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SEO効果を高めるHTMLタグとは?基本情報と活用方法を解説

Googleなどの検索エンジンにページのコンテンツを正しく評価してもらうために、HTMLタグの正しい運用はとても大切です。どんなに良い記事を書いたとしても、HTMLタグが適切に設置されていないことで、SEOの順位が上がらなくなる可能性があります。
そこで本記事では、SEO効果を高めるHTMLタグの基本情報と活用方法について解説していますので、ぜひ参考にしてください。

HTMLタグはSEO効果を高めるために大切なの?

SEO効果を高めるためには、適切なHTMLタグの運用が重要です。なぜなら、検索エンジンはHTMLタグを通じてサイトの内容や構造を理解し、ランキングを決定するからです。
また、正しいHTMLタグの設置は、ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上にもつながります。
特にtitleタグやh(見出し)タグなど、ユーザーの目に付きやすいHTMLタグが最適化されていると、ユーザーはページの内容を理解しやすく、ストレスなくコンテンツ内容が理解しやすくなります。

SEO効果を高めるHTMLタグの基本情報と活用方法

黒板に手書きのSEO

それでは次に、SEO効果を高めるHTMLタグを下記9つ紹介いたします。

・titleタグ
・hタグ(h1~h4)
・metaタグ
・aタグ
・altタグ
・listタグ
・tableタグ
・canonicalタグ
・strongタグ
・blockquoteタグ

titleタグ

title(タイトル)タグはHTMLタグの中でも最も重要なタグとなります。

titleタグは検索結果ページに表示されるタイトルとして使用されるため、適切に設定することで、ユーザーに対してページの内容を正確に伝えることができます。

titleタグにはいくつかのポイントがあります。まずは、キーワードの適切な利用です。タイトルには上位表示を目指すキーワードを前方(できれば最前部)含めることが重要です。
これによりGoogleなどの検索エンジンにページの内容を把握することができます。

すべてに当てはまるわけではありませんが、SEOに強くクリックされやすいサイトタイトルの構成は、下記のパターンです。

目標キーワード+サービスの特徴+サイト名(店舗名)

たとえば、新宿で整体院を運営していて10年の運営実績があるとした場合は、下記のようなタイトルがおすすめです。

新宿の整体院なら運営10年の実績で安心の○○整体院

目標キーワード「新宿の整体院」を最前部にして、サービスの特徴「運営10年の実績で安心」が続き、最後に整体院名となります。
この順番がSEOに強く検索結果でもクリックされやすいタイトルとなります。

尚、タイトルタグの文字数が長すぎたり、目標キーワードを詰め込み過ぎたりするのは良くありません。
Googleの検索結果では、大体30~34文字くらいの表示となりますので、長くてもこの範囲に収まるようにしてください。
またキーワードの詰め込み過ぎは、過剰なSEO対策だとGoogleなどの検索エンジンにみられ、順位が下がる原因となります。
先ほどの整体院の例でみますと、下記のようなタイトルはNGとなります。

✖新宿の整体院なら新宿で運営10年の整体院○○整体院 | 新宿駅より徒歩5分

目標キーワードの「新宿」と「整体院」を3回も使用しています。この場合はGoogleからマイナス評価を受ける可能性があります。
タイトル内の地域名は1回、サービス名(整体院)は2回までが最適値となります。

hタグ(h1~h4)

hタグは見出しを表すタグで検索エンジンにとっても、重要な情報となります。

hタグはh1~h6までありますが、通常はh1~h4までの設置が推奨されます。
h1タグは大見出しとなり、ページ内に一度だけ使用することが推奨されています。
h2タグは中見出しで、h1タグよりも少し重要度が低く、h3タグ、h4タグ(小見出し)と順に重要度が下がります。また、hタグは階層構造にすることで、コンテンツの組織化と理解しやすさを向上させることができます。

次に、hタグの活用方法について解説します。まず、h1タグはページのメインタイトルとして使用することが一般的です。具体的には、ページの内容を簡潔に表すタイトルを記述することが重要です。また、h2タグではセクションの見出しを記述し、h3タグ、h4タグではその下位の見出しを記述します。

ページ内のコンテンツとしては、h2タグを中心に、さらに細分化した場合にh3、h4タグを使用します。
h3タグはh2タグを細分化した場合に使用して、h4タグはh3タグをさらに細分化した場合に使用します。
下記のようなイメージです。

<h3>の上には必ず<h2>があり、<h4>の上には必ず<h3>が設置されています。正しいhタグの構造にすることにより、Googleなどの検索エンジンに正確にコンテンツ内容が伝えられ、またユーザーにとっても内容が理解しやすいコンテンツとなります。

