説する。
● 提供した情報の信頼性を高めるために、出典や外部サイトへのリンクを示す。
● 関連するトピックやニュースを取り上げて、読者の興味を引きつける。
● 権威ある組織や大学、知名度のある企業などのリンクを通じて、信頼性をアピールする。

メインコンテンツ内の本質的なテキストの文字数が1,000文字未満のページでは、上記の工夫を参考にしてテキストを充実させる取り組みを行いましょう。

内容が非常に古い

2つ目の特徴は、内容が非常に古いことです。ほとんどの検索ユーザーは古いページを求めることはないでしょう。検索ユーザーは常に最新の情報を望んでいます。たとえ考古学や歴史の記事を探している場合でも、最近作成されたページの方が数年前に作成されたページよりも興味を持つはずです。

古いページはGoogleユーザーも見たくないので、インデックスから削除される傾向にあります。なぜなら、検索ユーザーが興味を持たないページをインデックスしても意味がないからです。
Googleはひとつの企業ですので、無駄なサーバー費用を支払い続けることは避けたいはずです。Googleはインターネットアーカイブではありません。インターネットアーカイブは過去のページを保存していますが、Googleは検索エンジンの会社であるため、そのようなことは必要ないはずです。

Googleに古いページを保存することを望むユーザーもいるでしょうが、それには膨大な費用が掛かります。
5、6年前から、Googleには無限のサーバースペースがあるわけではないということが知られるようになり、インデックスページの選別が行われるようになりました。
実際にGoogle検索を利用すると、昔のページが表示されるケースが以前に比べて極端に減ったと感じることがあります。

そのため私たちサイト運営者は、古くなったページは更新したり、新しい情報を追加したりする必要があります。
また、更新できない場合や意味のないページは、サイトから削除することも検討したほうが良いです。

内容を最新化することが難しいと感じた場合は、先述の【ページ内の文字数を増やす工夫】を参考にして、更新する方法を見つけましょう。最新化する際には、テキストを編集したり追加するだけでなく、画像を差し替えたり追加したり、動画を埋め込んだり、サイト内リンクや外部リンクを追加することも考えましょう。

ページのコンテンツが多くの検索ユーザーにとって役に立たない

家の中でオンライン検索を使ってインターネットを閲覧するノートパソコンの混乱した女の子

3つ目の特徴は、ほとんどの検索ユーザーにとって役立たないコンテンツを持つページであるということです。具体的には、お店やクリニックの新着情報ページなど、サイトのユーザーやそのショップの顧客にしか関係のないページです。

Googleは、世界中や日本中のユーザーに対して検索エンジンサービスを提供している会社です。
つまり、彼らは広範な人々に役立つ情報を検索できる検索エンジンを作ろうとしているわけです。
地元のお店やクリニックなどが顧客用に作った最新情報などは、そのサイトを訪れた人だけがリンクをクリックして閲覧するページです。
実際には、そうしたページを検索エンジンで検索しようとする人はほとんどいないかもしれません。そのため、検索エンジンがそれらのページをインデックスする必要はない、ということになります。

よって、大多数の検索ユーザーに役立たないページは、インデックスされなくても仕方がありませんので、無理してインデックスさせようとする努力は避けるべきです。
しかし、このようなページが一部存在すること自体は問題ではありません。これらのページが増えすぎると、Googleはサイト全体の品質が低いと判断し、他のページの上位表示が難しくなる可能性があります。
そのため、こうした事態を避けるためには、大多数のユーザーに役に立たないページはできるだけ作らないようにすることが重要です。

変化の激しい現代社会に生きる検索ユーザーにとって、2年以上前に書かれたコンテンツのほとんどは、現在では使い物にならない古い情報であることが多いのではないでしょうか?
特に医療や健康、法律、金融の分野では、古い情報は健康や人生にとって有害なものとなりかねません。
よって、最低でも1年に1度はコンテンツがまだ有用で古くないかをチェックすることが重要です。
もし問題がある場合は、情報を最新化する必要があります。

