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OGPとは?設定する理由や注意点、設定方法を詳しく解説!

記事執筆:認定SEOコンサルタント 三田健司

こんにちは!(社)全日本SEO協会の認定SEOコンサルタントの三田です。今回は、Webマーケティングで欠かせない「OGP」について、徹底的に解説していきます。

SNSが日常生活に欠かせないものとなった今、OGPの重要性はますます高まっています。でも、「OGPって何?」「どうやって設定するの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

大丈夫です!この記事を読めば、OGPのすべてがわかるようになりますので、最後までお付き合いください。

OGP(Open Graph Protocol)とは?基本概念を解説

まずは、OGPの基本から押さえていきましょう。
OGPは「Open Graph Protocol」の略で、簡単に言えば「SNS上でWebページをシェアした時に、どんな情報を表示するか」を決めるルールのことです。

例えば、FacebookでURLをシェアした時に表示されるタイトルや画像、説明文。これらはOGPによって制御されています。OGPを適切に設定することで、SNSでシェアされた時の見た目をカッコよくできるわけです。

OGPは2010年にFacebookが開発しましたが、今ではTwitterやLINEなど、ほとんどのSNSで採用されています。つまり、OGPはSNSマーケティングの基本中の基本といえるでしょう。

OGPを設定する理由とメリット

「へー、OGPってそういうものなんだ」と思った方もいるでしょう。でも、なぜOGPを設定する必要があるのでしょうか?その理由とメリットを詳しく見ていきましょう。

SNSシェア時の表示改善効果

OGPを適切に設定すると、SNS上でシェアされた時の表示が劇的に改善されます。例えば、

  1. 適切なタイトルが表示される
  2. 魅力的な画像が大きく表示される
  3. 記事の概要が簡潔に表示される

これらにより、シェアされた投稿が目立ち、クリックされる可能性が高まります。つまり、OGPはSNSでの「第一印象」を決める重要な要素なのです。

Webサイトの認知度向上とクリック率アップ

OGPの設定は、単にSNSでの表示を良くするだけではありません。Webサイト全体の認知度向上やクリック率アップにもつながります。

適切なOGP設定により、SNSを利用するユーザーの目に留まりやすくなり、結果としてWebサイトへのアクセス数が増加します。さらに、魅力的な表示によってクリック率も向上。これは、長期的にはSEO(検索エンジン最適化)にもプラスの影響を与える可能性があります。

つまり、OGPはSNSマーケティングとSEOの両方に効果があるツールなのです。これはかなりお得ですよね!

OGPの基本構成要素と設定方法

さて、OGPの重要性がわかったところで、具体的な設定方法に入っていきましょう。OGPは基本的にHTMLのhead要素内にmeta要素として記述します。

必須項目の設定(title、type、image、url)

OGPには、必ず設定しなければならない項目があります。それが以下の4つです。

  1. og:title(ページのタイトル)
  2. og:type(ページの種類)
  3. og:image(サムネイル画像のURL)
  4. og:url(ページのURL)

これらは必須項目なので、絶対に忘れずに設定しましょう。例えば、このようになります。

<meta property="og:title" content="OGPについて徹底解説!">
<meta property="og:type" content="article">
<meta property="og:image" content="https://example.com/ogp-image.jpg">
<meta property="og:url" content="https://example.com/ogp-guide">

推奨項目の設定(description、site_name)

必須項目に加えて、設定しておくと良い推奨項目もあります。

  1. og:description(ページの説明)
  2. og:site_name(サイト名)

これらを設定すると、より詳細な情報をSNSユーザーに伝えることができます。

<meta property="og:description" content="OGPの設定方法や注意点を詳しく解説しています。">
<meta property="og:site_name" content="SEO研究所">

これらの項目を適切に設定することで、SNSでシェアされた時に魅力的な表示になります。ユーザーの興味を引き、クリックしてもらいやすくなるのです。

主要SNS別のOGP設定方法

OGPは各SNSで共通して使用されますが、SNSによって少しずつ最適な設定が異なります。ここでは、主要なSNSごとの設定ポイントを見ていきましょう。

Facebook向けOGP設定のポイント

Facebookは、OGPの生みの親です。そのため、最も基本的なOGP設定で問題ありません。ただし、以下の点に注意しましょう。

  • og:image は 1200 x 630 ピクセル以上が推奨されています。
  • Facebook専用のmeta要素として、fb:app_idがあります。これはFacebookアプリのIDを指定するもので、設定しておくとより正確な解析が可能になります。
<meta property="fb:app_id" content="あなたのApp-ID">