正しいhタグの設置例
<h2>HTMLタグとは?</h2>
 <h3>titleタグとは?</h3>
  <h4>titleタグの正しい使い方<h4>
   <h3>hタグとは?</h3>
  <h4>hタグの正しい使い方<h4>
NG例
<h2>HTMLタグとは?</h2>
  <h4>titleタグの正しい使い方<h4>
 <h3>titleタグとは?</h3>
<h2>hタグとは?</h2>
 <h4>hタグの正しい使い方<h4>

metaタグ

メタタグ

meta(メタ)タグは、HTMLコード内に記述され、検索エンジンに対してサイトの情報を提供する役割を果たします。

metaタグの中でも特に重要なのが、meta descriptionタグです。このタグにはサイトの概要や特徴を短い文章で記述します。検索結果ページで表示されるサイトの説明文として使用され、ユーザーに対して魅力的な情報を提供することができます。
meta descriptionの表示は80文字から最大でも120文字くらいになりますので、長くとも120文字くらいまで、重要なキーワードは80文字以内に記述するのが良いです。
また、キーワードの詰め込み過ぎはマイナスとなる可能性がありますので、気をつけてください。
HTMLでは下記のように記述されます。

 <meta name=”description” content=”ページの説明文80~120文字くらい” />

また、metaタグにはmeta keywordsタグもあります。このタグには、サイトの重要なキーワードを記述します。
ただ、Googleはmeta keywordsはランキングの評価には関係がないと公表しています。
Yahoo!もGoogleと同じ検索エンジンを採用していますので、Bingや他の検索エンジン対策として、記述しておいたほうが良いくらいのレベルとなります。
HTMLでは下記のように記述されます。

<meta name=”keywords” content=”キーワード1,キーワード2,キーワード3″ />
※キーワードは半角カンマ(,)で区切り、3~5つくらいまでの設定が良いです。

尚、metaタグの中にはmeta robotsタグもあります。このタグは、検索エンジンに対してクローリングの設定を行うために使用されます。例えば、noindexを指定すると、検索エンジンに対して特定のページをインデックス化しないように指示することができます。

aタグ

aタグは、HTMLページ内でリンクを作成するために利用される要素です。SEO効果を高めるために、正しく活用することが重要です。

aタグの基本的な使い方は下記のようになります。

<a href=”リンク先URL”>アンカーテキスト(リンクテキスト)</a>

href属性にはリンク先のURLを指定し、アンカーテキスト(リンクテキスト)にはユーザーがクリックすることでリンク先に移動するテキストを記述します。
また、内部リンクの場合、アンカーテキストには該当ページの目標キーワードを入れることでSEO効果が期待できます。

また、aタグにはtarget属性を指定することもできます。リンク先URLの後に「target=”_blank”」とすることで、リンクを新しいタブやウィンドウで開くことができます。これにより、ユーザーが元のページを離れることなくリンク先を閲覧できるため、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。

さらに、aタグにはrel属性を指定することもできます。rel属性はリンクの関係を示すものであり、特にSEOにおいて重要な役割を果たします。例えば、nofollowという値を指定することで、検索エンジンがそのリンクをフォローしないようにすることができます。これにより、リンク先の信頼性を判断する際に、検索エンジンがリンクを無視することがないようになります。

<a href=”リンク先URL”target=”_blank” rel=”nofollow”>アンカーテキスト</a>
※上記のようにすると、新しいウィンドウでページが開けて、リンクをフォローしないようになります。

altタグ

alt tag

alt(オルト)タグは、画像の代替テキストを指定するためのHTMLタグです。画像が表示されない場合や、テキストベースのブラウザを利用しているユーザーにも、画像の内容を正確に伝えることができます。

altタグの基本的な書き方は、imgタグ内にalt属性を追加し、その中に画像の説明文を記述します。例えば下記のようにalt=”赤いバラ”と記述します。

<img src=”画像のURL” alt=”赤いバラ(画像を説明する文)” >

このようにすることで、検索エンジンは画像を認識しやすくなり、関連するキーワードでの画像検索の結果に表示される確率が高まります。

また、altタグを利用する際の注意点として、以下の点があります。まず、画像内にテキストが含まれている場合は、そのテキストをalt属性に記述することがポイントです。また、画像がデザイン上の装飾要素であり、情報を伝えない場合は、alt属性を空欄にすることもあります。

さらに、altタグを効果的に活用するためには、正確かつ具体的な説明を行うことが重要です。画像の内容や特徴を簡潔に伝えるようにしましょう。また、キーワードの適切な使用も大切です。画像に関連するキーワードを適度に含めることで、検索エンジンが画像を正しく理解しやすくなります。ただし、過剰なキーワードの詰め込みはマイナス評価を受ける可能性がありますので注意しましょう。

tableタグ

tableタグは、HTMLで表を作成するためのタグです。SEO効果を高めるためには、適切にtableタグを活用することが重要です。以下にtableタグの基本的な情報と活用方法について解説します。

tableタグは、<table>で開始して</table>で終了する要素です。tableタグ内には、<tr>(行)と<td>(セル)</td>(セル内の内容)を組み合わせて表を作成します。

