Twitterで見つけた面白い動画や感動的な映像を保存しようとしたのに、うまくいかなかった経験はありませんか?実は、Twitter(現在のX)では公式アプリに動画保存機能が搭載されていないため、多くのユーザーが動画保存に苦労しています。以前は使えていた保存ツールが急に使えなくなったり、エラーが表示されたりして困っている方も多いでしょう。
そこで本記事では、Twitter動画が保存できない原因を詳しく解説し、現在でも確実に使える対処法をご紹介します。初心者の方でも簡単に実践できるよう、専門用語を避けて分かりやすく説明していきますので、ぜひ最後までお読みください。
Twitter動画が保存できない5つの主な原因
Twitter動画の保存がうまくいかない場合、その原因は大きく5つに分類されます。まずは自分がどのケースに当てはまるのか確認することで、適切な対処法を選ぶことができます。それぞれの原因について、具体的に見ていきましょう。
1. Twitter公式アプリの仕様による制限
Twitterの公式アプリ(iPhoneやAndroidアプリ)には、もともと動画を直接保存する機能が備わっていません。これは意図的な仕様であり、著作権保護やサーバー負荷の観点から、Twitterが動画の無制限なダウンロードを制限しているためです。
この制限により、アプリ内で動画を長押ししても「保存」というメニューは表示されません。画像の場合は保存できるのに、動画だけ保存できないのはこのためです。多くのユーザーがこの仕様を知らずに、アプリの不具合だと勘違いしてしまうケースが見受けられます。
2. 保存ツールのサービス終了や機能停止
以前は使えていた動画保存サイトやアプリが、突然使えなくなることがあります。これには以下のような理由があります。
停止理由 | 具体例 | 影響 |
---|---|---|
Twitter側の仕様変更 | API(他のサービスと連携する仕組み)の変更 | ツールが動画を認識できなくなる |
サービスの運営終了 | 運営コストの問題やユーザー減少 | サイト自体にアクセスできなくなる |
法的な問題 | 著作権侵害の指摘を受けた場合 | サービスが停止される |
技術的な不具合 | サーバーダウンやプログラムのエラー | 一時的に使用できなくなる |
特に2024年から2025年にかけて、TwitterがXに名称変更したことに伴う大規模な仕様変更により、多くの保存ツールが機能しなくなりました。このような変更は今後も起こる可能性があるため、複数の保存方法を把握しておくことが重要です。
3. 非公開アカウント(鍵垢)の動画制限
Twitterには「鍵垢」と呼ばれる非公開アカウントが存在します。これは、承認されたフォロワーだけがツイートを見られる設定のことです。鍵垢の動画は、たとえフォロワーであっても外部ツールでは保存できない仕組みになっています。
この制限は、プライバシー保護の観点から設けられており、鍵垢ユーザーの投稿内容が無断で拡散されることを防ぐ重要な機能です。
4. DM(ダイレクトメッセージ)内の動画の暗号化
TwitterのDMで送られてきた動画は、特別な暗号化処理が施されています。これは個人間のやり取りを保護するためのセキュリティ機能で、第三者が勝手に動画を取得できないようになっています。
通常のタイムライン上の動画とは異なり、DM内の動画はURLを取得しても保存ツールが正しく認識できません。この暗号化は年々強化されており、2025年現在ではほぼすべての保存ツールがDM動画に対応できない状況です。
5. デバイスやネットワーク環境の問題
意外と見落としがちなのが、使用しているデバイスやインターネット環境の問題です。デバイス側の問題としては、スマートフォンのストレージ(保存容量)が不足している、アプリに必要な権限(写真やファイルへのアクセス許可)が与えられていない、OSのバージョンが古く最新のツールに対応していない、セキュリティソフトが保存を妨害しているなどが挙げられます。
ネットワーク側の問題としては、インターネット接続が不安定で動画データの取得が中断される、会社や学校のネットワークで特定のサイトへのアクセスが制限されている、VPN(仮想プライベートネットワーク)使用時の地域制限などがあります。これらの問題は、設定の見直しや環境の改善で解決できることが多いため、まずは基本的な確認から始めることが重要です。
2025年7月現在も使える動画保存方法
原因が分かったところで、実際に使える保存方法を紹介します。ここでは、2025年7月時点で動作確認済みの方法を、使いやすさと確実性を重視して厳選しました。なお、外部ツールを使用する際は、必ず公式サイトや公式ストアからアクセスし、偽サイトや悪質なアプリに注意してください。レビューや評価を確認してから使用することを強く推奨します。
オンライン保存ツールを活用する方法
Webブラウザ上で動作する保存ツールは、アプリのインストールが不要で手軽に使えるのが魅力です。現在も安定して動作している主要なツールとして、SaveFrom.netがあります。このツールは、PC、スマートフォン(iPhone/Android)の両方に対応しており、シンプルな操作画面で初心者にも使いやすいのが特徴です。使用方法は、Twitter動画のURLを貼り付けて「ダウンロード」ボタンを押すだけと非常に簡単ですが、広告が多いため誤クリックには注意が必要です。
