記事執筆:認定SEOコンサルタント 三田健司
メタディスクリプションは、検索エンジン結果ページ(SERP)のタイトルの下に表示される要約文のことです。つまり、検索結果を見てユーザーがクリックするかどうかを判断する重要な要素となります。そのため、メタディスクリプションはウェブサイトの魅力をアピールし、ユーザーの興味を引く役割を担っています。
この記事では、メタディスクリプションの意味や役割について詳しく解説します。さらに、SEOに効果的なメタディスクリプションの書き方についても紹介しますので、ウェブサイトの集客力をアップさせたい方にとって、必見の内容となっています。
メタディスクリプション(meta description)とは?
メタディスクリプションはタイトルの下に表示される要約文のことで、Webページの内容を簡潔に説明し、ユーザーに対してクリックを促す役割を果たします。
メタディスクリプションの重要性は大きく、適切なメタディスクリプションを作成することで、ユーザーが検索結果をクリックする確率を高めることができます。また、メタディスクリプションはSEO対策の一環としても重要であり、ターゲットキーワードを含めるなど工夫することが求められます。
メタディスクリプションの長さについては、一般的には約120文字前後が推奨されています。これは、検索結果での表示上限を考慮したものです。ページの内容を簡潔に分かりやすくまとめられたメタディスクリプションはクリック率を上げる傾向にありますので、的確かつ魅力的な要約文を作成することが求められます。
また、各ウェブページには独自のメタディスクリプションを設定することが望ましいです。同じ内容のメタディスクリプションを複数のページに使用すると、検索エンジンからの評価が下がる可能性があるためです。
正確で魅力的なメタディスクリプションを作成することで、ユーザーのクリック率向上に貢献することができます。
メタディスクリプションのSEO効果は?
メタディスクリプションのSEO効果について、Googleはメタディスクリプションをランキング要素には含めていないことが知られています。しかし、それはメタディスクリプションがまったく意味を持たないわけではありません。実際には、メタディスクリプションはあなたのWebページが検索結果に表示される際に、ユーザーに対してアピールする重要な要素となるのです。
まず、メタディスクリプションは検索結果のプレビューとして表示されるため、ユーザーに対してウェブページの内容やメリットを魅力的に伝えることができます。このため、魅力的なメタディスクリプションを作成することで、クリック率を向上させることができます。
また、メタディスクリプションはリッチスニペットとして表示される場合もあります。リッチスニペットは検索結果に目立つ特別な形式で表示されるため、ユーザーの注意を引くことができます。情報をコンパクトにまとめることで、ユーザーがより正確な情報を得られるようになります。
以上のように、メタディスクリプションはSEOのランキング要素ではないものの、ウェブページの魅力や情報の正確性をアピールする重要な要素となります。しっかりと最適化し、ユーザーのクリック率を向上させるために活用しましょう。
メタディスクリプションに最適な文字数とキーワード
一般的に、メタディスクリプションは80~120文字程度が最適とされています。PC版の検索結果では120字くらい表示され、モバイル版では80字くらいが表示されるため、この範囲内で適切な文章を作成することが重要です。
いまはスマホでの検索が多いので、重要なキーワードは80文字以内に記述したほうが良いです。
また、メタディスクリプションでは、目標キーワードを複数回使用することは避けましょう。Googleはメタディスクリプションをランキング評価には含めていないといわれていますが、過剰なキーワードの使用はユーザーに対して不自然な印象を与え、クリック率が下がる可能性があります。
検索結果に表示されてもクリックされないページは、Googleなどの検索エンジンのランキング評価が下がってしまいます。
そのため、メタディスクリプションを作成する際には、ユーザーのニーズや検索意図に応じた魅力的でわかりやすい文章を心掛けることが重要です。
適切な文字数と自然な表現を組み合わせたメタディスクリプションは、ユーザーにとって魅力的なクリック対象となることでしょう。
メタディスクリプションによるメリット
メタディスクリプションをページ毎に適切に設定することにより得られるメリットを紹介します。
- 検索結果のクリック率が向上する
メタディスクリプションが魅力的で説得力のある内容であれば、ユーザーはクリックしやすくなります。それにより、検索結果のクリック率が向上し、ウェブサイトへのアクセス数も増えるでしょう。
- ユーザーの意図に合った情報を提供できる
メタディスクリプションにページの概要を記述することで、ユーザーが検索結果を見ているだけで必要な情報を得ることができます。ユーザーの意図に合った情報を提供することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。