<table>
<tbody>
<tr>
<td>titleタグ</td>
<td>検索結果ページに表示されるHTMLタグ</td>
</tr>
<tr>
<td>hタグ</td>
<td>見出しとなるHTMLタグ</td>
</tr>
<tr>
<td>metaタグ</td>
<td>ページの内容を表すHTMLタグ</td>
</tr>
<tr>
<td>aタグ</td>
<td>ページ内でリンクを作成するHTMLタグ</td>
</tr>
</tbody>
</table>

実際の表記例

titleタグ検索結果ページに表示されるHTMLタグ
hタグ見出しとなるHTMLタグ
metaタグページの内容を表すHTMLタグ
aタグページ内でリンクを作成するHTMLタグ

canonicalタグ

canonicalタグは、重複コンテンツの問題を解決するために使用されるHTMLタグです。ウェブサイト内で同じまたは類似したコンテンツが複数存在する場合、検索エンジンはどのコンテンツを優先的に評価するべきか判断するのに迷ってしまいます。そこでcanonicalタグを使用することで、どのページが元となるコンテンツであるかをGoogleなどの検索エンジンに指定することができます。

canonicalタグの基本的な書式は以下の通りです。

<link rel=”canonical” href=”https://元となるページのURL”>


このタグを元となるコンテンツのページに設置することで、検索エンジンはそのページを優先的にインデックスするようになります。重要なポイントは、canonicalタグのhref属性には、元となるページの正確なURLを指定する必要があることです。

canonicalタグの活用方法としては、以下のようなケースも考えられます。

1. 商品ページとカテゴリーページが重複している場合:
カテゴリーページを元として、商品ページにcanonicalタグを設置することで、カテゴリーページを優先的にインデックスさせることができます。

2. ブログのページネーション:
ブログ記事が複数ページに分かれて表示される場合、最初のページにcanonicalタグを設置することで、そのページがインデックスされやすくなります。

3. 言語や地域の異なるバージョンのページ:
言語や地域ごとにコンテンツを作成している場合、それぞれのバージョンのページに対してcanonicalタグを設置することで、検索エンジンは正しいバージョンを優先的に表示することができます。

strongタグ

strongタグはHTMLにおいてテキストを強調するために使用されるタグの一つです。このタグを使用することで、そのテキストが重要であることを検索エンジンに伝えることができ、SEO効果を高めることができます。

例えばWebページが「ホテル予約サイト」である場合、以下のように使用することができます。

<p>当サイトでは<strong>格安なホテルを多数ご紹介</strong>しております。</p>

「格安なホテルを多数ご紹介」といったキーワードをstrongタグで囲むことで、検索エンジンに対して「このキーワードが重要である」という情報を提供することができます。

さらに、strongタグはページ内リンクのアンカーテキストにも活用することができます。

<a href=”該当ページURL”><strong>格安なホテルはこちら</strong></a>

このように、リンクのテキスト部分をstrongタグで囲むことで、検索エンジンにリンク先の重要性を示すことができます。

しかし、strongタグの使用には注意が必要です。過剰な使用や不適切な使用は、逆にSEOにマイナス評価を受ける可能性があります。重要なキーワードやフレーズのみにstrongタグを使用し、適切なバランスを保つようにしましょう。目安としましては、1ページ内のstrongタグは1~2個くらいが最適値の範囲内です。

blockquoteタグ

blockquote(ブロッククオート)タグは、他のサイトからの引用を表すHTMLタグです。
blockquoteタグを使用することで、検索エンジンはコンテンツの引用部分を正確に認識し、評価することができます。また、引用部分が視覚的にも目立つように表示されるため、ユーザーにも読みやすくなります。

blockquoteタグの基本的な使用方法は、下記の通りです。

<blockquote cite=”引用元URL”>
<p>ここに引用文を書きます。</p>
</blockquote>

また、cite属性を使用して引用元のURLを指定することができます。これにより、検索エンジンは引用元の信頼性を評価しやすくなります。

<blockquote cite=”引用元URL”>
<p>ここに引用文を書きます。</p>
引用元:<cite><a href=”引用元URL”>引用元のサイト名やページ名</a></cite>
</blockquote>

まとめ

本記事ではSEO効果を高めるHTMLタグの基本情報と活用方法を解説いたしました。
SEOに最重要なtitleタグをはじめとして、hタグやmetaタグ、altタグなどの適切に設置することにより、Googleなどの検索エンジンに正確にコンテンツを評価され、またユーザーに対しても良い体験を与えることができます。
それぞれにコツがありますので、本記事を参考にSEOに効果的なHTMLタグの設置を心がけてください。

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