また、TWDownloaderも優れたツールの一つです。主にPCでの使用を推奨しますが、高画質での保存に対応し、MP4形式で保存可能という利点があります。動画ツイートのURLをコピーして貼り付け、画質を選択するだけで保存できます。ただし、スマートフォンでは操作がやや複雑になることがあります。
日本語対応で分かりやすいツールとしては、sssTwitterがあります。このツールの特徴的な使い方は、URLの「twitter.com」を「ssstwitter.com」に変更するだけという手軽さです。ただし、時々サーバーが混雑して繋がりにくいことがある点は留意しておく必要があります。
なお、SaveFrom.netについては、YouTubeを含む著作権コンテンツへの不正保存と誤解されやすく、悪質な広告や偽のダウンロードボタンによるリスクが報告されています。使用する場合は、セキュリティ対策ソフトの導入と、公式サイト(https://ja.savefrom.net/)であることの確認が必須です。
スマートフォンアプリを使った保存方法
アプリを使用する方法は、一度インストールすれば繰り返し使えるため、頻繁に動画を保存する方におすすめです。
デバイス | アプリ名 | 特徴 | 価格 |
---|---|---|---|
iPhone | Documents by Readdle | ファイル管理機能付き | 無料 |
iPhone | Video Saver PRO+ | 高機能で上級者向け | 有料(370円) |
iPhone | Clipbox+ | 定番の動画保存アプリ | 無料(広告あり) |
Android | Video Downloader for Twitter | Twitter専用設計 | 無料(広告あり) |
Android | TwiMate | 多機能型 | 無料 |
Android | ADM | 汎用ダウンローダー | 無料 |
※注意:一部のアプリは国や地域によってApp Store/Google Play Storeから削除されている可能性があります。利用前に各ストアでの配信状況を確認してください。
画面録画機能を使った確実な保存方法
どうしても保存できない動画や、鍵垢・DMの動画を保存したい場合は、画面録画機能を使う方法が最も確実です。この方法なら、画面に表示されているものをそのまま録画できるため、ほぼすべての動画に対応できます。
iPhoneでの画面録画は、まず「設定」アプリを開き「コントロールセンター」を選択します。そこで「画面収録」の横にある「+」ボタンをタップして追加します。保存したい動画を表示した状態で、画面を下にスワイプ(Face ID搭載機種は右上から下にスワイプ)し、録画ボタン(二重丸のアイコン)をタップすると3秒のカウントダウン後に録画が開始されます。動画の再生が終わったら、赤い録画インジケータをタップして停止します。
Androidでの画面録画は、保存したい動画を表示してから画面を上から下にスワイプして通知パネルを開きます。「画面録画」または「スクリーンレコード」をタップし、必要に応じて音声録音の設定を選択します。録画開始後に動画を再生し、終了時は通知パネルから録画を停止します。
なお、Androidの画面録画機能は、Galaxy・Xperia・Pixelなど機種によって操作方法や録音設定が異なる場合があります。お使いの端末メーカーの公式サポートを参考に設定してください。
PCの場合、WindowsではWindows + Gキーでゲームバーを起動し録画ボタンをクリックするか、無料ソフトのOBS Studioを使用します。MacではQuickTime Playerを起動し、「ファイル」から「新規画面収録」を選択して録画を開始します。
画面録画の利点は確実性ですが、再エンコードによる画質の劣化と、録画中は他の操作ができないという制約があることを理解しておく必要があります。
保存できない時の具体的な対処法
上記の方法を試してもうまくいかない場合は、以下の対処法を順番に試してみてください。多くの場合、これらの方法で問題が解決します。
デバイスとアプリの設定確認
まず最初に確認すべきは、基本的な設定です。意外と単純な設定ミスが原因となっていることが多いため、以下の項目をチェックしてください。
ストレージ容量の確認は、iPhoneの場合「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」で、Androidの場合「設定」→「ストレージ」で確認できます。最低でも1GB以上の空き容量を確保することを推奨します。
アプリの権限設定も重要です。保存アプリが正常に動作するためには、写真・メディアへのアクセス許可、ストレージへの書き込み権限、インターネットアクセスの権限が必要です。これらの権限が拒否されていると、アプリは動画を保存できません。設定アプリから該当アプリを選択し、すべての必要な権限が有効になっているか確認してください。
ブラウザとキャッシュのクリア
Webブラウザを使用した保存ツールがうまく動作しない場合、ブラウザのキャッシュ(一時保存データ)が原因かもしれません。
ブラウザ | クリア方法 |
---|---|
Chrome | メニュー → 履歴 → 閲覧履歴データの削除 |
Safari | 設定 → Safari → 履歴とWebサイトデータを消去 |
Firefox | メニュー → 履歴 → 最近の履歴を消去 |