- ユーザーの興味を引くことができる
メタディスクリプションは、ユーザーの興味を引く重要な要素です。魅力的なメタディスクリプションを作成することで、ユーザーはより興味を持ち、クリックする可能性が高まります。
- 競合他社との差別化が可能になる
メタディスクリプションには自由度がありますので、他社とは異なるアプローチを取ることができます。差別化されたメタディスクリプションを作成することで、ユーザーは他社との違いを認識し、あなたのウェブサイトにアクセスする可能性が高まります。
- ブランドイメージを向上させる
メタディスクリプションはブランドイメージを向上させるためのツールとしても活用できます。適切な言葉遣いや説得力のある表現でメタディスクリプションを作成することで、ユーザーに対して信頼性や専門性のあるイメージを与えることができます。
- 目的のユーザーを引きつける
メタディスクリプションにはターゲットとするユーザーに対して訴求する要素を盛り込むことができます。目的のユーザーに興味を引くメタディスクリプションを作成することで、ウェブサイトへの訪問数が増加し、目的のアクションを促すことができます。
- ユーザーの滞在時間を延ばす
メタディスクリプションが興味を引く内容であれば、ユーザーはウェブサイトの内容を確認するために滞在時間を延ばすでしょう。長い滞在時間は、ユーザーエンゲージメントの向上につながります。
- SNSでのシェアが増える
魅力的なメタディスクリプションを作成することで、ユーザーはウェブサイトをSNSでシェアする可能性が高まります。シェアされたウェブページはさらに多くのユーザーに見てもらうことができ、ウェブサイトの知名度や影響力が増すでしょう。
- 検索結果の正確さを高める
メタディスクリプションに正確な情報を記述することで、ユーザーは検索結果を見ただけでウェブページの内容を正確に把握することができます。これにより、ユーザーが意図しないウェブページにアクセスすることを減らし、検索結果の正確さを高めることができます。
以上が、メタディスクリプションによるメリットの一部です。適切な設定と作成に注意しましょう。
メタディスクリプションを書くときの5つのポイント
SEOに効果的なメタディスクリプションを書くためには、以下の5つのポイントに注意する必要があります。
1.キーワードを適切に使用する
メタディスクリプションに適切なキーワードを選ぶことは、ウェブページの検索エンジン最適化(SEO)の基本です。キーワードは、ページの主要なトピックやテーマを表す単語やフレーズです。例えば、食品ブログのメタディスクリプションであれば、「レシピ」、「料理」、「栄養」といったキーワードが考えられます。
ただし、キーワードの使用は過度に行ってはいけません。キーワードの過剰使用は、検索エンジンにスパムと見なされる可能性があります。また、キーワードを使ったメタディスクリプションがユーザーにとって魅力的でない場合、ユーザーはクリックしないかもしれません。キーワードを適切に選び、自然な形で文章に組み込むことが重要です。
キーワードを適切に選ぶには、まずはページの内容をよく理解しておくことが必要です。ページのテーマや目的を考え、その中で重要なキーワードを見つけましょう。また、競合サイトや同じトピックを扱うウェブページを調査し、どのようなキーワードが使用されているかを確認することも有用です。
さらに、キーワードの選択にはユーザーの意図を考慮することも重要です。ユーザーがどのようなキーワードで検索を行っているかを理解し、それに合わせたキーワードを選ぶことが必要です。例えば、ユーザーが「おいしいレシピ」、「簡単な料理」といったキーワードで検索している場合、それに合わせたキーワードをメタディスクリプションに組み込むことが効果的です。
2.独自性と魅力のある文章にする
自性と魅力のあるメタディスクリプションは、ユーザーに対してページをクリックしてもらうための魅力的な要素でもあります。他のウェブページと差別化されるような独自の内容や特徴を強調することで、ユーザーの関心を引くことができます。
例えば、あなたのウェブページが特定の商品やサービスを提供している場合、メタディスクリプションにその商品やサービスの魅力的な特徴を盛り込むことで、ユーザーに興味を持ってもらうことができます。また、他の競合ウェブページと比較して、「より高品質な商品を提供している」や「より手軽に利用できる」といった独自のポイントをアピールすることも効果的です。
さらに、メタディスクリプションの内容を更新することも重要です。特にウェブページの内容が変更された場合は、メタディスクリプションもそれに合わせて変更する必要があります。新しい情報や魅力的なポイントを積極的に盛り込むことで、ユーザーにとって魅力的な選択肢となることができます。
独自性と魅力のあるメタディスクリプションは、ユーザーにとってページをクリックする価値があると感じさせることが目的です。そのためには、他のウェブページと差別化される独自のポイントや魅力的な特徴を強調することが重要です。さらに、メタディスクリプションの内容を定期的に更新し、ユーザーの関心を引くような情報を提供することも大切です。