X(旧Twitter)向けOGP設定の特徴

XはOGPに対応していますが、独自のmeta要素も提供しています。これらはTwitter Cardsと呼ばれ、OGPと併用することでより効果的な表示が可能になります。

  • twitter:card:カードの種類を指定します。「summary」「summary_large_image」「app」「player」があります。
  • twitter:site:Xアカウントのユーザー名を指定します。
<meta name="twitter:card" content="summary_large_image">
<meta name="twitter:site" content="@Xアカウントのユーザー名">

LINE向けOGP設定のコツ

LINEも基本的にはOGPの設定に従いますが、以下の点に注意が必要です。

  • og:image は 1:1 の正方形が推奨されています。
  • og:description は全角40文字程度で収まるようにしましょう。

LINEでは画像が大きく表示されるので、特にog:imageの設定には気を付けましょう。ユーザーの目を引く魅力的な画像を選ぶことが重要です。

これらのSNS別の設定を押さえることで、それぞれのプラットフォームで最適な表示を実現できます。ユーザー層や目的に応じて、重点を置くSNSを選び、そこでの表示を特に入念に調整するのがおすすめです。

OGP設定時の重要な注意点

OGPの基本的な設定方法がわかったところで、より効果的なOGP運用のための注意点をいくつか紹介します。これらのポイントを押さえることで、OGPの効果を最大限に引き出すことができますよ。

各ページに固有のOGPを設定する

「OGPの設定って面倒くさいな…全ページ同じでいいや」なんて思っていませんか?それは大きな間違いです!各ページに固有のOGPを設定することが非常に重要です。

なぜかというと、SNSでシェアされるのは個別のページだからです。全ページ同じOGPだと、シェアされた時にどのページの内容なのかわからず、ユーザーの興味を引けません。

例えば、ブログの記事ページならその記事のタイトルと要約、商品ページなら商品名と特徴を設定する。このように、ページの内容に合わせてOGPを設定することで、シェアされた時の効果が大きく変わってきます。

適切な画像サイズと比率の選び方

OGPで設定する画像のサイズと比率は、SNSでの表示に大きく影響します。適切なサイズと比率を選ぶことで、シェア時の見た目が格段に良くなります。

一般的に、以下のサイズが推奨されています:

  • Facebook:1200 x 630 ピクセル
  • X(旧Twitter):1200 x 675 ピクセル
  • LINE:1200 x 1200 ピクセル

ただし、これらは最小サイズです。可能であれば、これらの2倍のサイズ(例:Facebookなら2400 x 1260 ピクセル)を用意するとより高品質な表示が期待できます。

また、画像の中心に重要な要素を配置するのもコツです。SNSによっては画像をトリミングして表示することがあるので、端に重要な情報を置くと切れてしまう可能性があります。

URLの絶対パス指定の重要性

OGPのURL指定では、必ず絶対パスを使用しましょう。相対パスを使うと、SNSがページを正しく認識できない可能性があります。

例えば、以下のような指定は避けましょう:

<meta property="og:image" content="/images/ogp-image.jpg">

代わりに、以下のように絶対パスで指定します:

<meta property="og:image" content="https://example.com/images/ogp-image.jpg">

このようにすることで、どのページからシェアされても正しい画像が表示されるようになります。

これらの注意点を守ることで、OGPの効果を最大限に引き出すことができます。面倒くさいと思わずに、丁寧に設定していきましょう。その労力は必ず報われますよ!

WordPressでのOGP設定手順

WordPressを使っているという方も多いのではないでしょうか。WordPressでのOGP設定方法を詳しく見ていきましょう。

プラグインを使用した簡単設定方法

WordPressでOGPを設定する最も簡単な方法は、プラグインを使用することです。おすすめのプラグインをいくつか紹介します。

  1. Yoast SEO
    SEO対策の定番プラグインですが、OGPの設定も可能です。SEOとOGPを一元管理できるので便利です。
  2. All in One SEO Pack
    こちらもSEOプラグインですが、OGP設定もカバーしています。
  3. Open Graph and Twitter Card Tags
    OGPに特化したプラグインです。シンプルで使いやすいのが特徴です。