Edge | メニュー → 履歴 → 閲覧データのクリア |
キャッシュをクリアした後は、ブラウザを再起動してから保存ツールを使用してください。
代替ブラウザや別デバイスでの試行
使用しているブラウザやデバイスに問題がある場合、別の環境で試すことで解決することがあります。普段Chromeを使っている場合はFirefoxやEdgeで試してみる、スマートフォンでうまくいかない場合はPCで試してみる、自宅のWiFiで問題がある場合はモバイル回線で試してみるなど、環境を変えることで問題が解決することがよくあります。
特に会社や学校のネットワークでは、セキュリティ設定により特定のサイトへのアクセスが制限されている場合があるため、別のネットワーク環境で試すことが有効です。
動画URLの正しい取得方法
保存ツールに入力するURLが間違っていると、当然ながら動画を保存できません。正しいURLの取得方法を確認しましょう。
PC版での取得方法は、保存したい動画ツイートを開き、動画の下にある「共有」ボタンをクリックして「リンクをコピー」を選択します。スマホアプリでの取得方法は、保存したい動画ツイートの「共有」アイコンをタップし、「リンクをコピー」または「ツイートへのリンクをコピー」を選択します。
注意点として、動画自体のURLではなくツイートのURLをコピーすること、URLに日本語が含まれる場合は正しくコピーされているか確認すること、短縮URLの場合は展開された完全なURLを使用することが重要です。
特殊なケースへの対応方法
通常の方法では保存できない特殊なケースについて、それぞれの対処法を解説します。なお、鍵垢、DM、ライブ配信などの限定公開コンテンツについては、投稿者のプライバシーと意向を最大限尊重し、保存や使用の際は必ず許可を得ることが重要です。
鍵垢(非公開アカウント)の動画保存
鍵垢の動画は外部ツールでは保存できないため、画面録画を使用するのが最も確実な方法です。可能であれば、投稿者にDMで動画を送ってもらうか、他のSNSで共有してもらうことも検討してください。
DM内動画の取り扱い
DMで受け取った動画も、通常の保存ツールでは対応できません。最も簡単で確実な方法は、送信者に元動画の送付を依頼することです。それが難しい場合は、画面録画機能を使用するか、メールやクラウドストレージ経由での共有を依頼することを検討してください。
ライブ配信(スペース)の録音・録画
Twitterのライブ音声配信機能「スペース」の録音も、通常の動画保存とは異なる対応が必要です。ホストが録音を有効にしている場合は終了後30日間は再生可能ですが、リアルタイムで録音したい場合は画面録画機能を使用します。PC使用時は、OBS StudioやAudacityなどの録音ソフトを使用することも可能です。
動画保存時の注意点と法的な問題
Twitter動画を保存する際は、技術的な面だけでなく、法的・倫理的な観点からも注意が必要です。トラブルを避けるため、以下の点を必ず確認してください。
著作権と利用規約の遵守
保存した動画の取り扱いについては、著作権法とTwitterの利用規約の両方を守る必要があります。
行為 | 可否 | 理由・注意点 |
---|---|---|
個人的な視聴目的での保存 | △ | 私的使用の範囲内なら可能 |
SNSへの再投稿 | × | 著作権者の許可が必要 |
動画の編集・加工 | × | 著作者人格権の侵害にあたる |
商用利用 | × | 明確な許諾が必要 |
友人との共有 | △ | 限定的な範囲なら可能な場合も |
Twitter利用規約のポイントとして、コンテンツの所有権は投稿者にあること、第三者のコンテンツを無断で使用することは規約違反であること、違反した場合はアカウント凍結の可能性があることを理解しておく必要があります。
安全な保存と使用のガイドライン
トラブルを避けるため、保存前には動画の投稿者を確認し(公式アカウントか個人か)、動画内に他者の著作物が含まれていないか、商用コンテンツでないかを確認してください。
保存後は、動画を個人フォルダで管理し、第三者と共有しないようにします。バックアップを取る場合は暗号化して保管することをおすすめします。
使用時は、引用として使用する場合は出典を明記し、投稿者への敬意を忘れないようにしてください。問題があれば速やかに削除する姿勢も大切です。
よくあるトラブルとその回避方法
動画保存に関連してよく発生するトラブルについて説明します。
著作権侵害の申し立てを受けた場合は、速やかに該当コンテンツを削除することが重要です。そもそも他人の動画を再アップロードしないことで、このトラブルは回避できます。
アカウントの凍結を避けるには、利用規約を遵守し、自動化ツールを使わないことが大切です。万が一凍結された場合は、異議申し立ての手続きを行ってください。
ウイルス感染を防ぐには、信頼できるツールのみを使用し、怪しい広告をクリックしないことが重要です。感染が疑われる場合は、セキュリティソフトでスキャンを実行してください。
個人情報の漏洩を防ぐには、個人情報を要求するツールは使用しないことです。万が一漏洩した場合は、パスワードの変更と二段階認証の設定を行ってください。
よくある質問(FAQ)
Twitter動画保存に関してよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1. 保存した動画の画質が悪いのはなぜ?