3.適切な長さに要点をまとめる
メタディスクリプションの文字数は120文字以内で要点をまとめることが推奨されています。この制限内で、ウェブページの主要な要点や魅力を端的に伝えるような文章を作成することが重要です。
なぜメタディスクリプションは重要なのでしょうか?それは、検索エンジン最適化(SEO)において効果的な役割を果たすからです。適切な長さのメタディスクリプションを作成することで、検索結果ページでのクリック率を高めることができます。
要点を短くまとめることが求められるメタディスクリプションですが、その内容は意味のあるものでなければなりません。つまり、文章の短さだけではなく、情報の充実度も重要な要素です。具体的な主要な要点や魅力を伝えることで、ユーザーの興味を引きつけることができます。
また、メタディスクリプションは他のウェブページとの比較対象としても利用されます。検索結果ページでは、同じテーマやキーワードを持つ他のページと競合することになります。そのため、他のページと差別化するための要素をメタディスクリプションに盛り込むことが大切です。
4.正確性と信頼性を大切にする
正確性と信頼性は、ウェブコンテンツの成功に不可欠な要素です。ユーザーがウェブサイトを訪れた際に、求めている情報が正確で信頼性のあるものであると感じることは非常に重要です。つまり、ウェブサイトのメタディスクリプションは、実際のコンテンツと一致している必要があります。
ユーザーがウェブサイトを訪れる際には、メタディスクリプションに書かれている情報を参考にしています。そのため、メタディスクリプションが正確で信頼性のある情報を提供していなければ、ユーザーはウェブサイトを離れてしまうかもしれません。
メタディスクリプションの重要性を理解するために、比較対象として誇大広告や誤解を招くような表現を考えてみましょう。例えば、あるウェブサイトが自分のサービスを「最高のサービス」とうたっているとします。しかし、実際にはそのサービスが他のサービスと比べてどれだけ優れているのか、具体的な情報が記載されていなければ、ユーザーにとってはただの誇大広告になってしまいます。
また、メタディスクリプションにはユーザーが求めている情報を的確に伝えることも重要です。例えば、あるウェブサイトが「最新のニュースを提供しています」と述べている場合、そのウェブサイトが本当に最新のニュースを提供しているのか、メタディスクリプションに具体的な情報が記載されているかが重要です。
正確性と信頼性を大切にするメタディスクリプションは、ユーザーにとって信頼できる情報源となることが求められています。ユーザーがウェブサイトを訪れた際に、自分が探している情報が正確かつ信頼性のあるものであると感じることができるように、メタディスクリプションには十分な注意が必要です。
5.ユーザーの検索意図に対応する
検索エンジンの検索結果ページで表示されるメタディスクリプションは、ユーザーの検索クエリと関連していることが求められます。したがって、ユーザーが求める情報や目的に対応するようなメタディスクリプションを作成しましょう。
ただし、メタディスクリプションを作成する際には適切なバランスを保つことも重要です。ユーザーの検索クエリ(キーワード)に関連した内容を含めることは大切ですが、同時に具体性や魅力も備えた文言を選ぶことが必要です。
また、競合他社との比較もメタディスクリプション作成の際に考慮すべき要素です。同じような情報を提供するサイトが多い場合、ユーザーはどのサイトを選ぶべきか迷ってしまいます。そのため、自社のサイトのメリットや特徴を強調したメタディスクリプションを作成することで、ユーザーの注意を引くことができます。
これらのポイントに留意しながら、SEOに効果的なメタディスクリプションを書くことが重要です。メタディスクリプションは、ウェブページのクリック率に直接的な影響を与えるため、十分な注意を払って作成する必要があります。
まとめ
今回はメタディスクリプションとはどういうものか。また、SEOに効果的な書き方のポイントを解説いたしました。
メタディスクリプションはGoogleのランキング評価には入らないといわれていますが、検索したユーザーのクリック率を高めるために重要です。
クリック率が高まればSEO効果が期待できますので、間接的ではありますがメタディスクリプションもSEOに重要な項目といえます。
本記事を参考に、適切なメタディスクリプションの作成をしてくださいね。
記事執筆・株式会社アクセス・リンク 代表取締役
Webサイト制作歴10年以上の経験を元にSEOコンサルティングを行い、延べ1,000件以上のサポート実績を誇ります。個人事業主や中小企業向けのホームページ制作やSEOコンサルティングを得意としています。
(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント
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