これらのプラグインをインストールし、設定画面でOGP関連の項目を入力するだけで、基本的なOGP設定は完了します。簡単ですよね。

手動でのOGPタグ追加方法

プラグインを使いたくない、もっと細かく制御したいという方のために、手動でOGPタグを追加する方法も紹介します。

  1. テーマのheader.phpファイルを編集します。
  2. <head>タグ内に、以下のようなPHPコードを追加します。
<meta property="og:title" content="<?php echo the_title(); ?>">
<meta property="og:type" content="article">
<meta property="og:url" content="<?php echo the_permalink(); ?>">
<meta property="og:image" content="<?php echo get_the_post_thumbnail_url(); ?>">
<meta property="og:description" content="<?php echo get_the_excerpt(); ?>">
<meta property="og:site_name" content="<?php echo get_bloginfo('name'); ?>">

このコードは基本的なOGP設定を行います。必要に応じて、さらに詳細な設定を追加できます。

手動で設定する場合は、コードの影響範囲を理解し、慎重に作業を進めましょう。不安な場合は、まずはテスト環境で試してみることをおすすめします。

WordPressでのOGP設定は、プラグインを使えば簡単、手動なら細かい制御が可能です。サイトの規模や求める柔軟性に応じて、適切な方法を選んでくださいね。

HTMLでのOGP設定方法

WordPressを使用していない場合や、より細かい制御が必要な場合は、HTMLに直接OGPタグを記述する必要があります。ここでは、HTMLでのOGP設定方法を詳しく解説していきます。

メタタグの記述例と解説

OGPタグは、HTMLの<head>セクション内に<meta>タグとして記述します。基本的なOGPタグの記述例を見てみましょう。

<head>
    <meta property="og:title" content="OGPについて徹底解説!">
    <meta property="og:type" content="article">
    <meta property="og:url" content="https://example.com/ogp-guide">
    <meta property="og:image" content="https://example.com/images/ogp-image.jpg">
    <meta property="og:description" content="OGPの設定方法や注意点を詳しく解説しています。">
    <meta property="og:site_name" content="SEO研究所">
</head>

各タグの役割を簡単に説明すると:

  • og:title: ページのタイトル
  • og:type: コンテンツの種類(article, website, profileなど)
  • og:url: ページの正規URL
  • og:image: サムネイル画像のURL
  • og:description: ページの簡単な説明
  • og:site_name: サイト名

これらのタグを適切に設定することで、SNSでシェアした際に魅力的な表示になります。

各項目の正しい記入方法

OGPタグを記入する際は、いくつか注意点があります。

  1. コンテンツは適切な長さに
    og:titleは60〜70文字、og:descriptionは150〜200文字程度が理想的です。長すぎると途中で切れてしまうかもしれません。
  2. og:imageは絶対URLで
    画像のURLは必ず絶対URLで指定しましょう。相対URLだとSNS側で正しく読み取れない可能性があります。
  3. og:typeは慎重に
    一般的なウェブページなら「website」、ブログ記事なら「article」が適切です。Facebookページなら「profile」を使います。
  4. 特殊文字に注意
    タイトルや説明文に「&」や「<」などの特殊文字を使う場合は、HTMLエンティティ(&, <など)にエンコードしましょう。
  5. 動的コンテンツへの対応
    ページの内容が動的に変わる場合は、サーバーサイドのスクリプトを使ってOGPタグを動的に生成することも検討しましょう。

これらの点に気をつけて、各ページの内容に合わせた適切なOGPタグを設定していくことが大切です。

OGP設定の確認と修正方法

OGPタグを設定したら、次は正しく機能しているか確認する必要があります。ここでは、OGP設定を確認し、必要に応じて修正する方法を紹介します。

各SNSのデバッグツールの使い方

主要なSNSは、OGPタグを確認するためのデバッグツールを提供しています。これらのツールを使うと、SNS側がどのようにOGPタグを解釈しているかを確認できます。

Facebookデバッガー
Facebook用のデバッグツールは「シェアデバッガー」と呼ばれています。URLを入力するだけで、Facebookがどのように情報を取得しているかを確認できます。
使い方:

Xカードバリデーター
XのOGP(Xでは「Xカード」と呼ばれます)を確認するツールです。
使い方:

キャッシュ削除ツール
LINEでのシェア結果をプレビューできるツールです。
使い方:

これらのツールを使って、各SNSでの表示を事前に確認しておくことをおすすめします。

デバッグツールやシミュレーターで問題が見つかった場合は、OGPタグの設定を見直し、必要に応じて修正しましょう。特に、画像が表示されない、タイトルが途中で切れる、説明文が適切でないなどの問題がよく見られます。