動画や画像を単に紹介しているだけ

4つ目の特徴は、単に動画や画像を紹介しているだけのページです。

コンテンツがほとんどなく、単に複数の動画や画像を張り付けただけのページは、内容に乏しくユーザーにも役に立たないページだとGoogleは判断するからです。
Googleは、検索結果に表示するページの品質を重視しています。ユーザーが求めている情報や解決策を提供できるコンテンツがないページは、ランキングが下がり、インデックスから除外されてしまう可能性があります。

そのため、単に動画や画像を並べているだけのページではなく、そのコンテンツに付加価値を持たせる必要があります。具体的には、動画や画像に関連する情報や解説を追加することで、ユーザーが理解しやすくなります。

また、動画や画像の品質も重要です。クリアで鮮明な映像や見やすいデザインの画像は、ユーザーに好印象を与えますし、共有される可能性も高まります。

さらに、画像には適切なaltタグを付けることも大切です。これにより、検索エンジンがコンテンツを正しく理解し、関連する検索クエリに表示される可能性が高まります。

したがって、動画や画像を単に紹介するだけではなく、付加価値を持たせるコンテンツを作成し、品質やキーワードの最適化を行うことが重要です。これによって、Googleのインデックスに残り、ユーザーに有益な情報を提供できるページとなるでしょう。

他ページのコンテンツと重複率が高い

5つ目の特徴は他のページのコンテンツとの重複率が高いページです。
検索エンジンは、ユーザーにとって有益な情報を提供することを目指しています。そのため、同じ内容が複数のページに掲載されていると、検索エンジンは重複コンテンツと判断し、SEOにマイナスの影響を与える可能性があります。

例えば、サイト内にある他のページにすでに掲載されているコンテンツを、別のページにも同じように掲載してしまうと、重複が生じます。これは検索エンジンにとっては重要な情報ではなく、ユーザーにとっても不要な情報となります。そのため、重複コンテンツを避けることが重要です。

一つの例として、全ページのフッターに文字数が多い「お買い物ガイド」を繰り返し載せることがあります。しかし、これは検索エンジンにとっては同じ情報が繰り返されていると判断され、マイナスの影響を与える可能性があります。同様に、ブログの場合にはサイドメニューに「管理人の自己紹介」を長文で載せることも重複となります。

重複率は30%くらいまでであれば、重複コンテンツとみなされない可能性が高いとされています。したがって、ページのコンテンツを作成する際には、70%以上は他のページと重複しないオリジナルコンテンツにすることが重要です。

また、他のサイトのコンテンツをそのままコピーしただけのページも重複コンテンツとなりますので絶対に避けるべきです。オリジナリティを持ったコンテンツを作成し、他のページと重複しないようにすることが重要です。

重複率が高いページは、検索エンジンにとってもユーザーにとっても価値が低くなるため、上位表示されることは難しいだけでなく、インデックスから削除され、サイト全体にも悪影響を及ぼす可能性があります。
ユーザーに有益な情報を提供するためにも、重複コンテンツを避け、オリジナリティを持ったコンテンツを作成することが重要です。

まとめ

今回はGoogleにインデックスされていたページが消されてしまう5つの特徴と改善方法について解説いたしました。
いままでインデックスされていたページが急に検索結果から消えてしまうと、ビックリしてしまいますよね。

そのような場合は、まずはGoogleサーチコンソールでインデックス状況を確認して、「クロール済み – インデックス未登録」にページが表示されている場合には、本記事で紹介した5つの項目(1.文字数が非常に少ない。2.内容が非常に古い。3.内容が多くの検索ユーザーにとって役に立たない。4.動画や画像を単に紹介しているだけ。5.他ページのコンテンツと重複率が高い。)を確認してみてください。

Googleはユーザーに役立ち、常に新しい情報を好みますので、インデックス未登録になってしまってインデックス登録を希望するページは本記事を参考に修正していただければと思います。

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