画質が低下する主な原因は、保存ツールの仕様によるものです。無料ツールは画質を圧縮することが多く、また、Twitter自体が動画を圧縮しているため、元動画の画質がすでに低下している場合もあります。画面録画を使用した場合は、再エンコードにより追加の画質劣化が発生します。
対策として、可能な限り高画質対応のツールを使用し、画面録画の場合は録画設定を最高品質にすることをおすすめします。
Q2. 保存できる動画とできない動画の違いは?
保存できる動画は、公開アカウントのタイムライン上の動画、埋め込みが許可されている動画、年齢制限がない動画です。一方、保存できない動画は、鍵垢(非公開アカウント)の動画、DM内の動画、削除された動画、地域制限がある動画、ライブ配信中の動画です。
この違いを理解することで、なぜ保存できないのかを判断できます。
Q3. スマホの容量を節約しながら動画を保存する方法は?
容量を節約する方法として、GoogleドライブやiCloudなどのクラウドストレージに直接保存する、必要最小限の画質で保存する、定期的に不要な動画を削除する、Androidの場合はSDカードやUSBメモリなどの外部ストレージを活用するという方法があります。
これらの方法を組み合わせることで、効率的に動画を管理できます。
Q4. 保存ツールの安全性はどう判断すればいい?
安全なツールを選ぶポイントは以下の通りです:
- App StoreやGoogle Play Storeなどの公式ストアからダウンロードする
- ★4以上の評価で、レビュー数が多いものを選ぶ
- 定期的にアップデートされているか確認する
- 必要最小限の権限のみ要求しているか確認する
- WebツールはHTTPS接続に対応しているか確認する
これらの基準を満たすツールを選ぶことで、安全性を高めることができます。
Q5. 動画保存が違法になるケースは?
以下のケースは違法行為となる可能性があります:著作権のある動画を無断で公開する、営利目的で使用する、技術的保護手段(DRMなど)を回避する、他人のプライバシーを侵害する使用をする。
個人的な視聴目的での保存は多くの場合問題ありませんが、グレーゾーンであることは認識しておく必要があります。
まとめ:最適な保存方法の選び方
Twitter動画が保存できない問題について、原因から対処法まで詳しく解説してきました。最後に、状況別のおすすめ保存方法をまとめます。
一般的な動画保存の場合、第一選択としてオンライン保存ツール(SaveFrom.netなど)を、第二選択として専用アプリ(各OSに対応したもの)を使用することをおすすめします。
特殊なケースでは、鍵垢・DM動画には画面録画機能を、高画質保存には有料アプリまたはPC用ツールを、大量保存には自動化対応の専用ソフトを使用するのが適切です。
安全性を重視する場合は、外部ツールが不要な画面録画機能を使用するか、公式ストアのアプリのみを使用することをおすすめします。
Twitter動画の保存は、技術的には可能ですが、著作権や利用規約の観点から慎重に行う必要があります。保存した動画は個人的な視聴にとどめ、投稿者の権利を尊重することが大切です。
また、Twitterの仕様は頻繁に変更されるため、現在使えているツールが将来も使えるとは限りません。複数の方法を把握しておき、状況に応じて使い分けることが、確実に動画を保存するコツです。
本記事で紹介した方法を参考に、ルールを守りながら、お気に入りの動画を大切に保存してください。技術的な問題で困った時は、基本的な設定の確認から始め、段階的に対処法を試していくことで、多くの問題は解決できるはずです。

記事執筆・株式会社アクセス・リンク 代表取締役
Webサイト制作歴10年以上の経験を元にSEOコンサルティングを行い、延べ1,000件以上のサポート実績を誇ります。個人事業主や中小企業向けのホームページ制作やSEOコンサルティングを得意としています。
(社)全日本SEO協会 認定SEOコンサルタント
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