こまめに確認と修正を行うことで、SNSでのシェア時の表示を最適化し、クリック率の向上につなげることができます。

OGPが反映されない場合のトラブルシューティング

OGPタグを設定したのに、期待通りに反映されないことがあります。そんな時のトラブルシューティング方法を紹介します。

キャッシュクリアの重要性と方法

OGPが反映されない最も一般的な原因は、キャッシュです。SNSは一度取得した情報をキャッシュとして保存するので、Webサイト側でOGPを更新しても、すぐには反映されないことがあります。

キャッシュをクリアする方法は各SNSのデバッグツールによって異なります。

  1. Facebookの場合
    シェアデバッガーで対象URLを入力し、「デバッグ」ボタンを押します。その後、「スクレイピングをやり直す」ボタンをクリックすると、キャッシュがクリアされ最新の情報が取得されます。
  2. Xの場合
    Xカードバリデーターには明示的なキャッシュクリア機能がありません。しかし、URLの末尾にクエリパラメータ(例:?update=1)を付けて新しいURLとして認識させることで、新しい情報を取得させることができます。
  3. LINEの場合
    LINEシェアデバッガーには「キャッシュを削除」というボタンがあります。これをクリックしてキャッシュをクリアできます。

キャッシュクリアを行っても反映されない場合は、次の手順に進みましょう。

コードエラーの確認と修正手順

OGPタグのコードにエラーがある可能性もあります。以下の点を確認してみてください。

  1. タグの記述ミス
    閉じ忘れや属性名の間違いがないか確認しましょう。
  2. 文字コードの問題
    特殊文字や日本語が正しくエンコードされているか確認します。UTF-8の使用をおすすめします。
  3. URLの誤り
    og:urlやog:imageのURLが正しいか、アクセス可能か確認しましょう。
  4. ファイルの権限設定
    サーバー側でファイルの読み取り権限が正しく設定されているか確認します。
  5. リダイレクトの問題
    URLにリダイレクトがかかっていないか確認します。リダイレクトがある場合、最終的なURLをog:urlに設定しましょう。

これらの点を一つずつ確認し、問題があれば修正します。修正後は再度デバッグツールで確認しましょう。

OGPのトラブルシューティングは少し面倒に感じるかもしれません。でも、正しく設定できれば、SNSでの表示が劇的に改善され、サイトへのアクセス増加につながります。根気強く対応していきましょう!

まとめ:効果的なOGP設定で集客力アップを実現しよう

ここまで、OGPについてかなり詳しく解説してきましたね。最後に、重要なポイントをまとめておきましょう。

  1. OGPは、SNSでシェアされた時の表示を制御する重要な要素です。
  2. 適切なOGP設定により、クリック率の向上やサイトの認知度アップが期待できます。
  3. 必須項目(title, type, image, url)と推奨項目(description, site_name)をしっかり設定しましょう。
  4. SNSごとに少しずつ最適な設定が異なるので、注意が必要です。
  5. 各ページに固有のOGPを設定し、適切な画像サイズを使用することが大切です。
  6. WordPressユーザーはプラグインを活用すると簡単にOGP設定ができます。
  7. HTMLで直接設定する場合は、<head>内に適切なメタタグを記述します。
  8. 設定後は各SNSのデバッグツールで確認し、必要に応じて修正しましょう。
  9. OGPが反映されない場合は、キャッシュのクリアやコードエラーの確認を行います。

OGPの設定は少し手間がかかりますが、その効果は絶大です。適切に設定することで、SNSでのシェア時の表示が格段に良くなり、クリック率の向上につながります。これは、サイトの集客力アップに直結する重要な要素なんです。

「面倒くさいな」と思わずに、一つ一つのページにしっかりとOGPを設定していきましょう。最初は大変かもしれませんが、慣れてくれば簡単にできるようになりますよ。

そして、OGPの設定が完了したら、実際にSNSでシェアしてみてください。きっと、以前とは違う魅力的な表示になっているはずです。その変化を目の当たりにすると、OGP設定の重要性がより実感できるでしょう。

Web マーケティングの世界は日々進化しています。OGPもその一つの要素に過ぎません。でも、基本的な部分をしっかり押さえておくことで、新しい技術や手法にも柔軟に対応できるようになります。

今回学んだOGPの知識を活かして、より効果的なWeb マーケティングを展開していってください。きっと、サイトの認知度向上や集客力アップにつながるはずです。

がんばってOGP設定に取り組んでいきましょう!何か困ったことがあれば、いつでも相談してくださいね。みなさんのWeb マーケティングの成功を心から応援しています!

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